運用ガイド

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7.6.4 コンフィグレーションを入れ替える

コンフィグレーションコマンドを用いて,バックアップしたコンフィグレーションファイルを運用に使用したり,新しいネットワーク構成のコンフィグレーションファイルを運用に使用したりします。

<この項の構成>
(1) バックアップコンフィグレーションファイルを運用に使用する
(2) メモリ上に記憶したランニングコンフィグレーションを待機系の運用に使用する【AX7800R】

(1) バックアップコンフィグレーションファイルを運用に使用する

copy backup-configコマンドを用いてコンフィグレーションファイルの入れ替えを運用系に対して行うと,MCのスタートアップコンフィグレーションファイルを書き替えます。書き替え後,変更後の内容で運用を開始します。なお,このとき運用中のポートが再起動するため,ネットワーク経由でログインしている場合は通信が切断されるので注意してください。

図7-8 バックアップコンフィグレーションファイルの使用

[図データ]

(2) メモリ上に記憶したランニングコンフィグレーションを待機系の運用に使用する【AX7800R】

メモリ上に記憶したランニングコンフィグレーションを変更した場合,変更した内容はすぐに運用に反映されますが,待機系へコンフィグレーションを反映させる契機はコンフィグレーション保存(save)を行った時点で行われます。そのため,二重化運用モードが実装状態動作モード(auto_duplex)の状態で,運用系と待機系のコンフィグレーションに差分がある場合,運用系に致命的な障害が発生したり,運用系でswap bcuコマンドを実行したりすると,運用しているコンフィグレーションから入れ替わるため系切替後にすべてのPRUの再起動を行い一時的に通信ができなくなります。

また,set modeコマンドで二重化運用モードを二重化固定モード(duplex)に設定している状態で,運用系と待機系のコンフィグレーションに差分がある場合,運用系でのswap bcuコマンドの実行による系切替は抑止されます。また,運用系に致命的障害が発生した場合には,系切替を行わずに装置の再起動が発生します。

運用系の系切替による通信断を避け,また運用系の系切替を実行可能にするには,ランニングコンフィグレーションを変更した後にコンフィグレーションコマンドsaveまたはcopy startup-configコマンドを実行し,運用系と待機系のコンフィグレーションファイルを一致させてください。

図7-9 待機系へのコピー

[図データ]

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