コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2
フロー制御機能を設定します。
[入力モード]
グローバルコンフィグモード
[入力形式]
- 情報の設定・変更
- flow [{no | yes}]
- flow retrieval_mode_1 [<PRU No. List>]
- flow retrieval_mode_2 [<PRU No. List>]
- flow retrieval_entry_partition filter [<PRU No List>]
- flow retrieval_option_1 [<PRU No. List>]
- 情報の削除
- delete flow
- 情報の表示
- show flow
- エントリ数の表示
- show flow used_resources [{ shared_qos | ranking [pru <PRU No.>] [{filter | qos}] [<No.>]}]
[サブコマンド入力形式]
なし
[モード階層]
なし
[パラメータ]
- {no | yes}
- フロー制御機能の使用/未使用を指定します。
- no:未使用
- yes:使用
- 本パラメータ省略時の初期値
no
- retrieval_mode_1 [ <PRU No. List>]
- retrieval_mode_2 [ <PRU No. List>]【OP-F64K】
- 本パラメータを指定することで,フロー検出機能で,次の三つの運用方法を選択します。
表1-1 フロー検出条件モード運用一覧
項番 運用内容 フロー動作 指定方法 1 きめ細かいフロー検出条件を指定したい MAC,IPヘッダなどを検出条件としてパケット検出可能 フロー検出条件モードの指定なし 2 パケット中継性能を劣化させない IPヘッダ,レイヤ4ヘッダを検出条件としてパケット検出可能 フロー検出条件モード1(retrieval_mode_1)を指定 3 パケット中継性能を劣化させない,かつ指定できるフローエントリ数を増やしたい【OP-F64K】 項番2から検出条件を狭めることで,フローエントリ数を拡張 フロー検出条件モード2(retrieval_mode_2)を指定
- 本パラメータ省略時の初期値
なし
- 値の設定範囲
<PRU No. List>
PRU番号を設定してください。指定できるPRU番号の値の範囲は,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1 パラメータに指定できる値」を参照してください。"−",",",または"*"による範囲指定が可能です。"*"指定時は,本パラメータ指定時点で実装されているPRUが対象となります。
<PRU No. List>省略
すべてのPRUが対象となります。
- 注意事項
・本パラメータ指定時,指定できないフロー検出条件および動作指定があります。詳細は,IPv4フィルタリングについては,「解説書 Vol.1 7.6.3 フィルタリングの運用について」を,IPv6フィルタリングについては,「解説書 Vol.1 13.6.3 フィルタリングの運用について」を,QoSについては,「解説書 Vol.2 1.3.1 フロー検出機能の運用について」を参照してください。
・同一PRUに対して,retrieval_mode_1とretrieval_mode_2の両方は指定できません。
・本パラメータの設定または削除を実施した場合,フローフィルタ情報,フローQoS情報の追加・削除・変更をする前に,該当PRUに対して次の手順で運用コマンドを実行してください。
(1)close pru <PRU No.>
(2)free pru <PRU No.>
なお,show systemコマンドで,該当PRUに反映されているかを確認してください。詳細については,「運用コマンドレファレンス Vol.1 show system」を参照してください。
・本パラメータを設定した状態で,別のPRUを同じフロー検出条件モードで運用する場合,設定済みのPRUと追加するPRUの両方を<PRU No. List>に指定してください。
また,設定されているPRUを削除する場合,設定済みのPRUから削除するPRUを除いた該当フロー検出条件モードで運用する全PRUを<PRU No. List>に指定してください。
なお,上記の指定で,指定の前後でフロー検出条件モードの変更がないPRUは,指定の際にフロー検出条件モードの変更なしとして扱います。
・retrieval_mode_1に設定したPRUのうち,一部のPRUをretrieval_mode_2での運用に変更する場合,変更するPRUを除いたretrieval_mode_1に設定する全PRUをretrieval_mode_1に設定し,変更するPRUをretrieval_mode_2に設定してください。
retrieval_mode_2からretrieval_mode_1に変更する場合も同様です。
- retrieval_entry_partition filter [<PRU No List>]【OP-F64K】
- フロー検出エントリをフィルターエントリ重視に分配します。本パラメータを指定した場合のフィルタおよびQoSエントリ数の上限については,「解説書 Vol.1 3.2.1(12)(a) フィルタ/QoSエントリ数」を参照してください。
- 本パラメータ省略時の初期値
なし
- 値の設定範囲
<PRU No List>
PRU番号を設定してください。指定できるPRU番号の値の範囲は,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1 パラメータに指定できる値」を参照してください。"−",",",または"*"による範囲指定が可能です。"*"指定時は,本パラメータ指定時点で実装されているPRUが対象となります。
<PRU No List>省略
すべてのPRUが対象となります。
- 注意事項
・本パラメータの設定または削除を実施した場合,フローフィルタ情報,フローQoS情報の追加・削除・変更をする前に,該当PRUに対して次の手順で運用コマンドを実行してください。
(1)close pru <PRU No.>
(2)free pru <PRU No.>
なお,show systemコマンドで,該当PRUに反映されているかを確認してください。詳細については,「運用コマンドレファレンス Vol.1 show system」を参照してください。
・本パラメータを設定した状態で,別のPRUを同じフロー検出エントリ分配で運用する場合,設定済みのPRUと追加するPRUの両方を<PRU No. List>に指定してください。
また,設定されているPRUを削除する場合,設定済みのPRUから削除するPRUを除いた該当フロー検出エントリ分配で運用する全PRUを<PRU No. List>に指定してください。
なお,上記の指定で,指定の前後でフロー検出エントリ分配の変更がないPRUは,指定の際にフロー検出エントリ分配の変更なしとして扱います。
- retrieval_option_1 [ <PRU No. List>]
- 本パラメータを指定することで,フロー検出機能で次の二つの運用方法を選択します。
表1-2 フロー検出条件オプション運用一覧
項番 運用内容 フロー動作 指定方法 1 中継パケットでフロー検出したい 中継パケットでだけフロー検出可能 フロー検出条件オプションの指定なし 2 中継パケットおよび本装置宛パケット※でフロー検出したい 中継パケットおよび本装置宛パケット※でフロー検出可能 フロー検出条件オプション(retrieval_option_1)を指定
- 注※ 対象を次に示します。
- ・宛先MACアドレスがブロードキャストMACアドレスであるパケット
- ・宛先MACアドレスがマルチキャストMACアドレスおよび自MACアドレスである非IPパケット
- ・送信元IPアドレスまたは宛先IPアドレスがリンクローカルアドレスであるパケット
- retrieval_option_1は,同一PRUに対して次の指定のどれかと組み合わせて設定できます。
- retrieval_mode_1およびretrieval_mode_2の指定なし
- retrieval_mode_1指定
- retrieval_mode_2指定
- すでにretrieval_option_1が指定されているときにretrieval_option_1を再設定した場合は,上書き設定されます。
- 本パラメータ省略時の初期値
なし
- 値の設定範囲
<PRU No List>
PRU番号を設定してください。指定できるPRU番号の値の範囲は,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1 パラメータに指定できる値」を参照してください。"−",",",または"*"による範囲指定が可能です。"*"指定時は,本パラメータ指定時点で実装されているPRUが対象となります。
<PRU No List>省略
すべてのPRUが対象となります。
- 注意事項
・本パラメータの設定または削除を実施した場合,該当PRUに対して次の手順で運用コマンドを実行してください。
(1)close pru <PRU No.>
(2)free pru <PRU No.>
なお,show systemコマンドで,該当PRUに反映されているかを確認してください。詳細については,「運用コマンドレファレンス Vol.1 show system」を参照してください。
・本パラメータを設定した状態で別のPRUを同じフロー検出条件オプションで運用する場合,設定済みのPRUと追加するPRUの両方を<PRU No. List>に指定してください。
また,設定されているPRUを削除する場合,設定済みのPRUから削除するPRUを除いた該当フロー検出条件オプションで運用する全PRUを<PRU No. List>に指定してください。
なお,上記の指定で,指定の前後でフロー検出条件オプションの変更がないPRUは,指定の際にフロー検出条件オプションの変更なしとして扱います。
- used_resources
- フィルタ機能,およびQoS機能それぞれで使用しているエントリ数を表示します。
- 本パラメータ省略時の初期値
エントリ数を表示する場合は省略できません。
- shared_qos
- QoS機能とエントリを共有している機能がある場合,それぞれの機能で使用しているエントリ数を表示します。
- 本パラメータ省略時の初期値
共有しているエントリ数を表示する場合は省略できません。
- ranking
- 設定したflow情報のうち,使用エントリ数の多い順にflow情報を10個表示します。表示したflow情報の設定条件を工夫することで,使用エントリ数を減らすことができます。
- 本パラメータ省略時の初期値
なし(ランキング表示を行いません)
- pru <PRU No.>
- PRU番号を指定します。これによって,PRUごとにflow情報の使用エントリ数のランキングを表示します。
- 本パラメータ省略時の初期値
pru省略時:装置全体のランキング(PRUごとのランキング表示をしません)
<PRU No.>省略時:なし
- 値の設定範囲
<PRU No.>:PRU番号を指定します。指定できるPRU番号の値の範囲は,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1 パラメータに指定できる値」を参照してください。
- { filter | qos }
- 機能名を指定します。これによって,フィルタ機能ごとまたはQoS機能ごとにflow情報の使用エントリ数のランキングを表示します。
- 本パラメータ省略時の初期値
なし(機能ごとのランキング表示を行いません)
- <No.>
- ランキングの開始番号を指定します。指定した番号からランキングを10個表示します。
- 本パラメータ省略時の初期値
1(ベスト10を表示)
- 値の設定範囲
<No.>:1〜50
[サブコマンド]
なし
[入力例]
- 情報の設定
- フロー制御機能を使用に設定します。
(config)# flow yes (config)# show flow flow yes (config)#
- フロー検出条件モード1をPRU番号0,1,2に指定します。
(config)# flow retrieval_mode_1 0-2 (config)# show flow flow yes flow retrieval_mode_1 0-2 (config)#
- フロー検出条件モード1をPRU番号0,1,2に指定し,フロー検出条件モード2をPRU番号3に指定し,フロー検出条件オプション1をPRU番号0,1,3に指定します。【OP-F64K】
(config)# flow retrieval_mode_1 0-2 (config)# show flow flow yes flow retrieval_mode_1 0-2 (config)# flow retrieval_mode_2 3 (config)# show flow flow yes flow retrieval_mode_1 0-2 flow retrieval_mode_2 3 (config)# flow retrieval_option_1 0-1,3 (config)# show flow flow yes flow retrieval_mode_1 0-2 flow retrieval_mode_2 3 flow retrieval_option_1 0-1,3 (config)#
- フロー検出エントリ分配をPRU番号0,1,2に指定します。【OP-F64K】
(config)# flow retrieval_entry_partition filter 0-2 (config)# show flow flow yes flow retrieval_mode_2 0-2 flow retrieval_entry_partition filter 0-2 (config)#- 情報の変更
- PRU番号0,1,2に指定されているフロー検出条件モード1をPRU番号3に変更します。
(config)# show flow flow yes flow retrieval_mode_1 0-2 (config)# flow retrieval_mode_1 3 (config)# show flow flow yes flow retrieval_mode_1 3 (config)#
- フロー検出条件モード1を指定しているPRU番号0から3のうち,PRU番号2をフロー検出条件モード2に変更します。【OP-F64K】
(config)# show flow flow yes flow retrieval_mode_1 0-3 (config)# flow retrieval_mode_1 0-1,3 (config)# flow retrieval_mode_2 2 (config)# show flow flow yes flow retrieval_mode_1 0-1,3 flow retrieval_mode_2 2 (config)#
- PRU番号0,1,2に指定されているフロー検出条件オプション1をPRU番号3に変更します。
(config)# show flow flow yes flow retrieval_option_1 0-2 (config)# flow retrieval_option_1 3 (config)# show flow flow yes flow retrieval_option_1 3 (config)#- 情報の削除
フロー制御機能の設定内容を削除します。
(config)# show flow flow yes (config)# delete flow (config)#- 設定情報の表示
- 使用エントリ数の表示
BCUに1024MBのメモリを搭載しており,かつNetFlow統計コンフィグレーションで各PRUに1000エントリずつ使用している場合の表示例を示します。
出力された内容の各数値については,「表1-3 show flow used_resourcesの表示内容」または「表1-4 show flow used_resourcesの表示内容【OP-MPLS】」を参照してください。
(例)表示例内[1]に出力される数値は,表の[1]を参照してください。
表1-3 show flow used_resourcesの表示内容
表示項目 入力例内番号 表示内容 Used resources in system Total Used [1] 装置当たりのフローフィルタ,フローQoS,NetFlow統計情報 使用エントリ数 Free [2] 空きエントリ数 Max [3] 最大エントリ数※1 NetFlow [4] 装置当たりのNetFlow統計情報の使用エントリ数 Policy Used [5] 装置当たりのPolicy機能 使用エントリ数※2 Max [6] 最大エントリ数 Used resources in PRU Flow resources filter [7] PRU当たりのフローフィルタ 使用エントリ数 (free) [8] 空きエントリ数
(フィルタ機能のPRU当たり収容条件※3−[7])qos [9] PRU当たりのフローQoSの使用エントリ数※2 NetFlow [10] PRU当たりのNetFlow統計情報の使用エントリ数※2 (free) [11] PRU当たりのフローQoS,NetFlow統計情報の空きエントリ数
(QoS制御のPRU当たり収容条件※3−[9]−[10])UPC resources Used [12] PRU当たりの帯域監視機能 使用エントリ数※2 (free) [13] 空きエントリ数 Policy resources [14] PRU当たりのPolicy機能の使用エントリ数※2
- 注
- バックアップコンフィグレーションファイル編集時では,「AX7816Rモデル,BCU搭載メモリ1024MB」の条件で表示します。
- 注※1
- BCU搭載メモリ量によって変わります。詳細は,「解説書 Vol.1 3.2.1(4) 基本制御機構(BCU)のメモリ量と収容経路エントリ数」,および「解説書 Vol.1 3.2.1(12)(a) フィルタ/QoSエントリ数」の「フィルタ/QoSエントリ数(装置当たり)」の表を参照してください。
- 注※2
- 1リストでの使用するエントリ数は,フローQoS,フローフィルタ,NetFlow統計情報と,帯域監視機能,Policy機能では異なります。詳細は,「解説書 Vol.1 3.2.1(12) フィルタリング・QoS (a),(b),(c)」を参照してください。
- 注※3
- フィルタ・QoSの収容条件エントリ数については,「解説書 Vol.1 3.2.1(12) フィルタリング・QoS (a)」を参照してください。
表1-4 show flow used_resourcesの表示内容【OP-MPLS】
表示項目 入力例内番号 表示内容 Used resources in system Total Used [1] 装置当たりのフローフィルタ,フローQoS,NetFlow統計情報 使用エントリ数 Free [2] 空きエントリ数 Max [3] 最大エントリ数※1 NetFlow [4] 装置当たりのNetFlow統計情報の使用エントリ数 Policy Used [5] 装置当たりのPolicy機能 使用エントリ数※2 Max [6] 最大エントリ数 Policy MPLS Used [7] 装置当たりのPolicy_MPLS機能 使用エントリ数※2 Max [8] 最大エントリ数 Used resources in PRU Flow resources filter [9] PRU当たりのフローフィルタ 使用エントリ数 (free) [10] 空きエントリ数
(フィルタ機能のPRU当たり収容条件※3−[9])qos [11] PRU当たりのフローQoSの使用エントリ数※2 NetFlow [12] PRU当たりのNetFlow統計情報の使用エントリ数※2 (free) [13] PRU当たりのフローQoS,NetFlow統計情報の空きエントリ数
(QoS制御のPRU当たり収容条件※3−[11]−[12])UPC resources Used [14] PRU当たりの帯域監視機能 使用エントリ数※2 (free) [15] 空きエントリ数 Policy resources [16] PRU当たりのPolicy機能の使用エントリ数※2 Policy MPLS resources [17] PRU当たりのPolicy_MPLS機能の使用エントリ数※2
- 注
- バックアップコンフィグレーションファイル編集時では,「AX7816Rモデル,BCU搭載メモリ1024MB」の条件で表示します。
- 注※1
- BCU搭載メモリ量によって変わります。詳細は,「解説書 Vol.1 3.2.1(4) 基本制御機構(BCU)のメモリ量と収容経路エントリ数」,および「解説書 Vol.1 3.2.1(12)(a) フィルタ/QoSエントリ数」の「フィルタ/QoSエントリ数(装置当たり)」の表を参照してください。
- 注※2
- 1リストでの使用するエントリ数は,フローQoS,フローフィルタ,NetFlow統計情報と,帯域監視機能,Policy機能では異なります。詳細は,「解説書 Vol.1 3.2.1(12) フィルタリング・QoS (a),(b),(c)」を参照してください。
- 注※3
- フィルタ・QoSの収容条件エントリ数については,「解説書 Vol.1 3.2.1(12) フィルタリング・QoS (a)」を参照してください。
- 共有使用エントリ数の表示
BCUに1024MBのメモリを搭載しており,かつNetFlow統計コンフィグレーションで各PRUに1000エントリずつ使用している場合の表示例を示します。
出力された内容の各数値については,「表1-5 show flow used_resources shared_qos表示内容」を参照してください。
(例)表示例内[1]に出力される数値は,表の[1]を参照してください。
表1-5 show flow used_resources shared_qos表示内容
表示項目 No. 表示内容 Used resources in system Total [1] 装置当たりのフローQoS,NetFlow統計情報 使用エントリ数 Free [2] 空きエントリ数 Used resources in PRU qos [3] PRU当たりのフローQoSの使用エントリ数 NetFlow [4] PRU当たりのNetFlow統計情報の使用エントリ数 (free) [5] PRU当たりのフローQoS,NetFlow統計情報の空きエントリ数
- 注1
- フィルタ・QoSの収容条件エントリ数は「解説書 Vol.1 3.2.1(12) フィルタリング・QoS (a)」を参照してください。
- 注2
- バックアップコンフィグレーションファイル編集時では,「AX7816Rモデル,BCU搭載メモリ1024MB」の条件で表示します。
- 使用エントリ数のランキング表示
使用エントリ数の多い順にflow情報を10個表示します。一番多く使用しているflow情報「flow filter Tokyo in list 10」をエントリ数が減るように別の設定条件に変更します。
(config)# show flow used_resources ranking Ranking of all entries Rank Flow Entry Resources ----------------------------------------------------------------- 1 flow filter Tokyo in list 10 196 2 flow filter office1 out list 59999 171 3 flow qos Branch10 out list 11111 120 4 flow qos office123 in list 321 32 5 flow filter office1 in list 420 22 6 flow filter office1 in list 2000 22 7 flow filter office1 in list 4000 22 8 flow filter office1 out list 2000 22 9 flow filter office1 out list 42000 22 10 flow qos office1 in list 42000 22 (config)# show flow filter Tokyo in flow yes flow filter Tokyo in list 10 ip 10.10.10.1-10.10.10.254 10.10.20.1-10.10.20.254 list 20000 ip any any action drop (config)# show flow filter Tokyo in used_resources detail list 10 : 196 entries list 20000 : 1 entry total 197 entries (config)# flow filter Tokyo in [flow filter Tokyo in] (config)# list 10 ip 10.10.10.0 any action drop [flow filter Tokyo in] (config)# list 11 ip 10.10.10.255 any action drop [flow filter Tokyo in] (config)# list 12 ip any 10.10.20.0 action drop [flow filter Tokyo in] (config)# list 13 ip any 10.10.20.255 action drop [flow filter Tokyo in] (config)# list 14 ip 10.10.10.0/24 10.10.20.0/24 action forward [flow filter Tokyo in] (config)# exit (config)# show flow filter Tokyo in used_resources detail list 10 : 1 entry list 11 : 1 entry list 12 : 1 entry list 13 : 1 entry list 14 : 1 entry list 20000 : 1 entry total 6 entries (config)#
- 使用エントリ数のランキング表示(PRUごと)
PRU0でのすべてのflow filter情報のうち,使用エントリ数を多い順に表示します。
(config)# show flow used_resources ranking pru 0 filter Ranking of the filter entries which has resources most within PRU0 Rank Flow Entry Resources ---------------------------------------------------------------- 1 flow filter Tokyo in list 10 196 2 flow filter office1 out list 59999 171 3 flow filter Branch10 out list 11111 120 4 flow filter office123 in list 321 32 5 flow filter office7 in list 420 22 6 flow filter office7 in list 2 12 7 flow filter office7 in list 4 2 8 flow filter office7 out list 2000 2 9 flow filter office7 out list 42000 2 10 flow filter office8 in list 59000 2
[関連コマンド]
flow qos,flow filter,netflow
[注意事項]
- ネットワーク経由でログインしている場合に,スタートアップコンフィグレーションファイルで本コマンドのパラメータをnoからyesに変更すると,フィルタリングの定義内容によってはフィルタリング機能が動作し,コネクションが切断される可能性がありますのでご注意ください。
- IPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストプロトコル情報,MPLS情報の変更を行い,applyコマンドを実行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前にapplyコマンドを自動で実行し,変更したIPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストプロトコル情報,MPLS情報が運用に反映されます。
- フロー検出条件モード2を使用する場合,フロー検出条件モード2をサポートしているBCUおよびPRUを実装してください(「解説書 Vol.2 表1-5 フロー検出条件モードと対応可能PRUの関係」参照)。フロー検出条件モード2をサポートしないPRUに対してフロー検出条件モード2を設定した場合,フローフィルタ機能,フローQoS機能のコンフィグレーションは編集・表示できますが,フローフィルタ機能,フローQoS機能は動作しません。
- フロー検出条件モード2を削除する場合,フローフィルタ情報,フローQoS情報でのフローリストエントリ数がフロー検出条件モード指定なしの場合の収容条件以内となるよう,フローフィルタ情報,フローQoS情報を変更してください。なお,フローフィルタ情報,フローQoS情報でのフローリストエントリ数はshow flow used_resourcesコマンドで確認できます。
- NetFlow統計コンフィグレーションとフローQoSコンフィグレーションは,エントリを共用します。したがって,NetFlow統計コンフィグレーションとフローQoSコンフィグレーションで使用しているエントリ数の合計が,収容条件以内となるように設定してください。また,NetFlow統計情報設定時,フローQoSコンフィグレーションの空きエントリ数は,NetFlowコンフィグレーションで使用しているエントリ数分減ります。
- retrieval_option_1パラメータを使用する場合,フロー検出条件オプションをサポートしているPRUを実装してください(「解説書 Vol.2 表1-9 フロー検出条件オプションと対応可能PRUの関係」参照)。
- retrieval_option_1パラメータを指定し,かつ入力側でQoSの帯域監視機能を運用している場合,本装置が受信するプロトコルの制御パケットも帯域監視対象となります。詳細については,「解説書 Vol.2 1.11 QoS制御使用時の注意事項」を参照してください。
- retrieval_option_1パラメータ指定時,入力側では次の表で示すプロトコルの制御パケットもフィルタ対象となる場合があります。したがって,フィルタ定義ですべてのパケットの廃棄(drop)を指定した場合※に,本装置で使用するプロトコルの制御パケットを受信するには,該当PRU配下の該当インタフェースの入力側ごとに,さらに,使用するプロトコルの制御パケットごとにフロー検出条件を設定し,フロー検出条件に一致した際の動作(action)で受信(forword)を指定する必要があります。設定例を次に示します。
注※ パケット検出条件として”mac any any”や”ip any any”を指定し,フロー検出条件に一致した際の動作(action)で廃棄(drop)を指定した場合など。
表1-6 flow filter設定例
レイヤ IPVersion 受信を許可するプロトコル flow filter設定例 隣接ノードが本装置の場合の設定要否※1 備考 L2 − LACP list 1 mac <SMAC> 01:80:C2:00:00:02 action forward ○ ※2 ARP list 1 mac any any arp action forward ○ ※2 IS-IS
(ES-IS)list 1 mac <SMAC> 01:80:C2:00:00:14 action forward
list 2 mac <SMAC> 01:80:C2:00:00:15 action forward
list 3 mac <SMAC> 09:00:2B:00:00:04 action forward
list 4 mac <SMAC> 09:00:2B:00:00:05 action forward○ ※2 LLDP list 1 mac <SMAC> lldp action forward ○ ※2 OADP list 1 mac <SMAC> oadp action forward ○ ※2 CDP list 1 mac <SMAC> cdp action forward ○ ※2 L3 v4 DHCP list 1 udp <SIP> <DIP> 67 action forward
list 2 udp <SIP> <DIP> 68 action forward○ RIP list 1 udp <SIP> <DIP> 520 action forward ○ OSPF list 1 89 <SIP> <DIP> action forward − BGP4 list 1 tcp <SIP> <DIP> 179 action forward
list 2 tcp <SIP> 179 <DIP> action forward− DVMRP/
IGMPlist 1 igmp <SIP> <DIP> action forward − PIM list 1 103 <SIP> <DIP> action forward − Tunnel
(IPv6 in IPv4)list 1 41 <SIP> <DIP> action forward − VRRP list 1 112 <SIP> <DIP> action forward − SNMP list 1 udp <SIP> <DIP> 161 action forward − RADIUS list 1 udp <SIP> <DIP> 1645 action forward
list 2 udp <SIP> <DIP> 1812 action forward− TACACS+ list 1 tcp <SIP> 49 <DIP> action forward − v6 NDP
(RA/RS)list 40001 icmp6 <SIP> <DIP> 133 action forward
list 40002 icmp6 <SIP> <DIP> 134 action forward○ NDP
(NS/NA)list 40001 icmp6 <SIP> <DIP> 135 action forward
list 40002 icmp6 <SIP> <DIP> 136 action forward○ DHCPv6 list 40001 udp <SIP> <DIP> 547 action forward
list 40002 udp <SIP> <DIP> 546 action forward○ Tunnel
(IPv4 in IPv6)list 40001 4 <SIP> <DIP> action forward ○ RIPng list 40001 udp <SIP> <DIP> 521 action forward ○ OSPFv3 list 40001 89 <SIP> <DIP> action forward ○ BGP4+ list 40001 tcp <SIP> <DIP> 179 action forward
list 40002 tcp <SIP> 179 <DIP> action forward○ MLD list 40001 icmp6 <SIP> <DIP> 130 action forward
list 40002 icmp6 <SIP> <DIP> 131 action forward
list 40003 icmp6 <SIP> <DIP> 132 action forward
list 40004 icmp6 <SIP> <DIP> 143 action forward○ PIM list 40001 103 <SIP> <DIP> action forward ○ Well-known マルチキャスト list 40001 ip <SIP> FF00::/12 action forward ○ VRRP list 40001 112 <SIP> <DIP> action forward ○ SNMP list 40001 udp <SIP> <DIP> 161 action forward ○ (凡例) ○:設定が必要である −:設定しなくてもよい
※1 他装置と接続する場合,他装置の仕様をご確認のうえ,設定してください。
※2 フロー検出条件モード1またはフロー検出条件モード2使用時は設定できません。このため,フロー検出条件オプション1を使用し,かつL2プロトコルパケットをフロー検出対象外としたい場合は,フロー検出条件モード1またはフロー検出条件モード2は指定しないでください。
- フロー検出エントリ分配は,フロー検出条件モード2を指定しているPRUに対して設定できます。show systemコマンドで,該当PRUに反映されているかを確認してください。詳細については,「運用コマンドレファレンス Vol.1 show system」を参照してください。
- フロー検出エントリ分配は,BCUの搭載メモリ量が768MB以上の場合に設定できます。show systemコマンドで,BCUの搭載メモリ量を確認してください。詳細については,「運用コマンドレファレンス Vol.1 show system」を参照してください。
- フロー検出エントリ分配を設定・削除する場合,該当PRUに設定しているフィルタおよびQoSのエントリ数が,フロー検出エントリ分配を設定・削除したあとのエントリ数上限以内であることを確認してください。
Copyright (c)2005, 2011, ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.