コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1

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IPv6マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項【OP-MLT】

ここでは,IPv6マルチキャストルーティングプロトコルに関する情報を定義するコンフィグレーションコマンドとパラメータを説明します。「表18-1 IPv6マルチキャストコマンド一覧」にIPv6マルチキャストコマンド一覧を示します。

表18-1 IPv6マルチキャストコマンド一覧

目的別ガイド 主な定義項目 コマンド 参照個所
IPv6 PIMネットワーク情報 IPv6 PIM-SM情報 pim6 pim6【OP-MLT】
IPv6グループ管理情報 mld mld【OP-MLT】

[注意事項]

  1. system config_update autoが定義されていない時の変更反映に関する注意事項
    • IPv6マルチキャストルーティングプロトコル情報は上記IPv6マルチキャストルーティングプロトコル関連のコマンドを投入しただけでは運用に反映されません。上記コマンドを使用してIPv6マルチキャストルーティングプロトコル情報を変更した場合は,applyコマンドを使用して運用に反映してください。
    • スタートアップコンフィグレーションファイルの編集を行っている時にだけapplyコマンドは有効です。バックアップコンフィグレーションファイルの編集を行っている時にapplyコマンドを投入しても,変更した内容は運用に反映されません。
    • IPv6マルチキャストルーティングプロトコル情報を変更したあとにsaveコマンド,promptコマンド,IPv6マルチキャストルーティングプロトコル以外のコンフィグレーションの追加・変更コマンドを投入した場合は,applyコマンドを投入しなくてもIPv6マルチキャストルーティングプロトコル情報の変更内容を運用に反映します。またquitコマンド,showコマンドの場合はIPv6マルチキャストルーティングプロトコル情報の変更が行われていても運用に反映しませんのでご注意ください。
  2. IPv6 PIM-SMを定義する時には,必ず装置アドレスを設定してください。
  3. マルチキャストで定義可能なインタフェース数を「表18-2 IPv6マルチキャストで定義可能なインタフェース数」に示します。

    表18-2 IPv6マルチキャストで定義可能なインタフェース数

    ネットワーク情報 動作可能な最大インタフェース数(装置当たり) 定義可能な最大インタフェース数(装置当たり)
    IPv6 PIM-SM 255 pim6コマンドのsparseで定義できるIPv6 PIMインタフェース数は最大255です。
  4. 本装置でIPv6マルチキャストが動作可能なインタフェース種別を「表18-3 IPv6マルチキャストのインタフェース種別」に示します。

    表18-3 IPv6マルチキャストのインタフェース種別

    項番 インタフェース種別 サポート可否 備考
    1 LAN イーサネット Ethernet V2フレームタイプだけサポート
    2 Tag-VLAN連携
    3 リンクアグリゲーション
    4 POS
    5 共用アドレスインタフェース 不可
    6 RMイーサネット 不可
    7 RMシリアル接続 不可
    8 装置管理情報(system)の装置IPv6アドレス 不可 ただし,ランデブーポイント候補およびBSR候補アドレスとして使用するため,定義は必須。
    9 ローカルループバックインタフェース 不可
    10 nullインタフェース 不可
    11 IPv6 over IPv4トンネルインタフェース 不可
  5. 本装置でIPマルチキャストを使用する際は,コンフィグレーションのsystem pru_resourceコマンドでPRU上のハードウェアテーブルのIPv6マルチキャスト経路を割り当ててください。

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