コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1

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options

ルーティングプロトコルに対するオプション情報を設定します。本コマンドはIPv4,IPv6共用コマンドです。

[入力モード]

グローバルコンフィグモード

[入力形式]

情報の設定・変更
options gendefault [preference <Preference>] [gateway <Host Address>]
options nostrictinterfaces
options monitor
options max-paths <Number>
options gen-class-route
options gen-prefix-route
options summary-only
options route-deletion-delay <Time>
options fast-reroute
options graceful-restart [time-limit <Time>]

情報の削除
delete options
delete options gendefault [preference] [gateway]
delete options nostrictinterfaces
delete options monitor
delete options max-paths
delete options gen-class-route
delete options gen-prefix-route
delete options summary-only
delete options route-deletion-delay
delete options fast-reroute
delete options graceful-restart [time-limit]

情報の表示
show options

[サブコマンド入力形式]

なし

[モード階層]

なし

[パラメータ]

gendefault(IPv4)【OP-BGP】
BGP4の隣接が立ち上がっている場合にデフォルト経路を生成することを指定します。これはBGP4のピア指定毎にnogendefaultサブコマンドで無効にできます。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    BGP4デフォルト経路を生成しません。
  2. 値の設定範囲
    なし

preference <Preference>(IPv4)【OP-BGP】
BGP4デフォルト経路のプレファレンス値を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    初期値は20です。
  2. 値の設定範囲
    <Preference>に2〜255(10進数)を指定します。2は最高の優先度,255は最低の優先度を示します。

gateway <Host Address>(IPv4)【OP-BGP】
BGP4デフォルト経路のゲートウェイを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    本パラメータを指定しない場合,生成されるデフォルト経路はフォワーディングテーブルにはインストールされませんが,ルーティングプロトコルを使用して配布可能です。
  2. 値の設定範囲
    <Host Address>にIPアドレス(ドット記法,またはホスト名称)を指定します。

nostrictinterfaces
IPルーティングプロトコル関連のコンフィグレーションで未定義のインタフェースアドレスが使用されても定義エラーとしないことを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    未定義のインタフェースアドレスが使用された場合,定義エラーとします。
  2. 値の設定範囲
    なし

monitor
IPルーティングプロトコル関連のイベントログを運用端末に表示することを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    表示しません。
  2. 値の設定範囲
    なし

max-paths <Number>
各経路情報に対し生成する最大パス数(最大ネクストホップ数)を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    初期値は1です。
  2. 値の設定範囲
    <Number>に1〜16(10進数)を指定します。

gen-class-route(IPv4)
サブネット化されたブロードキャスト型インタフェースのナチュラル経路を自動生成することを指定します。
ナチュラル経路とは,IPアドレスクラスのマスク長(クラスA:8ビット,クラスB:16ビット,クラスC:24ビット)を持つ経路を指します。本経路はフォワーディングテーブルにはインストールされませんが,ルーティングプロトコルを使用して配布可能です。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    ナチュラル経路を自動生成しません。
  2. 値の設定範囲
    なし

gen-prefix-route
ポイント−ポイント型インタフェースのネットワーク経路を自動生成することを指定します。本経路はフォワーディングテーブルにはインストールされませんが,ルーティングプロトコルを使用し配布可能です。本パラメータを指定した場合,ネットワーク経路が生成されたフル・マスクのインタフェース経路(IPv4:/32の経路,IPv6:/128の経路)は広告対象外となります。なお,ポイント−ポイント型インタフェースのローカル・アドレスとリモート・アドレスは同一のネットワークに所属していなければなりません。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    ネットワーク経路を自動生成しません。
  2. 値の設定範囲
    なし

summary-only
集約した経路を広告する際,集約元経路の広告を抑止します。本パラメータは経路を集約した際,集約経路だけを広告し,集約元経路の広告を抑止したい場合に使用します。なお,本パラメータを指定した場合,全集約経路が対象となります。集約経路ごとの指定は「aggregate」コマンドを参照してください。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    集約元経路の広告を抑止しません。
  2. 値の設定範囲
    なし

route-deletion-delay <Time>
経路削除保留タイマ値を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    0(経路削除保留機能を使用しません)
  2. 値の設定範囲
    <Time>に0(経路削除保留機能を使用しない),または5〜4294967295(10進数:秒)を指定します。

fast-reroute
高速経路切替機能を使用します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    高速経路切替機能を使用しません。
  2. 値の設定範囲
    なし

graceful-restart
本装置において,グレースフル・リスタートのリスタートルータ機能を動作させる場合に指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    グレースフル・リスタートのリスタートルータ機能が動作しません。
  2. 値の設定範囲
    なし

time-limit <Time>
本装置がグレースフル・リスタートを開始し,経路を保留する時間の上限値を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    初期値は180です。
  2. 値の設定範囲
    <Time>に1〜3600(10進数:秒)を指定します。

[サブコマンド]

なし

[入力例]

  1. デフォルト経路生成の設定
    BGP4デフォルト経路の生成を設定します。
     
    (config)# options gendefault
    (config)# show options
    options gendefault
    (config)# 
     
  2. 情報の変更
    BGP4デフォルト経路のプレファレンス値を120に変更します。
     
    (config)# options gendefault preference 120
    (config)# show options
    options gendefault preference 120
    (config)# 
     
  3. 設定情報の表示
    オプション情報を表示します。
     
    (config)# show options
    options gendefault preference 120
    (config)# 
     
  4. 設定情報の削除
    preferenceパラメータを削除します。
     
    (config)# show options
    options gendefault preference 120
    (config)# delete options gendefault preference
    (config)# show options
    options gendefault
    (config)# 
     
    オプション情報を削除します。
     
    (config)# delete options
    (config)# show options
    (config)# 
     

[関連コマンド]

rip(RIP情報)

ospf(OSPF情報)

bgp(BGP4情報)

ripng(RIPng情報)

ospf6(OSPFv3情報)

bgp4+(BGP4+情報)

isis(IS-IS情報)

static(静的経路情報)

aggregate(経路集約情報)

apply(ルーティングプロトコルコンフィグレーション反映)

[注意事項]

  1. system config_update autoが定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行った場合は,applyコマンドを投入してください。
  2. graceful-restartのtime-limitの指定値は,グレースフル・リスタートを実行しないプロトコルに関しても,フォワーディングテーブルに残っている古い経路情報を削除するために適用されます。

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