コンフィグレーションガイド

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11.1.8 トンネル設定時の通信の制限

<この項の構成>
(1) 設定内容の概要
(2) 構成図と設定条件
(3) コンフィグレーション例

(1) 設定内容の概要

IPv6 over IPv4トンネル設定時にアドレス単位でフィルタリングしたい場合のコンフィグレーションの例を示します。

(2) 構成図と設定条件

[構成図]

図11-10 構成図

[図データ]

[設定条件]
次のようなネットワーク構成で,事業所Aの特定のホストから事業所Bへのアクセスを制限したい場合の設定例を示します。
  • 事業所AのIPv6アドレス3ffe:501:811:ff01::1-3ffe:501:811:ff01::3と事業所B間での通信を禁止
    (すべてのプロトコルを通さない)

(3) コンフィグレーション例

[コマンドによる設定]

<本装置A>
 1    (config)# flow filter Department1 in
      [flow filter Department1 in]
 2    (config)# list 41010 ip 3ffe:501:811:ff01::1-3ffe:501:811:ff01::3
                3ffe:501:811:ff02::/64 action drop
      [flow filter Department1 in]
 3    (config)# list 41020 ip 3ffe:501:811:ff01::1-3ffe:501:811:ff01::3
                3ffe:501:811:ff03::/64 action drop
      [flow filter Department1 in]
 4    (config)# exit
 5    (config)# flow yes

表11-8 本装置Aのコンフィグレーション解説

解説番号 解説
1 インタフェース名Department1のinbound(受信側)にfilterフロー情報を設定します。
flow filter inモードに移行します。
2 3ffe:501:811:ff01::1〜3ffe:501:811:ff01::3から3ffe:501:811:ff02::0〜3ffe:501:811:ff02:ffff:ffff:ffff:ffffへのパケットを廃棄するためのエントリを設定します。
3 3ffe:501:811:ff01::1〜3ffe:501:811:ff01::3から3ffe:501:811:ff03::0〜3ffe:501:811:ff03:ffff:ffff:ffff:ffffへのパケットを廃棄するためのエントリを設定します。
4 flow filter inモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
5 フロー制御機能を使用する設定にします。

[コンフィグレーションの表示]

<本装置A>
flow yes
flow filter Department1 in
  list 41010 ip 3ffe:501:811:ff01::1-3ffe:501:811:ff01::3 3ffe:501:811:ff02::/64 action drop
  list 41020 ip 3ffe:501:811:ff01::1-3ffe:501:811:ff01::3 3ffe:501:811:ff03::/64 action drop

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