コンフィグレーションガイド

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5.2.3 イーサネット回線にジャンボフレームを設定する

<この項の構成>
(1) 設定内容の概要
(2) 構成図と設定条件
(3) コンフィグレーション例

(1) 設定内容の概要

装置間を1000BASE-Xで接続し,イーサネット回線にジャンボフレームを設定する例を示します。

(2) 構成図と設定条件

[構成図]

図5-3 構成図

[図データ]

[設定条件]

<10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T上の動作条件>
  • セグメント規格:オートネゴシエーション
  • フローコントロール:送受信共に無効
  • 最大フレーム長:9596オクテット(Tag1段含む,FCSを含まない)

<1000BASE-X上の動作条件>
  • セグメント規格:オートネゴシエーション
  • フローコントロール:送受信共に有効
  • 最大フレーム長:9596オクテット(Tag1段含む,FCSを含まない)

<本装置A/Bの環境>
NIF番号0,Line番号0に10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-TのNIFが実装されています。当該インタフェースを次に示すネットワークに接続します。
  • 本装置Aの場合:192.168.10/24のネットワークA
  • 本装置Bの場合:192.168.11/24のネットワークC
また,NIF番号2,Line番号0に1000BASE-XのNIFが実装されています。当該インタフェースを192.168.1/24のネットワークBに接続します。

(3) コンフィグレーション例

[コマンドによる設定]

<本装置A>
 1    (config)# ethernet-jumbo-frame 9596
 2    (config)# line Department1 ethernet 0/0
      [line Department1]
 3    (config)# ip 192.168.10.1/24
      [line Department1]
 4    (config)# exit
 5    (config)# line SouthBuilding gigabit_ethernet 2/0
      [line SouthBuilding]
 6    (config)# ip 192.168.1.1/24
      [line SouthBuilding]
 7    (config)# exit

表5-6 本装置Aのコンフィグレーション解説

解説番号 解説
1 本装置のイーサネットの全回線の最大フレーム長を9596オクテットにします。
2 NIF番号0,Line番号0に回線名Department1の10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T回線を設定します。デフォルトで以下の設定となります。
  • セグメント規格…オートネゴシエーション
  • フローコントロール…送受信共に無効
  • 最大フレーム長 …イーサネットジャンボフレーム情報で設定したため9596オクテット(Tag1段含む,FCSを含まない)
lineモードに移行します。
3 IP情報は自IPv4アドレス192.168.10.1,サブネットマスク24を設定します。デフォルトで送信IP MTU長は9216オクテットとなります。
4 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
5 NIF番号2,Line番号0に回線名SouthBuildingの1000BASE-X回線を設定します。デフォルトで以下の設定となります。
  • セグメント規格…オートネゴシエーション
  • フローコントロール…送受信共に有効
  • 最大フレーム長 …イーサネットジャンボフレーム情報で設定したため9596オクテット(Tag1段含む,FCSを含まない)
lineモードに移行します。
6 IP情報は自IPv4アドレス192.168.1.1,サブネットマスク24を設定します。デフォルトで送信IP MTU長は9216オクテットとなります。
7 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。

<本装置B>
 1    (config)# ethernet-jumbo-frame 9596
 2    (config)# line Department2 ethernet 0/0
      [line Department2]
 3    (config)# ip 192.168.11.2/24
      [line Department2]
 4    (config)# exit
 5    (config)# line NorthBuilding gigabit_ethernet 2/0
      [line NorthBuilding]
 6    (config)# ip 192.168.1.2/24
      [line NorthBuilding]
 7    (config)# exit

表5-7 本装置Bのコンフィグレーション解説

解説番号 解説
1 本装置のイーサネットの全回線の最大フレーム長を9596オクテットにします。
2 NIF番号0,Line番号0に回線名Department2の10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T回線を設定します。デフォルトで以下の設定となります。
  • セグメント規格…オートネゴシエーション
  • フローコントロール…送受信共に無効
  • 最大フレーム長 …イーサネットジャンボフレーム情報で設定したため9596オクテット(Tag1段含む,FCSを含まない)
lineモードに移行します。
3 IP情報は自IPv4アドレス192.168.11.2,サブネットマスク24を設定します。デフォルトで送信IP MTU長は9216オクテットとなります。
4 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
5 NIF番号2,Line番号0に回線名NorthBuildingの1000BASE-X回線を設定します。デフォルトで以下の設定となります。
  • セグメント規格…オートネゴシエーション
  • フローコントロール…送受信共に有効
  • 最大フレーム長 …イーサネットジャンボフレーム情報で設定したため9596オクテット(Tag1段含む,FCSを含まない)
lineモードに移行します。
6 IP情報は自IPv4アドレス192.168.1.2,サブネットマスク24を設定します。デフォルトで送信IP MTU長は9216オクテットとなります。
7 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。

[コンフィグレーションの表示]

<本装置A>
ethernet-jumbo-frame 9596
!
line Department1 ethernet 0/0
  ip 192.168.10.1/24
!
line SouthBuilding gigabit_ethernet 2/0
  ip 192.168.1.1/24

<本装置B>
ethernet-jumbo-frame 9596
!
line Department2 ethernet 0/0
  ip 192.168.11.2/24
!
line NorthBuilding gigabit_ethernet 2/0
  ip 192.168.1.2/24

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