コンフィグレーションガイド

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1.3 コンフィグレーションファイルの種類

コンフィグレーションファイルの種類には,装置の立ち上げ時に用いるスタートアップコンフィグレーションファイル,世代管理のための一時保存コンフィグレーションファイル,運用に使用しないバックアップコンフィグレーションファイルがあります。それぞれの概要を次に説明します。

<この節の構成>
(1) スタートアップコンフィグレーションファイル
(2) 一時保存コンフィグレーションファイル
(3) バックアップコンフィグレーションファイル

(1) スタートアップコンフィグレーションファイル

本装置の電源を入れた場合にメモリ上に読み出され,定義された内容に従って運用を開始します。スタートアップコンフィグレーションファイルは/config/system.cnfに格納されています。

なお,スタートアップコンフィグレーションファイルは,誤操作によるファイル破壊を防止するために,直接編集することはできません。メモリ上に読み出されたコンフィグレーション(ランニングコンフィグレーションと呼びます)を編集したあとにsaveコマンドを使用することで,スタートアップコンフィグレーションファイルが更新されます。

(2) 一時保存コンフィグレーションファイル

運用中にコンフィグレーションを変更し,MCに格納した場合,編集前のスタートアップコンフィグレーションファイルを一時保存コンフィグレーションファイルとして保存します。一時保存コンフィグレーションファイルは/config.cache/cache.cnfに格納されています。

保存される一時保存コンフィグレーションファイルは一世代分のため,複数の世代管理を行いたい場合はバックアップコンフィグレーションファイルとして保存してください。また,一時保存コンフィグレーションファイルを直接編集することはできません。

(3) バックアップコンフィグレーションファイル

スタートアップコンフィグレーションファイル,メモリ上に記憶されたランニングコンフィグレーションのバックアップ,あるいは将来のネットワークの変更に備えた編集用コンフィグレーションファイルとして使用します。なお,バックアップコンフィグレーションファイルの内容を変更しても運用には使用されません。

バックアップコンフィグレーションファイルはMCに余裕があれば複数作成できます。ただし,MCの残容量によって記憶できる量が変わります。バックアップコンフィグレーションファイルを作成する前に運用コマンドのshow mcを使用してMCの残容量を確認してください。

スタートアップコンフィグレーションファイル格納ディレクトリ(/config)や一時保存コンフィグレーションファイル格納ディレクトリ(/config.cache)にバックアップコンフィグレーションファイルを格納することはできません。バックアップコンフィグレーションファイルはログインユーザのホームディレクトリ,または共用ディレクトリ(/usr/home/share)に作成してください。

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