解説書 Vol.1
IPv6経路制御機能とは,IPv6マルチキャストルーティングプロトコルを使用して収集した隣接情報やグループ情報を基に,IPv6マルチキャスト経路情報およびIPv6マルチキャスト中継エントリを作成する機能です。本装置はIPv6マルチキャストルーティングプロトコルとしてPIM-SMをサポートしています。
IPv6 PIM-SMはIPv4 PIM-SMをIPv6対応させたものです。IPv4 PIM-SM概要については,「12.4.2 IPv4 PIM-SM」をご参照ください。なおIPv6 PIM-SMはIPv4 PIM-SMとは独立に動作するので,IPv4 PIM-SMとIPv6 PIM-SMは独立して設定できます。
同一ネットワーク内でIPv6マルチキャストパケットの中継を行う場合は,すべてのルータで同じIPv6マルチキャストプロトコルが動作するように設定してください。同一ネットワーク内にIPv6 PIM-DMが動作しているルータ,IPv6 PIM-SMが動作しているルータが混在している場合,各ルータ間でIPv6マルチキャストパケットの中継は行われません。
本装置が送信するIPv6 PIM-SMフレームのフォーマットおよび設定値はRFC2362に従います。
- <この節の構成>
- 16.4.1 IPv6 PIM-SMの動作
- 16.4.2 近隣検出
- 16.4.3 Forwarderの決定
- 16.4.4 DRの決定および動作
- 16.4.5 冗長経路時の注意事項
- 16.4.6 IPv6 PIM-SMタイマ仕様
- 16.4.7 IPv6 PIM-SM使用時の注意事項
- 16.4.8 IPv6 PIM-SSM
- 16.4.9 MLDv2使用時のIPv6経路制御動作
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