解説書 Vol.1

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15.1 BGP4+概説

BGP4+(Multiprotocol Extensions for Border Gateway Protocol 4)は,インターネットのバックボーンで使用されているルーティングプロトコルBGP4を,IPv4以外のプロトコルにも使用できるように拡張したものです。インターネット上で使用されているすべての経路情報を扱えます。経路情報は今後のネットワークの拡大にも対応し,200000経路まで拡張できます。

BGP4+(IPv6)とBGP4(IPv4)の機能差分を次の表に示します。

表15-1 BGP4+(IPv6)とBGP4(IPv4)の機能差分

機能 BGP4+(IPv6) BGP4(IPv4)
EBGP,IBGPピアリング,経路配信
経路フィルタ,BGP属性変更
コミュニティ
ルート・リフレクション
コンフィデレーション
サポート機能のネゴシエーション
ルート・リフレッシュ
マルチパス
ポリシーグループ※1
ルート・フラップ・ダンピング
BGP4 MIB × ※2
VPN経路配信 ×
TCP MD5認証
グレースフル・リスタート ※3 ※3
4バイトAS番号

(凡例) ○:取り扱う ×:取り扱わない

注※1 外部ピア同士,または内部ピア同士のグルーピング

注※2 VPNアドレス空間に属するMIBオブジェクトは取り扱いません。

注※3 オプションライセンス【OP-MPLS】を有効にしているソフトウェアでは,グレースフル・リスタートをサポートしません。


<この節の構成>
15.1.1 経路情報
15.1.2 BGP4+の適用範囲
15.1.3 ネットワーク設計の考え方

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