解説書 Vol.1
BGP4広告用経路生成とはBGP4経路と同じ宛先の経路情報を自装置内の経路情報から生成して,BGP4で広告する機能です。パケットのフォワーディング用に実際のBGP4経路を使用して,他装置広告用には生成した広告用経路を使用することによって,BGP4経路を宛先とするフォワーディングと安定した経路広告が可能となります。この機能の使用例を次の図に示します。
図9-28 広告用経路生成と広告
この図ではルータAから受信したBGP4経路をフォワーディングテーブルに設定して,該当経路と同じ宛先のスタティック経路から生成された広告用経路をルータBに広告するように設定しています。
このように設定することで,フォワーディングにはBGP4経路が使用され,かつルータAから受信するBGP4経路がフラップした場合でもルータBへのBGP4経路広告に影響しません。
広告用経路の生成はコンフィグレーションコマンドbgpのnetworkサブコマンドを使用します。また,広告用経路の広告はコンフィグレーションコマンドexport,またはコンフィグレーションコマンドroute-filterの学習元にproto bgp localを指定します。
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