運用コマンドレファレンス Vol.2
待機系システムをactive状態からinactive状態に設定します。
本コマンドの実行によって,電源をONにしたまま,AX6700Sの場合は待機系BCUを,AX6600Sの場合は待機系CSUを,AX6300Sの場合は待機系MSUを交換できます。
[入力形式]
inactivate [-f] standby
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- -f
- 本パラメータを指定した場合,確認メッセージなしでコマンドを実行します。
- 本パラメータ省略時の動作
- 確認メッセージを出力します。
[実行例]
- 待機系システムをinactive状態にします。
inactivate standby- 確認メッセージが表示されます。
ここで"y"を入力すると待機系システムがinactive状態になります。
inactivate standby system OK? (y/n):
[表示説明]
なし
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表10-1 inactivate standbyコマンドの応答メッセージ一覧
メッセージ 内容 Can't accept command (system is busy). (システムビジーのため)コマンドは受け付けられません。しばらくしてからコマンドを再実行してください。 Can't execute this command in standby system. 本コマンドは待機系システムでは実行できません。 Can't execute. コマンドを実行できません。再実行してください。 Standby system is already inactive. 待機系システムはすでにinactive状態です。 Standby system is notconnect. 待機系システムは未実装です。
[注意事項]
- 本コマンドでinactive状態にした待機系システムをactive状態に戻す場合は,activate standbyコマンドを使用します。
- 本コマンドを実行すると,待機系システム側のログ情報を採取します。
- 本コマンドを使用しても,編集中のコンフィグレーションは保存されません。
- 本コマンドを実行し,待機系システムがinactive状態のときに装置の再起動を行った場合,待機系システムのinactive状態が保持されます。
- 二重化で動作している場合,本コマンドを実行したとき,"System mode changed from duplex to simplex."というログが表示されます。
- ppupdateコマンドを実行し,運用系システムのHDC(Hardware Dependent Code)を更新した場合,本コマンドにより待機系システムをinactive状態としても,待機系システムのinactive状態を解除しactive状態にします。
All Rights Reserved, Copyright(C), 2006, 2018, ALAXALA Networks, Corp.