運用コマンドレファレンス Vol.1

[目次][索引][前へ][次へ]


show nif

NIF情報およびポートのsummary情報を表示します。

[入力形式]

show nif [<nif no.>]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

<nif no.>
NIF番号を指定します。指定できるNIF番号の値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

本パラメータ省略時の動作
本装置内の全NIFが指定対象となります。

[実行例]

NIF情報およびポートのsummary情報を表示します。

図11-1 NIF指定実行結果画面

>show nif 1
Date 20XX/04/16 12:00:00 UTC
NIF1: active(restart required)  48-port 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T  retry:0
        Average:103Mbps/24Gbps  Peak:150Mbps at 08:10:30
Port1: active up  1000BASE-T full(auto)  0012.e240.0a04
        Bandwidth:1000000kbps  Average out:20Mbps  Average in:10Mbps
        description: test lab area network
Port2: active up  1000BASE-T full(auto)  0012.e240.0a05
        Bandwidth:1000000kbps  Average out:0Mbps   Average in:0Mbps
        description: computer management floor network
Port3: active up  1000BASE-T full(auto)  0012.e240.0a06
        Bandwidth:1000000kbps  Average out:2Mbps   Average in:1Mbps
 
(省略)
 
>

[表示説明]

NIF情報は,以下のフォーマットで表示します。表示項目の説明を「表11-3 NIF情報表示内容」に示します。

NIF<nif no.>: <NIF状態>[(<NIF再起動要否状態>)]  <NIF種別> retry:<Counts>
Average:<平均使用帯域>bps/<NIF最大帯域>bps Peak:<最大使用帯域>bps at <hh>:<mm>:<ss>

ポートのsummary情報は,以下のフォーマットで表示します。表示項目の説明を「表11-4  ポートのsummary情報表示内容」に示します。

Port<port no.>: <ポート状態> <回線種別> <MACアドレス>
<トランシーバ種別> <トランシーバ状態>
Bandwidth:<回線の帯域幅>kbps Average out:<送信側平均使用帯域>bps Average in:<受信側平均使用帯域>bps
description:<補足説明>

注※ トランシーバが交換可能なNIFの場合に表示します。

表11-3 NIF情報表示内容

表示項目 詳細情報 意味
NIF<nif no.> NIF番号
<NIF状態> active 運用中(正常動作中)
initialize 初期化中
fault 障害中
inactive
  • inactivateコマンドによる運用停止状態
  • NIFが起動されていない
  • 未サポートボードが実装されている
notconnect
  • 未実装
  • 未使用(ダブルサイズのNIFを実装時,偶数NIF番号は本表示となります)
disable コンフィグレーションコマンドno power enable,schedule-power-control shutdownによる運用停止状態
standby cold【AX6700S】【AX6600S】 NIF冗長制御機能による待機中(コールドスタンバイ)状態
(<NIF再起動要否状態>) restart required NIFのHDCのアップデートが必要です。
<NIF種別> 24-port 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T・24回線
48-port 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T・48回線
16-port 1000BASE-X(SFP) 1000BASE-X・SFP・16回線
24-port 1000BASE-X(SFP) 1000BASE-X・SFP・24回線
4-port 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T-SHAPER + 2-port 1000BASE-X(SFP)-SHAPER 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T・4回線・階層化シェーパ機能付き + 1000BASE-X・SFP・2回線・階層化シェーパ機能付き
4-port 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T-SHAPER or 1000BASE-X(SFP)-SHAPER + 4-port 1000BASE-X(SFP)-SHAPER 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T or 1000BASE-X・SFP・選択型4回線・階層化シェーパ機能付き + 1000BASE-X・SFP・4回線・階層化シェーパ機能付き
1-port 10GBASE-R(XFP) 10GBASE-R・XFP・1回線
4-port 10GBASE-R(XFP) 10GBASE-R・XFP・4回線
8-port 10GBASE-R(XFP) 10GBASE-R・XFP・8回線
- NIF種別が不明です。
以下の場合,本表示となります。
  • NIFが未実装
  • 未サポートボードが実装されている
retry:<Counts> NIFが障害によって再起動した回数
Average:<平均使用帯域/NIF最大帯域> bps コマンド実行した時刻の前1分のNIF当たりの平均の使用帯域を"bps"で表示(NIF当たりの使用回線帯域/NIF当たりの最大帯域)。
本値は1bitも通信がない場合は0Mbps,1bit以上1.5Mbit未満の場合は1Mbpsを表示。1.5Mbit以上は,小数点第一位に対して四捨五入を行い表示。
bpsの算出には,フレーム長のMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。
Peak:<最大使用帯域>bps at <hh>:<mm>:<ss> コマンド実行した時刻の前24時間のNIF当たりの使用回線帯域の最大値および時刻を表示。
本値は1bitも通信がない場合は0Mbps,1bit以上1.5Mbit未満の場合は1Mbpsを表示。1.5Mbit以上は,小数点第一位に対して四捨五入を行い表示。
bpsの算出には,フレーム長のMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。

注※ NIFが障害によって再起動した回数は,1時間ごとに初期化されます。


表11-4  ポートのsummary情報表示内容

表示項目 詳細情報 意味
Port<port no.> ポート番号
<ポート状態> active up 運用中(正常動作中)
active down 運用中(正常動作中)
initialize 初期化中またはネゴシエーション確立待ち(オートネゴシエーション機能が動作中)
test 回線テスト中
fault 障害中
inactive
  • コマンドでinactive中
  • リンクアグリゲーションのスタンバイリンク機能
  • スパニングツリーのBPDUガード機能
  • GSRPのポートリセット機能
  • 片方向リンク障害検出機能によるポート閉塞
  • L2ループ検知機能によるポート閉塞
  • ストームコントロールによるポート閉塞
disable コンフィグレーションコマンドshutdown,schedule-power-control shutdownによる運用停止状態
<回線種別> 回線種別については,「show interfaces」の表示項目<回線種別>を参照してください。
<MACアドレス> 該当回線のMACアドレス
<トランシーバ種別> SFP SFP
XFP XFP
<トランシーバ状態> connect 実装
notconnect 未実装
not support 未サポートのトランシーバが実装
fault 障害中
- トランシーバ状態が不明です。
以下の場合,本表示となります。
  • ポート状態がinitialize
  • ポート状態がfault
Bandwidth:<回線の帯域幅>kbps 回線の帯域幅を"kbps"で表示します。コンフィグレーションコマンドbandwidthが設定されていない場合は,該当ポートの回線速度を表示します。設定されている場合はその設定値を表示します。ただし,本設定により該当ポートが帯域制御されることはありません。
Average out:<送信側平均使用帯域>bps コマンドを実行した時刻の前1分の平均の該当回線送信側使用帯域を"bps"で表示。
本値は1bitも通信がない場合は0Mbps,1bit以上1.5Mbit未満の場合は1Mbpsを表示。1.5Mbit以上は,小数点第一位に対して四捨五入を行い表示。
bpsの算出には,フレーム長のMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。
Average in:<受信側平均使用帯域>bps コマンドを実行した時刻の前1分の平均の該当回線受信側使用帯域を"bps"で表示。
本値は1bitも通信がない場合は0Mbps,1bit以上1.5Mbit未満の場合は1Mbpsを表示。1.5Mbit以上は,小数点第一位に対して四捨五入を行い表示。
bpsの算出には,フレーム長のMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。
description:<補足説明> descriptionコンフィグレーションの内容を示します。descriptionコンフィグレーションは,該当回線に関する利用目的などをコメントとして設定できる情報です。なお,descriptionコンフィグレーションを設定していない場合は表示しません。

注※ トランシーバが交換可能なNIFの場合に表示します。


[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表11-5 show nifコマンド応答メッセージ一覧

メッセージ 内容
Can't execute this command in standby system. 本コマンドは待機系システムでは実行できません。
Can't execute. コマンドを実行できません。再実行してください。
Illegal NIF -- <nif no.>. NIF番号が範囲外です。指定パラメータを確認してください。<nif no.> NIF番号

[注意事項]

なし

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

All Rights Reserved, Copyright(C), 2006, 2018, ALAXALA Networks, Corp.