メッセージ・ログレファレンス
- <この項の構成>
- (1) ログ種別
- (2) イベントレベル
- (3) イベント発生部位
- (4) イベント発生インタフェース識別子
- (5) メッセージ識別子および付加情報
- (6) 該当イベントの最新および最旧の発生時刻
- (7) 該当イベントの発生回数
(1) ログ種別
運用ログに付加されるログ種別には次の種類があります。
- ユーザのコマンド操作とその結果
- 装置が出力する動作情報
- 障害情報
ログとして取得する情報とログ種別の対応を次の表に示します。運用ログのうち装置関連の障害およびイベント情報,および種別ログにはイベントレベルを付加します。
表1-6 ログとして取得する情報とログ種別の対応
取得する情報 ログ
種別内容 イベント
レベル入力コマンドで選択した操作情報 KEY オペレータが運用端末から入力したコマンドで選択した操作情報 − コマンド応答メッセージの操作によるイベント情報 RSP コマンド入力に対して装置が出力するメッセージの操作によって発生したイベント情報 − ルーティングプロトコル情報 RTM IPv4ルーティング情報またはIPv6ルーティング情報 − MRP IPv4マルチキャストルーティング情報 − MR6 IPv6マルチキャストルーティング情報 − 装置関連の障害およびイベント情報 ERR 装置の各イベント発生部位ごとの障害情報 E9〜E5 EVT 装置の各イベント発生部位ごとのイベント情報 E4,E3,
R8〜R5アクセスリストログ ACL アクセスリストロギングが出力する,フィルタで廃棄したパケットの情報 − レイヤ2認証情報 AUT レイヤ2認証機能の各プログラムで採取する情報。対応する運用コマンドで表示。
- show dot1x logging
- show web-authentication logging
- show mac-authentication logging
− DHCP snooping情報 DSN DHCP snoopingで採取する情報。対応する運用コマンドで表示。
- show ip dhcp snooping logging
− トラッキングオブジェクトログ TRO ポリシーベースルーティングのトラッキング機能情報 − (凡例) −:該当しません。
種別ログで示されるイベントは,重要度によって7段階でレベル分けされます。イベントレベルと内容を次の表に示します。
表1-7 イベントレベルと内容
イベント
レベル表示内容(種別) 内容 9 E9(致命的障害) 装置全体が停止する障害
(装置再起動または装置運用停止)8 E8(重度障害)
R8(重度障害回復)ファン,電源機構または装置の一部が停止する障害
- 障害がハードウェア部分障害の場合,該当ハードウェアの再起動を伴う
7 E7(ソフトウェア部分障害)
R7(ソフトウェア部分障害回復)ソフトウェアの一部が停止する障害 6 E6(部分障害)
R6(部分障害回復)装置の構成部位の一部(NIF部を含む)が停止する障害 5 E5(他系障害)
R5(他系障害回復)二重化に関する障害(系切替不可) 4 E4(ネットワーク障害) 回線に関する情報(LAN) 3 E3(警告) 警告 なお,イベントレベルE9からE5の障害が回復した場合,各レベルに対応してR8からR5までのレベル表示で運用メッセージを出力します。また,E9からE5の障害が発生した場合,運用ログおよび種別ログを「/usr/var/log/system.log」,「/usr/var/log/error.log」として装置内メモリに自動保存を行います。
種別ログでは発生したイベントの部位または機能を識別子で示します。イベント発生部位を次の表に示します。
表1-8 イベント発生部位
項番 識別子 イベント発生部位または機能 1 CONFIG コンフィグレーション 2 ACCESS 装置アクセス権制御 3 IP IP制御機能 4 VLAN VLAN制御機能 5 MAC MAC制御機能 6 SOFTWARE ソフトウェア制御機能 7 BSU BSU制御機能 8 NIF NIF制御機能 9 PORT ポート制御機能 10 FAN ファンユニット制御機能 11 PS 電源制御機能 12 BCU 基本制御部 13 BSU-LA 基本スイッチング部BSU-LA 14 BSU-LB 基本スイッチング部BSU-LB 15 CSU 制御スイッチング部 16 MSU 管理スイッチング部 17 NK1G-24T 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T・24回線 18 NK1G-24S 1000BASE-X・SFP・24回線 19 NK1GS-8M 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tまたは1000BASE-X・SFP・選択型4回線・階層化シェーパ機能付き+1000BASE-X・SFP・4回線・階層化シェーパ機能付き 20 NK10G-4RX 10GBASE-R・XFP・4回線 21 NK10G-4RXA 10GBASE-R・XFP・4回線 22 NK10G-8RX 10GBASE-R・XFP・8回線 23 NK10G-8RXA 10GBASE-R・XFP・8回線 24 NH1G-16S 1000BASE-X・SFP・16回線 25 NH1G-24T 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T・24回線 26 NH1G-24S 1000BASE-X・SFP・24回線 27 NH1G-48T 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T・48回線 28 NH1GS-6M 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T・4回線・階層化シェーパ機能付き+1000BASE-X・SFP・2回線・階層化シェーパ機能付き 29 NH10G-1RX 10GBASE-R・XFP・1回線 30 NH10G-4RX 10GBASE-R・XFP・4回線 31 NH10G-4RXA 10GBASE-R・XFP・4回線 32 NH10G-8RX 10GBASE-R・XFP・8回線 33 NH10G-8RXA 10GBASE-R・XFP・8回線
イベントが発生したインタフェース部位を識別子で示します。本装置のインタフェース部位の部位識別子の表示形式を次の表に示します。
表1-9 インタフェース部位識別子の表示形式
識別子の表示形式 インタフェース部位 BSU:<bsu no.> BSU部 NIF:<nif no.> NIF部 GigabitEthernet <nif no.>/<port no.> 最大回線速度が1000Mbit/sのイーサネットインタフェース TenGigabitEthernet <nif no.>/<port no.> 最大回線速度が10Gbit/sのイーサネットインタフェース MGMT 0 マネージメントポート部
- (凡例)
- <bsu no.>:BSU番号
- <nif no.>:NIF番号
- <port no.>:ポート番号
発生したイベントの内容をコードで示したものです。内容の詳細は「3. 装置関連の障害およびイベント情報」を参照してください。
該当イベントが最初に発生した時刻および最新の発生時刻を示します。
該当イベントが繰り返し発生している場合にその累計を示します。累計はログの採取開始から現在までに発生したイベントの回数となります。該当イベントが255以上発生している場合,発生回数の表示は255となります。
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