コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3

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ip pim mcache-limit

IPv4 PIM-SM/SSMマルチキャスト中継エントリとネガティブキャッシュエントリを合計した最大数を設定します。

本コマンドは,PIM-SM/SSM時に有効です。

[入力形式]

情報の設定・変更
ip pim [vrf <vrf id>] mcache-limit <number>

情報の削除
no ip pim [vrf <vrf id>] mcache-limit

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

vrf <vrf id>【OP-NPAR】
対象のVRFを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    グローバルネットワークに対して指定します。
  2. 値の設定範囲
    パラメータに指定できる値」を参照してください。

<number>
IPv4 PIM-SM/SSMマルチキャスト中継エントリとネガティブキャッシュエントリを合計した最大数を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    AX6700Sの場合
    装置当たり,IPv4 PIM-SM/SSMマルチキャスト中継エントリとネガティブキャッシュエントリを合計した最大数の設定範囲は0〜8000です。ただし,実装したBSUの収容条件内で設定してください。
    AX6600Sの場合
    装置当たり,IPv4 PIM-SM/SSMマルチキャスト中継エントリとネガティブキャッシュエントリを合計した最大数の設定範囲は,CSU種別によって異なります。
    CSU種別でのIPv4 PIM-SM/SSMマルチキャスト中継エントリとネガティブキャッシュエントリを合計した最大数の設定範囲を次の表に示します。

    表15-4 CSU種別でのIPv4 PIM-SM/SSMマルチキャストルーティングエントリの最大数の設定範囲

    CSU種別 値の設定範囲
    CSU-1A 0〜4000
    CSU-1B 0〜8000
    AX6300Sの場合
    装置当たり,IPv4 PIM-SM/SSMマルチキャスト中継エントリとネガティブキャッシュエントリを合計した最大数の設定範囲は,MSU種別によって異なります。
    MSU種別でのIPv4 PIM-SM/SSMマルチキャスト中継エントリとネガティブキャッシュエントリを合計した最大数の設定範囲を次の表に示します。

    表15-5 MSU種別でのIPv4 PIM-SM/SSMマルチキャストルーティングエントリの最大数の設定範囲

    MSU種別 値の設定範囲
    MSU-1A,MSU-1A1 0〜4000
    MSU-1B,MSU-1B1 0〜8000

[コマンド省略時の動作]

IPv4 PIM-SM/SSMマルチキャスト中継エントリとネガティブキャッシュエントリを合計した最大数を制限しません。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに反映されます。

[注意事項]

  1. 本コマンドで指定した値は,IPv4 PIM-SM/SSMマルチキャスト中継エントリとネガティブキャッシュエントリを合計した最大数の制限を設定するものであり,指定値まで動作保証するものではありません。
  2. コンフィグレーション変更によって,IPv4 PIM-SM/SSMマルチキャスト中継エントリとネガティブキャッシュエントリを合計した最大数が本コマンド値を超えた場合,作成済みのエントリは,エントリが削除されるまでは維持されます。この状態で一度エントリが削除されると,エントリ数が本コマンド値以下になるまで,そのエントリは再度作成できません。
  3. IPv4 PIM-SM/SSMマルチキャスト中継エントリとネガティブキャッシュエントリの合計が最大値を超えた場合,次の動作をします。
    • PIM-SMの場合,IPv4マルチキャスト中継エントリが生成できません。
    • PIM-SSMの場合,IPv4マルチキャスト(S.G)経路情報エントリが生成できません。

[関連コマンド]

ip pim sparse-mode

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