コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2
仮想ルータにトラッキング機能を設定します。
[入力形式]
- 情報の設定・変更
- vrrp <vrid> track <track number> [{ priority | decrement } <priority>]
- 情報の削除
- no vrrp <vrid> track <track number>
[入力モード]
(config-if)
[パラメータ]
- <vrid>
- 仮想ルータのIDを指定します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
1〜255
- <track number>
- 障害監視を行うために仮想ルータに割り当てるtrack番号を指定します。
- {priority | decrement} <priority>
- トラッキング機能で障害検出時に仮想ルータに設定する優先度を決めるパラメータです。
- priority <priority>
- トラッキング機能で障害検出時に仮想ルータへ設定する優先度を0〜254の範囲で指定します。また,仮想ルータの優先度(vrrp priorityコマンドで指定)より小さい値を指定してください。仮想ルータの優先度以上の値を指定した場合は,本コマンドの指定は無効になって優先度0が使用されます。また,仮想ルータがIPアドレス所有者の場合も,本コマンドの指定は無効になって優先度0が使用されます。priorityを指定したtrackは,仮想ルータごとに一つだけ設定できます。
- decrement <priority>
- トラッキング機能で障害検出時に仮想ルータの現在の優先度から減算する値を1〜255の範囲で指定してください。decrementで指定したtrackは,仮想ルータごとに複数登録できます。
- 本パラメータ省略時の初期値
decrementと優先度255が使用されます
- 値の設定範囲
priority <priority>の場合,優先度の範囲は0〜254。
decrement <priority>の場合,優先度から減算する値の範囲は1〜255。
[コマンド省略時の動作]
なし
[通信への影響]
なし
[設定値の反映契機]
設定値変更後,すぐに運用に反映されます。
[注意事項]
- 本コマンドのpriorityパラメータを指定して仮想ルータに割り当てられるtrack数は,仮想ルータ当たり1個です。
- 本コマンドのpriorityパラメータを指定して仮想ルータに割り当てたtrackを,本コマンドのdecrementパラメータに変更したい場合は,いったん本コマンドを削除してください。
- 本コマンドのdecrementパラメータを指定して仮想ルータに割り当てたtrackを,本コマンドのpriorityパラメータに変更したい場合は,いったんその仮想ルータに割り当てているtrackをすべて削除してください。
- 本コマンドを設定された仮想ルータは,トラッキング機能で障害を検出し,仮想ルータの優先度が0となった場合,仮想ルータが設定されているIPインタフェースをダウンさせます。
- vrrp followコマンドを設定している場合,本設定は無効です。
[関連コマンド]
track interface
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