コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2

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mode

シェーパモードを設定します。本コマンドは該当NIFの階層化シェーパの帯域制御方式を決定します。本コマンドを設定したNIFのインタフェースに対してシェーパコンフィグレーションを設定している場合,変更できません。また,シェーパ自動設定機能を使用している場合,設定できません。

[入力形式]

情報の設定・変更
mode { rgq | wgq | llpq1 | llpq2 | llpq4 }[llrlq]【AX6700S】【AX6600S】

情報の設定
mode rgq【AX6300S】

情報の削除
no mode

[入力モード]

(config-sh-nif)

[パラメータ]

{ rgq | wgq | llpq1 | llpq2 | llpq4 }【AX6700S】【AX6600S】

rgq
帯域制御方式をRGQに設定します。RGQはユーザごとに最低帯域を保証する方式です。出力優先度はユーザ間で均等です。

wgq
帯域制御方式をWGQに設定します。WGQはユーザごとの重みの比率で帯域を分配します。出力優先度はユーザ間で均等です。

llpq1
シェーパモードをLLPQ1に設定し,帯域制御方式をLLPQに決定します。LLPQ1はユーザごとに最低帯域を保証しながら,ユーザの一つのキューを低遅延で送信する方式です。出力優先度は,全ユーザの通常キューより,全ユーザの低遅延キューが高くなります。ユーザ間は均等です。

llpq2
シェーパモードをLLPQ2に設定し,帯域制御方式をLLPQに決定します。LLPQ2はユーザごとに最低帯域を保証しながら,ユーザ内の二つのキューを低遅延で送信する方式です。出力優先度は,全ユーザの通常キューより,全ユーザの低遅延キューが高くなります。ユーザ間は均等です。

llpq4
シェーパモードをLLPQ4に設定し,帯域制御方式をLLPQに決定します。LLPQ4はユーザごとに最低帯域を保証しながら,ユーザ内の四つのキューを低遅延で送信する方式です。出力優先度は,全ユーザの通常キューより,全ユーザの低遅延キューが高くなります。ユーザ間は均等です。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    rgq,wgq,llpq1,llpq2,llpq4を指定します。
  3. 本パラメータ使用時の注意事項
    llpq1パラメータは,キュー数が4の場合,4番キューが低遅延キューとなります。キュー数が8の場合,8番キューが低遅延キューとなります。
    llpq2パラメータは,キュー数が4の場合,3番,4番のキューが低遅延キューとなります。キュー数が8の場合,7番,8番のキューが低遅延キューとなります。
    llpq4パラメータは,キュー数が8の場合,5〜8番のキューが低遅延キューとなります。キュー数4は選択できません。

llrlq【AX6700S】【AX6600S】
シェーパモードで指定したユーザとは独立した二つの低遅延優先のユーザ(llrlq1,llrlq2)の設定を可能にします。出力優先度は次のようになります。
llrlq1>llrlq2>全ユーザ
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    llrlq1,llrlq2の設定はできません。
  2. 値の設定範囲
    なし
  3. 本パラメータ使用時の注意事項
    本パラメータを設定した場合,指定したシェーパモードのユーザ数が二つ減ります。

rgq【AX6300S】
帯域制御方式をRGQに設定します。RGQはユーザごとに最低帯域を保証する方式です。出力優先度はユーザ間で均等です。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    rgqを指定します。

[コマンド省略時の動作]

シェーパモードを設定しません。

[通信への影響]

設定内容を変更,削除した場合,NIFがリセットされて通信が一時的に切断されます。

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 装置の受信側インタフェース(イーサネット,VLAN)に,階層化シェーパ機能のユーザ,llrlq1,llrlq2のどれかを動作パラメータに指定したQoSフローリストが設定されている場合,次の条件に注意してください。【AX6700S】【AX6600S】
    • シェーパモードを設定する場合,シェーパモード設定済みのNIFで,シェーパモード,キュー数が一致するように設定してください。
    • シェーパモードは変更できません。
    • 設定済みシェーパモードをすべて削除することはできません。装置に設定が一つ以上残る状態にしてください。
  2. 装置の受信側インタフェース(イーサネット,VLAN)に,階層化シェーパ機能のユーザを動作パラメータに指定したQoSフローリストが設定されている場合,次の条件に注意してください。【AX6300S】
    • シェーパモードを設定する場合,シェーパモード設定済みのNIFで,キュー数が一致するように設定してください。
    • 設定済みシェーパモードをすべて削除することはできません。装置に設定が一つ以上残る状態にしてください。
  3. 該当NIFの送信側インタフェース(イーサネット)に,階層化シェーパ機能のユーザ,llrlq1,llrlq2のどれかを動作パラメータに指定したQoSフローリストが設定されている場合,シェーパモードの変更および削除はできません。【AX6700S】【AX6600S】
  4. 該当NIFの送信側インタフェース(イーサネット)に,階層化シェーパ機能のユーザを動作パラメータに指定したQoSフローリストが設定されている場合,シェーパモードの削除はできません。【AX6300S】
  5. 該当NIFのポートが属する送信側インタフェース(VLAN)に,階層化シェーパ機能のユーザ,llrlq1,llrlq2のどれかを動作パラメータに指定したQoSフローリストが設定されている場合,次の条件に注意してください。【AX6700S】【AX6600S】
    • シェーパモードを設定する場合,該当VLANに属するポートを持つシェーパモード設定済みのNIFで,シェーパモード,キュー数が一致するように設定してください。
    • 該当VLANに属するポートを持つNIFに対して設定してあるシェーパモードは変更できません。
    • シェーパモードを削除することで,該当VLANに属するポートを持つすべてのNIFでシェーパモードの設定がなくなる場合は,削除できません。
  6. 該当NIFのポートが属する送信側インタフェース(VLAN)に,階層化シェーパ機能のユーザを動作パラメータに指定したQoSフローリストが設定されている場合,次の条件に注意してください。【AX6300S】
    • シェーパモードを設定する場合,該当VLANに属するポートを持つすべてのシェーパモード設定済みのNIFで,キュー数が一致するように設定してください。
    • シェーパモードを削除することで,該当VLANに属するポートを持つすべてのNIFでシェーパモードの設定がなくなる場合は,削除できません。

[関連コマンド]

なし

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