コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2

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ip qos-flow-group

イーサネットインタフェースまたはVLANインタフェースに対して,IPv4QoSフローリストを適用してQoS機能を有効にします。

装置当たり,指定できるインタフェースへの設定数については「■インタフェースへの設定数」を参照してください。

[入力形式]

情報の設定
  • イーサネットインタフェース
    ip qos-flow-group <qos flow list name> {in | out} layer2-forwarding
  • VLANインタフェース
    ip qos-flow-group <qos flow list name> {in | out} {layer2-forwarding | layer3-forwarding}

情報の削除
  • イーサネットインタフェース
    no ip qos-flow-group <qos flow list name> {in | out} layer2-forwarding
  • VLANインタフェース
    no ip qos-flow-group <qos flow list name> {in | out} {layer2-forwarding | layer3-forwarding}

[入力モード]

(config-if)

[パラメータ]

<qos flow list name>
IPv4 QoSフローリスト名称を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    31文字以内の名前を指定します。
    詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

{in | out}
InboundまたはOutboundを指定します。

in:Inbound(受信側の指定)

out:Outbound(送信側の指定)
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    なし

layer2-forwarding
フロー検出する中継種別を指定します。
layer2-forwardingはレイヤ2中継するIPパケットをフロー検出します。
本パラメータはイーサネットインタフェースに適用する場合だけ有効です。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    なし

{layer2-forwarding | layer3-forwarding}
フロー検出する中継種別を指定します。
layer2-forwardingはレイヤ2中継するIPパケットをフロー検出します。
layer3-forwardingはレイヤ3中継するIPパケットをフロー検出します。
本パラメータはVLANインタフェースに適用する場合だけ有効です。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    なし

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 同一のイーサネットインタフェースに対しては,InboundとOutboundにそれぞれ一つ設定できます。
    同一のVLANインタフェースに対しては,Inboundのレイヤ2中継とレイヤ3中継,Outboundのレイヤ2中継とレイヤ3中継にそれぞれ一つ設定できます。
    すでに設定されている場合は,いったん削除してから設定してください。
  2. 実在しないIPv4 QoSフローリスト名称を設定した場合は何も動作しません。IPv4 QoSフローリスト名称は登録されます。
  3. フロー配分パターンがdefault standard,default standard-advance,default extended,default extended-advance,qos-only extended,qos-only extended-advance,filter extended,filter extended-advance,qos extendedまたはqos extended-advanceの場合に設定できます。
  4. フロー検出条件にown-addressまたはownパラメータがある場合は,対象インタフェースにIPv4アドレスが設定されているときに設定できます。
  5. イーサネットインタフェースおよびVLANインタフェースのレイヤ2中継に対して適用する場合は,MACモードが設定されていないときに設定できます。
  6. イーサネットインタフェースに対して適用する場合は,フロー検出条件にVLANパラメータがあるとき,適用するイーサネットインタフェースの設定内容にVLANパラメータのすべてのVLAN IDが含まれていれば設定できます。
  7. VLANインタフェースに対して適用する場合は,フロー検出条件にVLANパラメータがないときに設定できます。
  8. イーサネットインタフェースおよびVLANインタフェースのレイヤ2中継に対して適用する場合は,フロー検出条件にTCPフラグ,tosパラメータ,動作指定にDSCP書き換えおよび最低帯域違反時のDSCP書き替えパラメータがないときに設定できます。
  9. 帯域監視をフロー検出条件に対して最大帯域制御および最低帯域監視の同時設定をする場合は,Inboundで帯域監視ストームコントロールモードがupc-in-inのときに設定できます。
  10. 帯域監視はイーサネットインタフェースのInboundに設定できます。【AX6700S】
  11. 帯域監視をOutboundに設定する場合,帯域監視ストームコントロールモードがupc-in-outのときに設定できます。【AX6600S】【AX6300S】
  12. 帯域監視をVLANインタフェースのInboundに設定する場合,次のコマンドで指定する稼働PSP数にすべて1を指定してください。【AX6600S】
    • redundancy max-psp
    • schedule-power-control max-psp
    • adaptive-power-control max-psp

[関連コマンド]

ip qos-flow-list

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