コンフィグレーションガイド Vol.3
- <この項の構成>
- (1) ポリシーベースルーティングとuRPF機能の併用について
- (2) ポリシーベースルーティングとsFlow統計機能の併用について
- (3) ポリシーベースルーティングとフロー制御の併用について
- (4) フロー検出拡張モードでのポリシーベースルーティング
- (5) ポリシーベースルーティングとMTU
(1) ポリシーベースルーティングとuRPF機能の併用について
ポリシーベースルーティングとuRPF機能が同時に設定された場合,uRPF機能が優先的に動作します。このため,ポリシーベースルーティング機能は動作しない状態になりますが,対象パケットがフィルタ条件で検出されるため,統計情報はカウントされます。
(2) ポリシーベースルーティングとsFlow統計機能の併用について
sFlow統計の対象パケットをポリシーベースルーティングの対象とした場合,sFlow統計で採取する次の情報はポリシーベースルーティングによる中継先の経路情報ではなく,ルーティングプロトコルに従った中継先の経路情報となります。
- ルータ型のフォーマットのうち,nexthopおよびdst_mask
- ゲートウェイ型のフォーマットのうち,dst_peer_asおよびdst_as
(3) ポリシーベースルーティングとフロー制御の併用について
ポリシーベースルーティングの対象となるパケットをQoSフローリストで検出した場合,ポリシーベースルーティングによる中継とQoSフローリストで設定したフロー制御がどちらも動作します。
(4) フロー検出拡張モードでのポリシーベースルーティング
advance access-listをVLANインタフェースに適用した場合,そのフィルタエントリはレイヤ2中継およびレイヤ3中継の両方をフロー検出の対象にします。しかし,動作にポリシーベースルーティングを設定したフィルタエントリは,レイヤ3中継だけをフロー検出の対象にします。そのため,レイヤ2中継フレームはフロー検出の対象外となり,統計情報はカウントされません。
(5) ポリシーベースルーティングとMTU
ポリシーベースルーティングリスト情報を設定したアクセスリストを適用している受信側インタフェースのMTUが,ポリシーベースルーティングの送信先インタフェースのMTUより大きいと,ポリシーベースルーティングが動作しないことがあります。ポリシーベースルーティングを使用する場合は,受信側インタフェースのMTUを送信側インタフェースのMTU以下の値で設定してください。
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