コンフィグレーションガイド Vol.3

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14.2.6 IGMPv1/IGMPv2/IGMPv3装置との接続

本装置はIGMPv2とIGMPv3をサポートします。コンフィグレーションコマンドip igmp versionで,インタフェースごとに使用するIGMPバージョンを設定できます。指定するバージョンに応じた動作を次の表に示します。デフォルトはversion 3です。

表14-6 IGMPバージョン指定時の動作

指定バージョン バージョン指定時の動作
version 2 IGMPv2で動作します。
IGMPv1,IGMPv2それぞれグループアドレス単位で動作します。IGMPv3パケットは無視します。
version 3 IGMPv2,IGMPv3の両方で動作可能です。
IGMPv1,IGMPv2,IGMPv3それぞれグループアドレス単位で動作します。
version 3 only IGMPv3で動作します。
IGMPv1パケット,IGMPv2パケットは無視します。
<この項の構成>
(1) IGMPv2/IGMPv3ルータとの接続
(2) IGMPv1ルータとの混在
(3) IGMPv1/IGMPv2/IGMPv3ホスト混在時の動作

(1) IGMPv2/IGMPv3ルータとの接続

冗長構成などによって同一ネットワーク上に複数のIGMPルータが存在する場合,互いのQueryを受信することでQuerierを決定します(「14.2.3 Querierの決定」を参照してください)。本装置は,IGMPバージョンがversion 3またはversion 3 onlyに設定されているインタフェースでのIGMPv2ルータとの接続はサポートしません(v2 Queryを無視するため,Querierを決定できなくなります)。IGMPv2ルータと接続する場合は,該当するインタフェースのIGMPバージョンをversion 2に設定してください。

(2) IGMPv1ルータとの混在

本装置はIGMPv2,IGMPv3だけをサポートします。同一ネットワーク上にIGMPv1ルータを混在させないでください。

(3) IGMPv1/IGMPv2/IGMPv3ホスト混在時の動作

IGMPv1ホストとIGMPv2ホスト,IGMPv3ホストが混在するネットワークと接続する場合は,該当するインタフェースのIGMPバージョンをデフォルトの状態で使用してください。ただし,IGMPv1ホストとIGMPv2ホストはIGMPv3 Queryを受信できる(RFC仕様)ことが必要になります。また,該当するインタフェースのIGMPバージョンをversion 2に設定した場合,IGMPv1ホストとIGMPv2ホストの混在をサポートします。IGMPv3ホストは無視します。

IGMPv1ホストとIGMPv2ホスト,IGMPv3ホストが混在する場合,グループメンバーの登録はグループ加入を要求するIGMPのバージョンによって異なります。IGMPv1ホストとIGMPv2ホスト,IGMPv3ホストが混在する場合,グループメンバーの登録を次の表に示します。

表14-7 IGMPv1ホストとIGMPv2ホスト,IGMPv3ホスト混在時のグループメンバー登録

グループ加入の要求 グループメンバーの登録
IGMPv1で受信 IGMPv1モードでグループメンバーを登録
IGMPv2で受信 IGMPv2モードでグループメンバーを登録
IGMPv3で受信 IGMPv3モードでグループメンバーを登録
IGMPv1とIGMPv2で受信 IGMPv1モードでグループメンバーを登録
IGMPv1とIGMPv3で受信 IGMPv1モードでグループメンバーを登録
IGMPv2とIGMPv3で受信 IGMPv2モードでグループメンバーを登録
IGMPv1とIGMPv2とIGMPv3で受信 IGMPv1モードでグループメンバーを登録

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