コンフィグレーションガイド Vol.3

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14.2 IPv4マルチキャストグループマネージメント機能

マルチキャストグループマネージメント機能とは,ルータ−ホスト間でのグループメンバーシップ情報の送受信によって,ルータが直接接続したネットワーク上のマルチキャストグループメンバーの存在を学習する機能です。本装置ではマルチキャストグループマネージメント機能実現のための管理プロトコルとしてIGMPをサポートしています。

IGMPはルータ−ホスト間で使用されるマルチキャストグループ管理プロトコルです。ルータからのマルチキャストグループの参加問い合わせとホストからのマルチキャストグループへの参加・離脱報告によって,ルータがホストのマルチキャストグループへの参加・離脱を認識してマルチキャストパケットの中継・遮断を行います。

IGMPv3はIPv4マルチキャストグループマネージメント機能を実現するIGMPv2を拡張したプロトコルで,指定した送信元からのマルチキャストパケットだけを受信する送信元フィルタリング機能が導入されています。IPv4マルチキャストグループへの参加・離脱報告時に送信元指定が可能であるため,IGMPv3とPIM-SSMを組み合わせて使用することで,効率のよいIPv4マルチキャスト中継が実現できます。

本装置が送信するIGMPv2メッセージのフォーマットおよび設定値はRFC2236に従います。また,IGMPv3メッセージのフォーマットおよび設定値はRFC3376に従います。

<この節の構成>
14.2.1 IGMPメッセージサポート仕様
14.2.2 IGMP動作
14.2.3 Querierの決定
14.2.4 グループメンバーの管理
14.2.5 IGMPタイマ
14.2.6 IGMPv1/IGMPv2/IGMPv3装置との接続
14.2.7 静的グループ参加
14.2.8 IGMP使用時の注意事項

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