コンフィグレーションガイド Vol.3

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11.7.2 スタブルータ動作

コンフィグレーションコマンドmax-metric router-lsaでは,ドメインごとにスタブルータ機能を動作させるかどうかを指定します。さらに,動作条件として,スタブルータとして常時動作させるか,または起動後に動作させるかを選択できます。

<この項の構成>
(1) 常時動作する場合
(2) 起動後にスタブルータとして動作する場合
(3) 注意事項

(1) 常時動作する場合

常時,コストを最大値にします。スタブルータのコンフィグレーションを削除するまで,動作し続けます。

(2) 起動後にスタブルータとして動作する場合

次に示す契機でコストを最大値にします。コンフィグレーションで指定した期限が経過するまで,継続します。

動作中に運用コマンドclear ip ospf stub-routerを実行するか,コンフィグレーションを削除することで停止できます。スタブルータの動作を次の図に示します。

図11-8 スタブルータの動作

[図データ]

(3) 注意事項

  1. グレースフル・リスタートのヘルパールータとして動作しているとき,スタブルータのコンフィグレーションを変更しないでください。設定を変更すると,スタブルータが動作を開始したり,終了したりして,ヘルパー動作に失敗することがあります。
  2. スタブルータとして常時動作する設定になっているとき,起動後に動作するように変更すると,すぐにスタブルータを終了します。
  3. スタブルータを通過する仮想リンクは,使用できません。
    通過エリアでのコストが65535よりも大きい場合,仮想ネーバはその仮想リンクを到達不能とみなします。
  4. 古いOSPF規格のRFC1247の仕様では,最大メトリックの経路情報は,SPF計算に使用されません。このため,新しいOSPF規格に対応していない装置では,スタブルータを経由する経路は登録されません。

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