コンフィグレーションガイド Vol.3

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10.3.2 隣接ルータとの接続

<この項の構成>
(1) Helloパケット
(2) 隣接ルータとの接続条件

(1) Helloパケット

OSPFが動作しているルータは,ルータ間の接続性を検出するため,インタフェースごとにHelloパケットを送信します。Helloパケットを他ルータから受信することによって,ルータ間でOSPFが動作していることを認識します。

(2) 隣接ルータとの接続条件

ルータ間を直接接続するネットワークのそれぞれについて,接続するルータのインタフェースでのパラメータは,次に示す項目が一致している必要があります。これが一致していないルータ間では,OSPF上は,接続していないことになります。

(a) インタフェースアドレス

同一ネットワークへ接続しているすべてのルータのインタフェースは,IPネットワークアドレスとマスクが同じである必要があります。

(b) 認証の方式と認証の鍵

OSPFでは,接続しているルータからの経路情報がそのルータからの正しいものかどうかを検証するために,認証を使用できます。認証を使用する場合は,同一ネットワークへ接続しているすべてのルータの,このネットワークへのインタフェースに設定した認証方式と鍵が一致している必要があります。

(c) エリアID

ルータ間の直接接続では,両ルータのインタフェースに設定したエリアが一致している必要があります。

(d) Hello IntervalとDead Interval

Hello IntervalはHelloパケットの送信間隔です。Dead Intervalは,あるルータからのHelloパケットを受信できないことを理由にそのルータとの接続が切れたと判断するまでの時間です。検出と切断を適切に判断するためには,直接接続しているルータのインタフェースに設定した,この二つの値が一致している必要があります。

(e) エリアの設定

スタブエリアとNSSA,そのどちらでもないエリアとでは,エリアに通知される情報が異なります。そのため,OSPFが二つのルータを直接接続していると判断するには,インタフェースが所属しているエリアのスタブについての設定が一致している必要があります。

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