コンフィグレーションガイド Vol.2
フロー検出で検出したフレームのVLAN Tag内にあるユーザ優先度(User Priority)を書き換える機能です。ユーザ優先度は,次の図に示すTag Controlフィールドの先頭3ビットを指します。
図5-10 VLAN Tagのヘッダフォーマット
VLANトンネル使用時のフレームに対してユーザ優先度書き換えを実施する場合は,対象となるVLANトンネルのフレームフォーマットを次の図に示します。
図5-11 VLANトンネルのフレームフォーマットの概略図
また,VLANトンネルとユーザ優先度書き換え機能が同時実施される場合の動作について,次の表に示します。
表5-13 VLANトンネルとユーザ優先度書き換え機能の競合動作
中継の種類 ユーザ優先度書き換え対象のVLAN Tag 受信時のVLAN Tag数 送信時のVLAN Tag数 Tagなし 1 1段目のVLAN Tag 1 1 1段目のVLAN Tag 1 2 1段目のVLAN Tag 1 Tagなし 書き換え不可 2 1 1段目のVLAN Tag 2 2 1段目のVLAN Tag 本装置がレイヤ3中継をする場合は,ユーザ優先度の書き換えを使用しないで受信したVLANから,別のVLANへVLAN Tagフレームを中継すると,出力するフレームのユーザ優先度はデフォルトの0になります。
ユーザ優先度書き換え機能とデフォルトユーザ優先度書き換え機能を同時に使用した場合は,デフォルトユーザ優先度書き換え機能の動作に従ってユーザ優先度を決定します。デフォルトユーザ優先度書き換えについては,「6.4.5 デフォルトユーザ優先度書き換え」を参照してください。
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