コンフィグレーションガイド Vol.2

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5.7.1 ユーザ優先度書き換え

フロー検出で検出したフレームのVLAN Tag内にあるユーザ優先度(User Priority)を書き換える機能です。ユーザ優先度は,次の図に示すTag Controlフィールドの先頭3ビットを指します。

図5-10 VLAN Tagのヘッダフォーマット

[図データ]

VLANトンネル使用時のフレームに対してユーザ優先度書き換えを実施する場合は,対象となるVLANトンネルのフレームフォーマットを次の図に示します。

図5-11 VLANトンネルのフレームフォーマットの概略図

[図データ]

また,VLANトンネルとユーザ優先度書き換え機能が同時実施される場合の動作について,次の表に示します。

表5-13 VLANトンネルとユーザ優先度書き換え機能の競合動作

中継の種類 ユーザ優先度書き換え対象のVLAN Tag
受信時のVLAN Tag数 送信時のVLAN Tag数
Tagなし 1 1段目のVLAN Tag
1 1 1段目のVLAN Tag
1 2 1段目のVLAN Tag
1 Tagなし 書き換え不可
2 1 1段目のVLAN Tag
2 2 1段目のVLAN Tag

本装置がレイヤ3中継をする場合は,ユーザ優先度の書き換えを使用しないで受信したVLANから,別のVLANへVLAN Tagフレームを中継すると,出力するフレームのユーザ優先度はデフォルトの0になります。

ユーザ優先度書き換え機能とデフォルトユーザ優先度書き換え機能を同時に使用した場合は,デフォルトユーザ優先度書き換え機能の動作に従ってユーザ優先度を決定します。デフォルトユーザ優先度書き換えについては,「6.4.5 デフォルトユーザ優先度書き換え」を参照してください。

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