コンフィグレーションガイド Vol.1

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23.3.4 経路切り戻し抑止および解除時の動作

経路切り戻し抑止機能を適用すると,マスタノードでリングの障害復旧を検出した場合に,マスタノードは復旧抑止状態になり,すぐには復旧動作を行いません。本機能を有効にするには,コンフィグレーションコマンドpreempt-delayの設定が必要です。

なお,経路切り戻し抑止状態は,次の契機で解除します。

復旧抑止状態が解除されると,マスタノードは再度,復旧監視状態に遷移します。その後リング障害の復旧を再検出すると,復旧動作を行います。復旧が完了すると,マスタノードは障害監視状態に遷移します。

また,経路切り戻し抑止状態でリングの障害が発生しても,マスタノードは復旧抑止状態を維持します。運用コマンドclear axrp preempt-delayの実行によって経路切り戻し抑止状態が解除されると,マスタノードは再度,復旧監視状態に遷移します。このとき,リング障害の復旧は検出しないため,復旧動作は行いません。その後,リングネットワーク上のすべての障害が復旧すると,マスタノードは障害の復旧を検出して,すぐに復旧動作を行います。

運用コマンドclear axrp preempt-delayの実行によって経路切り戻し抑止を解除した場合の動作を次の図に示します。その他の契機で解除した場合も,同様の動作となります。

図23-11 運用コマンドの実行によって経路切り戻し抑止を解除した場合の動作

[図データ]

また,次に示すイベントが発生した場合は経路の切り戻し抑止状態を解除して,マスタノードが障害監視状態に遷移します。

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