ハードウェア取扱説明書

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5.6 基本スイッチング機構の増設および交換

基本スイッチング機構の増設,交換作業は,教育を受けた技術者または保守員が行なってください。
上記以外の方が作業して誤った取り扱いをした場合,けが・装置故障の原因となります。

増設する場合はブランクパネルを取り外してください。なお,取り外したブランクパネルは大切に保管してください。

(1)  取り外し方

基本スイッチング機構の取り外しは装置の電源を入れたままで行なうことができます。

ただし,取り外しの手順は,装置の電源を入れたままで行なう場合と,装置の電源を切断して行なう場合で異なります。

次の図を参照して操作を行なってください。

BSU-LAからBSU-LBなど,異なるテーブルサイズの基本スイッチング機構への交換は,装置の電源を入れたままで行なうことはできません。装置の電源を切断して行なってください。

図中のステップ1〜ステップ5の詳細については,「図5-28  取り外しの操作の流れ」以降のステップの説明を参照してください。

図5-28 取り外しの操作の流れ

【ステップ1】

取り外す基本スイッチング機構の電源が切断されているかを確認します(STATUS LED点灯: 電源が投入されている,STATUS LED消灯: 電源が切断されている)。

図5-29 STATUS LEDの確認
(1) 基本スイッチング機構
(2) STATUS LED
(3) ACTIVE LED

【ステップ2】

基本スイッチング機構の電源が投入されている場合は電源を切断します。(Inactivateの操作を行ないます)。

Inactivateの操作については,「ソフトウェアマニュアル コンフィグレーションガイドVol.1 11 装置の管理」を参照してください。

運用系の基本スイッチング機構にInactivateの操作を行なった直後は,STATUS LEDが消灯していても,ACTIVE LEDが点灯していることがあります。
ACTIVE LEDが点灯している間は動作中です。STATUS LEDとACTIVE LEDの両方が消灯してから「ステップ3」に進んでください。

【ステップ3】

基本スイッチング機構のネジを緩めます。

図5-30 基本スイッチング機構の取り外し-1
(1) ネジ

ネジは完全に緩めてください。完全に緩めていないと,レバーを開いたときに基本スイッチング機構を破損するおそれがあります。

【ステップ4】

基本スイッチング機構の左右のレバーを同時に開きます(基本スイッチング機構が15mmほど手前に出ます)。

図5-31 基本スイッチング機構の取り外し-2
(1) レバー

オプション機構のコネクタと装置本体のコネクタが正しく切り離されるよう,レバーを使用してください。なお,レバーを動かすときには,無理な力を加えずにゆっくりと左右同時に動かしてください。

【ステップ5】

基本スイッチング機構を取り出します(レバーを持って少し引き出し,両側面を持って取り出してください)。

図5-32 基本スイッチング機構の取り外し-3
(1) レバー
(2) 側面

基本スイッチング機構を撤去する場合,ブランクパネルを取り付けてください。
ブランクパネルを取り付けずにそのまま使用すると,装置のエアフローが確保できなくなります。エアフローが確保できなくなると,装置内部の温度上昇により,障害発生の原因となります。
また,本装置が発生する妨害電波が他の機器へ影響を与えたり,他の機器が発生する妨害電波が本装置に影響を与え,誤動作の原因となることがあります。

(2)  取り付け方

基本スイッチング機構の取り付けは装置の電源を入れたままで行なうことができます。

ただし,取り付けの手順は,装置の電源を入れたままで行なう場合と,装置の電源を切断して行なう場合で異なります。

次の図を参照して操作を行なってください。

図中のステップ1〜ステップ4の詳細については,「図5-33  取り付けの操作の流れ」以降のステップの説明を参照してください。

図5-33 取り付けの操作の流れ

【ステップ1】

基本スイッチング機構スロットに基本スイッチング機構を半分まで挿入します(両側面を持って挿入してください)。

図5-34 基本スイッチング機構の取り付け-1
(1) 基本スイッチング機構
(2) 基本スイッチング機構スロット

【ステップ2】

左右のレバーを持ちながら,レバーが装置に接触するところまでゆっくりと押し込みます。このとき,レバーは挿入する方向と平行になるように開いておきます。

図5-35 基本スイッチング機構の取り付け-2
(1) 接触部
(2) レバー

基本スイッチング機構を押し込むときは,左右のレバーを持ちながら,レバーが装置に接触するところまでゆっくりと押し込んでください。
上記の手順にしたがわないと,障害発生や装置故障の原因となることがあります。

基本スイッチング機構を取り付けるときには,レバーを図のように開いてください。レバーを閉じていたり,開き過ぎたりしていると,挿入時にレバーを破損することがあります。

【ステップ3】

基本スイッチング機構の左右のレバーを閉じます(基本スイッチング機構が奥まで挿入されます)。

図5-36 基本スイッチング機構の取り付け-3
(1) レバー

オプション機構のコネクタと装置本体のコネクタが正しく接続されるよう,レバーを使用してください。
なお,レバーを動かすときには,無理な力を加えずにゆっくりと(1秒以上)左右同時に動かしてください。
上記の手順にしたがわないと,障害発生や装置故障の原因となることがあります。

【ステップ4】

基本スイッチング機構のネジを締めます。

図5-37 基本スイッチング機構の取り付け-4
(1) ネジ

ネジを締めるときにはドライバを使用してください。また,しっかり固定されたことを確認してください。

装置の電源を入れたままで基本スイッチング機構(BSU)の取り付けを行なっている場合は,BSUを取り付けると自動的にBSUの電源が投入されます。
ただし,コンフィグレーションにno power enableが設定されている場合は,BSUの電源は自動で投入されません。power enableを設定して電源を投入してください。
power enableコマンドについては,「ソフトウェアマニュアル コンフィグレーションガイドVol.1 12 BSU/NIFの管理」を参照してください。

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