ハードウェア取扱説明書

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2.4.3 DC-48V電源設備

(1)  DC電源ケーブル

本装置をDC-48Vで使用する場合,「表2-9  DC電源ケーブルの仕様」に示す電源ケーブルを準備してください。

DC電源ケーブルの0V端子,-48V端子には「図2-6  0V,-48V端子」で示す端子を,接地端子には「図2-7  接地端子」で示すどちらかの端子を使用してください。

なお,ケーブルクランプから0V端子,-48V端子,接地端子までの距離については,「図2-8  DC電源機構の端子盤」を参照してください。

表2-9 DC電源ケーブルの仕様
電源機構
ケーブルの仕様
芯線数
AWG No.
ケーブル外径
PS-D11
3芯より合わせ
4
30〜32mm
図2-6 0V,-48V端子
(1) 最大17.8mm
(2) 最大17.5mm
(3) 6.3〜6.9mm
(4) 絶縁カバー

0V端子および-48V端子には絶縁カバーを取り付けてください。絶縁カバーを取り付けずに使用すると,火災・感電の原因となります。なお,絶縁カバーは,端子の穴の中心から絶縁カバーまでの距離が17.5mm(電源機構の端子盤の幅の半分)以下になるように取り付け,ケーブルの露出部分が電源機構の端子盤の外側に出ないようにしてください。

図2-7 接地端子
(1) 最大17.8mm
(2) 6.3〜6.9mm
(3) 最大19mm
(4) 最大8mm
(5) 16mm
図2-8 DC電源機構の端子盤
(1) ケーブルクランプ
(2) 0V端子(ネジ: M6)
(3) -48V端子(ネジ: M6)
(4) 接地端子(ネジ: M6)

(2)  分電盤

本装置に給電する分岐回路にはブレーカを付けてください。ブレーカの定格と必要数は下表を参照してください。

表2-10 ブレーカの定格と必要数
定格
電源の冗長化
必要数
60A
なし
2
あり
4

分電盤は操作が容易に行えるように,本装置の設置場所と同じ部屋か,近接する部屋に設置することをお奨めします。

電源を冗長化する場合には,異なる電源系統からそれぞれの電源機構に給電することで,電源設備系統を2系統化することができます。

(3)  分電盤への給電条件

分電盤へ供給される電流の容量は「(2) 分電盤」で示すブレーカの動作電流より大きくなるようにしてください。

分電盤へ給電される電流容量は,ブレーカの動作電流より大きくなるようにしてください。分電盤への電流容量がブレーカの動作電流より小さいと,異常時にブレーカが動作せず,火災の原因となることがあります。

一般に,ブレーカの動作電流は定格電流より大きくなっています。使用するブレーカの仕様をご確認ください。

また,本装置の電源を投入すると,「表2-11  突入電流」で示す突入電流が流れます。突入電流により,電源設備の電圧低下が起こらないようご検討ください。なお,UPSやCVCFなどをご使用の際には,上記について特にご考慮ください。

表2-11 突入電流
電 流
時 間
80A
40ms

本装置の電源を投入すると突入電流が流れます。突入電流により,電源設備の電圧低下が起きないように考慮してください。電圧低下が起きると,本装置だけでなく,同じ電源設備に接続された他の機器にも影響をおよぼします。

上記の突入電流は,電源機構1個当りの値です。

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