運用コマンドレファレンス Vol.1
[機能]
スパニングツリーの統計情報をクリアします。
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[入力形式]
clear spanning-tree statistics [ {single | pvst+ [ <VLAN ID list> ] | mst [ instance <MST Instance ID List> ] } [ port <Port list> ] [la-id <LA ID list>] ]
[パラメータ]
- 省略
- すべてのスパニングツリーの統計情報をクリアします。
- single
- シングルスパニングツリーの統計情報をクリアします。
- pvst+
- PVST+の統計情報をクリアします。
- <VLAN ID list>
- 指定VLAN ID(リスト形式)に関するPVST+のスパニングツリー統計情報をクリアします。指定できるVLAN IDの値の範囲は,2〜4095です。
- 省略された場合はPVST+が動作しているすべてのVLANがクリア対象となります。
- mst
- マルチプルスパニングツリーのスパニングツリー統計情報をクリアします。
- instance <MST Instance ID list>
- 指定したMSTインスタンス番号(リスト形式)に関するマルチプルスパニングツリー統計情報をクリアします。指定できるMSTインスタンス番号の値の範囲は,0〜4095です。
- 省略された場合は全MSTインスタンスがクリア対象となります。
- MSTインスタンス番号0を指定した場合は,CISTの統計情報もクリアします。
- port <Port list>
- 指定したポート番号に関するスパニングツリー統計情報をクリアします。指定できるポート番号の値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- la-id <LA ID list>
- 指定リンクアグリゲーショングループID(リスト形式)に関するスパニングツリー統計情報をクリアします。指定できるリンクアグリゲーションIDの値の範囲は,1〜128です。
[実行例]
統計情報のクリアの実行例を次に示します。
図23-10 すべてのスパニングツリーの統計情報クリア
> clear spanning-tree statistics >図23-11 シングルスパニングツリーの統計情報クリア
> clear spanning-tree statistics single >図23-12 マルチプルスパニングツリーの統計情報クリア
>clear spanning-tree statistics mst >
[ユーザ通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表23-3 clear spanning-tree statisticsコマンドのメッセージ一覧
メッセージ 内容 Can't execute this command in standby BCU. このコマンドは待機系BCU上では実行できません。 Connection failed to Spanning Tree program. スパニングツリープログラムとの通信が失敗しました。 Can't execute. コマンドを実行できません。
[注意事項]
- 統計情報を0クリアしてもSNMPで取得するMIB情報の値は0クリアされません。
MIB情報のクリアにはrestart spanning-treeを実行してください。
- コンフィグレーションの削除/追加を行った場合,対象の統計情報は0クリアされます。
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