運用コマンドレファレンス Vol.1

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dump psu【AX7800S】

[機能]

PSUのメモリダンプ情報を採取します。

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[入力形式]

dump [-f][-r] psu <PSU No.> [{secondary | directory <Directory>}]

[パラメータ]

<PSU No.>
メモリダンプを採取するPSU番号を指定します。指定できるPSU番号の値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

-f
確認メッセージなしでコマンドを実行します。

-r
PSUを再起動してダンプ情報を採取します。省略時は再起動しないでダンプ情報を採取します。

secondary
/secondaryMC/var/dump に標準のPSUメモリダンプファイルを出力します。本パラメータを省略した場合は /primaryMC/var/dump にメモリダンプファイルを出力します。

directory <Directory>
標準のPSUメモリダンプファイルを格納するディレクトリパスを指定します。指定可能なディレクトリパスは280文字以内です。

[実行例]

  1. PSU番号4のダンプを現用MCに採取します。
    >dump -r psu 4
    restart psu 4 OK?  (y/n):y
    old dump file(psu04.cmd) delete OK? (y/n):y
    Dump command accept
    >
  2. PSUダンプ確認メッセージを表示します。
    restart  psu  4 OK? (y/n):
     
    ここで’y’を入力するとPSUのメモリダンプ採取を始めます。指定されたディレクトリに同一PSUのメモリダンプファイルがすでにある場合は以下のメッセージを表示します。
    old dump file(psu04.cmd) delete OK? (y/n):
     
    ここで’y’を入力すると従来のメモリダンプファイルを削除します。PSUのメモリダンプの採取処理が受け付けられたところで,実行結果を表示します。
    Dump command accept
     
  3. メモリダンプの採取が完了すると,ダンプ採取側の系で「Dump command executed.」のメッセージが表示され,採取されたメモリダンプファイルは”/primaryMC/var/dump”にpsu0*.cmdというファイル名で格納されます。*は指定されたPSU番号が表示されます。

[ユーザ通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表15-2 dump psuコマンドのメッセージ一覧

メッセージ 内容
Dump command has been accept. 正常にダンプ収集を受け付けました。
CP is not ready. CPは非運用状態です。
show systemコマンド※1を実行し,CPが稼働中であることを確認してから,再度実行してください。
PSU is not ready. 指定されたPSUは非運用状態です。
show systemコマンド※1を実行し,対象のPSUが稼働中であることを確認してから,再度実行してください。
PSU is not mounted. 指定されたPSUは未実装です。
対象PSUの実装状態をshow systemコマンド※1を実行し,チェックしてください。
対象PSUが正常に実装されている場合は時間をおいて再度実行してください。
Can't accept dump command. ダンプ処理の受け付けができない状態です。
時間をおいて再度実行してください。
Illegal PSU -- <PSU No.>. PSU番号が範囲外です。<PSU No.> PSU番号
Directory length over. 指定パスが280文字を超えています。
指定パスを短くしてください。
illegal directory name <directory>.the top of directory name is "/tmp". 指定ディレクトリ名の先頭には,/tmpを指定してください。<Directory> ディレクトリ名
Can't execute this command in standby BCU. 待機系BCUで本コマンドは実行できません。
運用系で本コマンドを実行してください。
Can't execute dump command(other dump executing). 他のダンプ処理実行中です。
時間をおいて再度実行してください。
Can't gain access to primary MC card. 現用MCが未実装か,または現用MCへのアクセスに失敗しました。
MCの実装状態をshow mcコマンド※2を使用してチェックしてください。MCが正常に実装されている場合は時間をおいて再度実行してください。
Can't gain access to secondary MC card. 予備MCが未実装か,または予備MCへのアクセスに失敗しました。
MCの実装状態をshow mcコマンド※2を使用してチェックしてください。MCが正常に実装されている場合は時間をおいて再度実行してください。
MC card is full. MC容量不足のため,ダンプ処理を実行できません。
不要なファイルを削除し再度実行してください。
<directory>: permission denied. 指定ディレクトリにアクセス権限がありません。
指定ディレクトリを変更するか,chmodコマンド※3を使用してファイルまたはディレクトリに対するアクセス制限を解除してください。
<Directory> ディレクトリ名
<directory>: No such file or directory. 指定ディレクトリはありません。
正しいディレクトリ名を指定してください。
<Directory> ディレクトリ名
Can't execute. コマンドを実行できません。

注※1 show systemコマンドについては,「show system」を参照してください。

注※2 show mcコマンドについては,「show mc」を参照してください。

注※3 chmodコマンドについては,「chmod」を参照してください。


[注意事項]

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