運用ガイド
ここでは保守点検などでいったん電源OFFした場合に,ボードを追加したいときの手順を記載しています。
- <この項の構成>
- (1) 保守点検などでいったん電源OFFしたときに,待機系用のBCUおよびBSUを増設したい
- (2) 保守点検などでいったん電源OFFしたときに,NIFを増設したい
(1) 保守点検などでいったん電源OFFしたときに,待機系用のBCUおよびBSUを増設したい
ここでは,今まで一重化で運用していた装置の電源をいったんOFFしてBCUおよびBSUをそれぞれ1枚追加し,二重化運用に変更する手順を記載しています。
いったん電源OFFして待機系用のBCUおよびBSUを増設する概略手順を次の図に示します。
図9-56 待機系BCU交換手順
次に各手順の詳細説明を記載します。
- (手順1)装置電源OFF
- 装置の電源を落とします。
- (手順2)新規BCUおよびBSUの取り付け
- 「9.4.2 障害が発生したボードの交換(電源OFFしたあと) (1) 電源をOFFしてBCUを交換したい (手順3)新規BCUの取り付け」を参照してください。
- (手順3)装置電源ON
- 装置の電源をONしてください。
- 〔注意事項〕
- 電源冗長化時は,すべてのスイッチまたはブレーカをONにしてください。電源ONの方法については,「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。
- (手順4)待機系BCUおよびBSUの運用開始
- 一重化で運用していた装置に待機系BCUおよびBSUを取り付けただけでは,運用状態(正常な二重化運用)になりません。(手順3)終了後,運用系BCUに接続された運用端末から,装置管理者モードに移行したあと,次のコマンドを実行してください。
# set mode auto_duplex [Enter] または # set mode duplex [Enter]- 本コマンド実行後,装置が正常な二重化運用を実施しているかどうかを確認するため,show systemコマンドを実行して,運用モードが「Duplex Mode」(二重化)となっていることを確認してください。show systemコマンドの実行結果を次の図に示します。
図9-57 show systemコマンド実行結果
- 〔増設後の注意事項〕
- スロット0,スロット1両方のMCスロットにMCを実装している場合,BCU増設後の初期状態ではスロット0のMCを優先して起動するように設定されています。このため,待機系BCUのスロット1のMCを優先して起動する運用を行いたい場合は,BCU運用系に接続した運用端末から,装置管理者モードに移行したあと,次に示すset modeコマンドにより,優先MCスロットの設定を行ってください。
# set mode standby slot1 reload [Enter]- 待機系BCU起動時の優先MCスロットの設定後,運用系BCUに接続した運用端末から,次に示すreloadコマンドにより,待機系BCUを再起動してください。なお,本コマンドは,装置管理者モードでなくても実行できます。
> reload dump-image -f standby [Enter]- 待機系BCU再起動後,運用系BCUに接続した運用端末から,次に示すshow systemコマンドを実行し,運用モードが「Duplex Mode」(二重化)となっていること,および待機系BCUの運用状態が「Standby」になっていることを確認してください。show systemコマンドの実行結果は,「図9-57 show systemコマンド実行結果」を参照してください。
> show system[Enter]
(2) 保守点検などでいったん電源OFFしたときに,NIFを増設したい
「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。
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