運用ガイド

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9.5.1 ボードの取り外し(電源ONしたまま)

ここでは本装置のBCU,PSU,PSU内蔵型高密度ポートNIF,NIFで障害が発生したが,ボードの交換品が届くまで取り外しておきたい場合などの手順を記載しています。

<この項の構成>
(1) 運用中なので電源ONしたまま,待機系BCUを取り外したい
(2) 運用中なので電源ONしたまま,PSUを取り外したい
(3) 運用中なので電源ONしたまま,PSU内蔵型高密度ポートNIFを取り外したい
(4) 運用中なので電源ONしたまま,NIFを取り外したい

(1) 運用中なので電源ONしたまま,待機系BCUを取り外したい

電源ONしたまま待機系BCUを取り外す概略手順を次の図に示します。

図9-38 待機系BCU取り外し手順

[図データ]

次に各手順の詳細説明を記載します。

(手順1)待機系BCUの切り離し
9.3.1 障害が発生したボードの交換(電源ONしたまま) (1) 運用中なので電源ONしたまま,待機系BCUを交換したい (手順1)待機系BCUの切り離し」を参照してください。

(手順2)待機系BCUの取り外し
9.3.1 障害が発生したボードの交換(電源ONしたまま) (1) 運用中なので電源ONしたまま,待機系BCUを交換したい (手順2)待機系BCUの取り外し」を参照してください。

〔注意事項〕
感電する恐れがあります。電源をONしたままでのボードの取り外し/取り付け作業は,教育を受けた技術者または保守員にご依頼ください。

(手順3)運用モードの変更
新しいBCUを待機系に実装するまでの間は障害の検出などを抑止したい場合や,今後一重化で運用したい場合は,装置管理者モードに移行したあと,次に示すset modeコマンドを実行してください。
 
# set mode simplex[Enter]
 
本コマンド実行後,システム操作パネルに二重化関連の障害表示がないことと,show systemコマンドを実行して,運用モードが「Simplex」(一重化)となっていることを確認してください。show systemコマンドの実行結果を次の図に示します。

図9-39 show systemコマンド実行結果

[図データ]

(2) 運用中なので電源ONしたまま,PSUを取り外したい

電源ONしたままPSUを取り外す概略手順を次の図に示します。

図9-40 PSUボード取り外し手順

[図データ]

次に各手順の詳細を記載します。

(手順1)PSUボードの運用停止
取り外すPSUの運用を停止します。次に示すclose psuコマンドを運用端末から実行します。このとき,対象となるPSU配下のNIFは運用中であっても停止します。
 
close [-f] psu <PSU No.>[Enter]   ( PSU No.:対象となるPSU番号)
 
システム操作パネルから運用停止させることもできます。この場合,次のとおり操作してください。
 
<Main Menu>→”Action”⇒<ACTION>→”CLOSE”⇒”PSUx” (x : 対象となるPSU番号)を選択

(手順2)PSUボードの取り外し
対象となるPSUボードのSTATUS LED表示が消灯になったことを確認したあと,対象となるPSUボードに取り付けられているNIFボードを取り外し,次にPSUボードを取り外してください。取り外し方法については「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。

〔注意事項〕
感電する恐れがあります。電源をONしたままでのボードの取り外し/取り付け作業は,教育を受けた技術者または保守員にご依頼ください。

(3) 運用中なので電源ONしたまま,PSU内蔵型高密度ポートNIFを取り外したい

電源ONしたままPSU内蔵型高密度ポートNIFを取り外す概略手順を次の図に示します。

図9-41 PSU内蔵型高密度ポートNIFボード取り外し手順

[図データ]

次に各手順の詳細を記載します。

(手順1)PSU内蔵型高密度ポートNIFボードの運用停止
取り外すPSU内蔵型高密度ポートNIFの運用を停止します。次に示すclose psuコマンドを運用端末から実行します。このとき,対象となるPSU内蔵型高密度ポートNIF配下のNIFは運用中であっても停止します。
 
close [-f] psu <PSU No.>[Enter]   ( PSU No.:対象となるPSU番号)
 
システム操作パネルから運用停止させることもできます。この場合,次のとおり操作してください。
 
<Main Menu>→”Action”⇒<ACTION>→”CLOSE”⇒”PSUx” (x : 対象となるPSU番号)を選択

(手順2)PSU内蔵型高密度ポートNIFボードの取り外し
対象となるPSU内蔵型高密度ポートNIFボードのSTATUS LED表示が消灯していることを確認したあと,PSU内蔵型高密度ポートNIFボードを取り外してください。取り外し方法については「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。

〔注意事項〕
感電する恐れがあります。電源をONしたままでのボードの取り外し/取り付け作業は,教育を受けた技術者または保守員にご依頼ください。

(4) 運用中なので電源ONしたまま,NIFを取り外したい

電源ONしたままNIFを取り外す概略手順を次の図に示します。なお,PSU内蔵型高密度ポートNIFの場合は以下の手順を実行しても,取り外せません。取り外す方法については,「(3) 運用中なので電源ONしたまま,PSU内蔵型高密度ポートNIFを取り外したい」を参照してください。

図9-42 NIFボード取り外し手順

[図データ]

次に各手順の詳細を記載します。

(手順1)該当するコンフィグレーションの削除
必要な場合,該当するコンフィグレーションの削除を行います。コンフィグレーションの削除方法については,「コンフィグレーションガイド」を参照してください。

(手順2)NIFボードの運用停止
撤去するNIFボードの運用を停止します。次に示すclose nifコマンドを運用端末から実行します。
 
    close [-f] nif <NIF No.>[Enter] ( NIF No.:対象となるNIF番号)
 
システム操作パネルから運用停止させることもできます。この場合,次のとおり操作してください。
 
<Main Menu>→”Action”⇒<ACTION>→”CLOSE”⇒”NIFxx” (xx : 対象となるNIF番号)を選択

(手順3)NIFボードの取り外し
対象となるNIFボードのSTATUS LED表示が消灯していることを確認したあと,NIFボードを取り外してください。なお,NIFボードの付属するPSUを運用停止した場合もNIFボードのSTATUS LED表示が消灯していることを確認したあと,NIFボードを取り外してください。取り外し方法については「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。

〔注意事項〕
感電する恐れがあります。電源をONしたままでのボードの取り外し/取り付け作業は,教育を受けた技術者または保守員にご依頼ください。

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