運用ガイド
本装置でトンネルインタフェースを使用した場合の確認内容には次のものがあります。
- <この項の構成>
- (1) 動作状態の確認
- (2) 通信の確認
- (3) 到達経路の確認
(1) 動作状態の確認
show ipv6 interfaceコマンドを実行し,次の観点でトンネルインタフェースの状態を確認してください。
- 表示結果のphysical addressで示すアドレスが,本装置のトンネルインタフェース以外のインタフェースに設定されているアドレスであることを確認してください。アドレスが間違っている場合には,正しいアドレスに変更してください。
- 表示結果のphysical addressで示すアドレスが設定されているインタフェースの状態がUPしていることを確認してください。
図6-74 トンネルインタフェース状態表示
> show ipv6 interface TokyoOsakaT TokyoOsakaT: flags=80b1<UP,POINTtoPOINT,NOTRAILERS,NOARP,MULTICAST> mtu 1280 inet6 3ffe:1234:5678:9abc::64 --> fec0:1234:5678:9abc::64 physical address inet 192.168.100.1/24 --> 192.168.100.2 >
(2) 通信の確認
トンネル情報で設定した自アドレス・宛先アドレスに対して,本装置および接続先装置からping,ping ipv6コマンドを実行し,到達性を確認してください。もし,到達性がない場合は次の対応を行ってください。
- どちらの装置からも到達性がない場合
経路情報に問題があると考えられます。「8.9.1 通信ができない,または切断されている」を参照してください。
- 一方の装置から到達性がない場合
中継経路間にアドレス変換装置がないかネットワーク構成を確認してください。アドレス変換装置を使用している場合は禁止構成に該当しますので,トンネルを設定する中継経路間にアドレス変換装置を設置しないようにネットワーク構成を変更してください(禁止構成については「解説書 Vol.1 16.11.4 トンネル機能使用時の注意事項」を参照してください)。
(3) 到達経路の確認
トンネルインタフェースに設定した接続先アドレスの到達経路を,show netstat routing-table numeric,show ipv6 interface,およびshow ip interfaceを実行して確認してください。経路の中継先が,本装置の別のトンネルインタフェースであった場合,禁止構成である多重トンネルとなっていることが考えられます。経路制御の設定を変更して,トンネルインタフェース以外が中継先となるように変更してください。
図6-75 トンネルインタフェース状態表示
> show ipv6 interface TokyoOsakaT TokyoOsakaT: flags=80b1<UP,POINTtoPOINT,NOTRAILERS,NOARP,MULTICAST> mtu 1280 inet6 3ffe:1234:5678:9abc::64 --> fec0:1234:5678:9abc::64 physical address inet 192.168.100.1/24 --> 192.168.100.2 > show netstat routing-table numeric Routing tables Internet: Destination Gateway Flags Refs Use Interface (途中省略) 192.168.100/24 link#3 UC/DMA 0 0 TokyoNagoyaT (途中省略) > show ip interface TokyoNagoyaT TokyoOsakaT: flags=80b1<UP,POINTtoPOINT,NOTRAILERS,NOARP,MULTICAST> mtu 1280 inet 192.168.100.1 --> 192.168.100.2 physical address inet6 fe80::1/64 --> fe80::2 >
Copyright (c) 2005, 2011, ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.