運用ガイド
本装置のIPv4マルチキャストルーティング情報でIGMP機能を設定した場合の確認内容には次のものがあります。
- <この項の構成>
- (1) インタフェース情報
- (2) グループ情報
(1) インタフェース情報
show ip igmp interfaceを実行し,次のことを確認してください。
- Address内のインタフェースを確認してください。存在しない場合,そのインタフェースでIGMPは動作していません。PIMが動作している場合,コンフィグレーションの当該インタフェースでPIMがenable,DVMRPが動作している場合,コンフィグレーションの当該インタフェースでIGMPがenableかつDVMRPがenableになっているか確認してください。また,そのインタフェースに障害が発生していないか確認してください。
- 該当インタフェースのGroup Count(加入グループ数)を確認してください。0の場合は加入グループが存在しないかグループ加入ホストがIGMP-Reportを広告していない可能性があります。ホストを調査してください。
- Version欄に表示されているバージョンが当該インタフェースで使用しているホストと接続可能であるか確認してください。
- Notice欄にコードが表示される場合はIGMPパケットが廃棄されています。コードから廃棄理由を調査してください。
図6-55 show ip igmp interfaceコマンドの実行結果
> show ip igmp interface Total: 5 Interfaces Address Interface Querier Expires Version Group Count Notice 192.10.10.2 Multi1 192.10.10.2 - 2 2 192.20.20.2 Multi2 192.20.20.1 02:30 2 0 192.30.30.2 Multi3 192.30.30.1 00:50 3 2 202.30.30.2 Multi4 202.30.30.2 - (3) 0 Q 210.40.40.2 Multi5 210.40.40.1 03:15 3 3 L >
(2) グループ情報
show ip igmp groupsを実行し,Group Address内のグループを確認してください。存在しない場合,次のことを確認してください。
- そのグループメンバ(ホスト)がIGMP-Reportを広告していない可能性があります。ホストを調査してください。
- 本装置のIGMPインタフェースのバージョンとホストのIGMPバージョンを確認して,ホストと接続可能であることを確認してください。
- ホストがIGMPv3 Queryを無視する場合,IGMPv3は使用できません。当該インタフェースのIGMPバージョンを2に設定してください。
図6-56 show ip igmp groupsコマンドの実行結果
> show ip igmp groups brief Total: 7 groups Group Address Interface Version Mode Source Count 224.1.1.1 Multi1 2 − 0 232.1.1.2 Multi1 2 − 2 234.1.1.1 Multi3 2 EXCLUDE 1 234.1.1.2 Multi3 3 INCLUDE 1 232.1.1.1 Multi4 3 INCLUDE 1 232.1.1.3 Multi4 3 INCLUDE 2 235.1.1.1 Multi4 3 EXCLUDE 3 >
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