運用ガイド

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5.8 ダイアルアップIP接続を設定する

ダイアルアップIP接続でリモート運用端末を使用できます。

<この節の構成>
(1) 本装置の設定
(2) リモート運用端末の設定
(3) 回線接続/ログイン
(4) 回線切断

(1) 本装置の設定

(a) モデムの準備

解説書 Vol.2 14.1.1 運用端末」を参照してモデムが自動着信するように設定します。

設定したモデムを本装置のAUXポートに接続します。

(b) コンフィグレーション設定

本装置で使用するIPアドレスと,リモート運用端末で使用するIPアドレスを設定します。設定するインタフェースはauxです。

本装置で使用するIPアドレスが200.10.10.1,リモート運用端末で使用するIPアドレスが200.10.10.2の場合,次の図のようにコマンドを実行します。

図5-33 auxに関するコンフィグレーション設定例

(config)# line aux
[line aux]
(config)# ip 200.10.10.1/24 destination_ip_address 200.10.10.2
[line aux]
!(config)#

(2) リモート運用端末の設定

(a) モデムの準備

本装置にダイアルアップIP接続する運用端末でモデムを使用するための設定方法は,モデムのマニュアルを参照してください。

(b) 接続ソフトの設定

本装置にダイアルアップIP接続する運用端末にダイアルアップIP接続用のソフトをインストールし,次の表のように設定します。

表5-19 ダイアルアップIP接続設定内容

項番 設定項目 設定内容
1 サーバーの種類 PPP
2 インターネットプロトコル(TCP/IP) TCP/IP
3 IPアドレス IPアドレスを自動的に取得する
4 DNSサーバーのアドレス DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する
5 認証方式 PAP/パスワードを暗号化しない
6 電話番号 本装置に接続するモデムで使用する電話番号

(c) 認証に使用するユーザ名・パスワード

ダイアルアップIP接続の認証に使用するユーザ名とパスワードは,本装置のログインに使用するユーザ名とパスワードを使用します。passwordコマンドでパスワードを削除してあるユーザ名で認証を行う場合,入力したパスワードは無視されます。

(3) 回線接続/ログイン

(a) 回線接続

接続ソフトからダイアルします。接続に失敗する場合は「8.2 運用端末のトラブル」を参照してください。

(b) 接続確認

ダイアルアップIP接続を行うとIPアドレスが割り当てられます。pingコマンドなどで宛先アドレスへの通信可否を確認できます。

ダイアルアップIP接続が正しく行われている場合に本装置上でshow sessionsコマンドを使用すると,ユーザがauxポートからログインしているように表示され,運用端末で使用しているIPアドレスも表示されます。

図5-34 show sessionsコマンド実行例

[図データ]

(c) ログイン

リモート運用端末(リモートログイン)が使用できます。

(4) 回線切断

ダイアルアップIP接続は次の要因で切断されます。

注※ ここではauxポートからログインしているユーザを指します。

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