運用ガイド
ダイアルアップIP接続でリモート運用端末を使用できます。
- <この節の構成>
- (1) 本装置の設定
- (2) リモート運用端末の設定
- (3) 回線接続/ログイン
- (4) 回線切断
(1) 本装置の設定
(a) モデムの準備
「解説書 Vol.2 14.1.1 運用端末」を参照してモデムが自動着信するように設定します。
設定したモデムを本装置のAUXポートに接続します。
(b) コンフィグレーション設定
本装置で使用するIPアドレスと,リモート運用端末で使用するIPアドレスを設定します。設定するインタフェースはauxです。
本装置で使用するIPアドレスが200.10.10.1,リモート運用端末で使用するIPアドレスが200.10.10.2の場合,次の図のようにコマンドを実行します。
図5-33 auxに関するコンフィグレーション設定例
(config)# line aux [line aux] (config)# ip 200.10.10.1/24 destination_ip_address 200.10.10.2 [line aux] !(config)#
(2) リモート運用端末の設定
(a) モデムの準備
本装置にダイアルアップIP接続する運用端末でモデムを使用するための設定方法は,モデムのマニュアルを参照してください。
(b) 接続ソフトの設定
本装置にダイアルアップIP接続する運用端末にダイアルアップIP接続用のソフトをインストールし,次の表のように設定します。
表5-19 ダイアルアップIP接続設定内容
項番 設定項目 設定内容 1 サーバーの種類 PPP 2 インターネットプロトコル(TCP/IP) TCP/IP 3 IPアドレス IPアドレスを自動的に取得する 4 DNSサーバーのアドレス DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する 5 認証方式 PAP/パスワードを暗号化しない 6 電話番号 本装置に接続するモデムで使用する電話番号 (c) 認証に使用するユーザ名・パスワード
ダイアルアップIP接続の認証に使用するユーザ名とパスワードは,本装置のログインに使用するユーザ名とパスワードを使用します。passwordコマンドでパスワードを削除してあるユーザ名で認証を行う場合,入力したパスワードは無視されます。
(3) 回線接続/ログイン
(a) 回線接続
接続ソフトからダイアルします。接続に失敗する場合は「8.2 運用端末のトラブル」を参照してください。
(b) 接続確認
ダイアルアップIP接続を行うとIPアドレスが割り当てられます。pingコマンドなどで宛先アドレスへの通信可否を確認できます。
ダイアルアップIP接続が正しく行われている場合に本装置上でshow sessionsコマンドを使用すると,ユーザがauxポートからログインしているように表示され,運用端末で使用しているIPアドレスも表示されます。
図5-34 show sessionsコマンド実行例
(c) ログイン
リモート運用端末(リモートログイン)が使用できます。
(4) 回線切断
ダイアルアップIP接続は次の要因で切断されます。
- 運用端末からの切断要求
- 他ログインユーザからのkilluserコマンドによるユーザ※の強制ログアウト
- 他ログインユーザからのrmuserコマンドによるユーザ※の削除
- auxポートに関するコンフィグレーション変更/削除
- 回線障害
注※ ここではauxポートからログインしているユーザを指します。
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