運用ガイド
CLI機能の一部は,ユーザごとにCLI環境情報を設定することで,動作をカスタマイズできます。カスタマイズ可能なCLI機能とCLI環境情報を次の表に示します。
表3-4 カスタマイズ可能なCLI機能とCLI環境情報
項番 機能 カスタマイズ内容と初期導入時のデフォルト設定 1 自動ログアウト 自動ログアウトするまでの時間を設定できます。
初期導入時のデフォルト設定は,60分です。2 ページング ページングするかどうかを設定できます。
初期導入時のデフォルト設定は,ページングをします。3 ヘルプ機能 ヘルプメッセージで表示するコマンドの一覧を設定できます。
初期導入時のデフォルト設定は,運用コマンドのヘルプメッセージを表示する際に,入力可能なすべての運用コマンドの一覧を表示します。4 警告がある旨のメッセージ 「警告がある旨のメッセージ」の出力レベルを設定できます。
初期導入時のデフォルト設定は,警告があるときに,常に「警告がある旨のメッセージ」を表示します。ただし,運用コマンドadduserでno-mcパラメータを指定して追加したアカウントのデフォルト設定は,警告があるときでも,「警告がある旨のメッセージ」を表示しません。5 コマンド入力モード CLI運用コマンドのコマンド入力モードを変更します。
初期導入時のデフォルト設定は,新シンタックス運用コマンドモードです。これらのCLI環境情報は,ユーザごとに,コンフィグレーションコマンドloginまたは次に示す運用コマンドで設定できます。
- set exec-timeout
- set terminal pager
- set terminal help
- set terminal warning-level
- set terminal command-literal
コンフィグレーションコマンドloginによる設定は,運用コマンドによる設定よりも優先されます。五つのCLI環境情報のうち,どれか一つでもコンフィグレーションコマンドで設定した場合,その対象ユーザは,運用コマンドによる設定値は使用されません。コンフィグレーションコマンドの設定値または省略時の初期値で動作します。
なお,コンフィグレーションコマンドによる設定内容は,次回のログインから動作に反映されます。
運用コマンドによる設定は,コンフィグレーションコマンドによる設定がない場合に使用されます。コンフィグレーションコマンドで一つもCLI環境情報を設定していないユーザは,運用コマンドによる設定値が使用されます。なお,運用コマンドによる設定では,設定状態を表示できないため,各機能の動作状態で確認してください。
運用コマンドによる設定内容は,コマンド実行直後から動作に反映されます。さらに,コンフィグレーションコマンドによる設定で動作している場合でも,一時的に該当セッションでの動作を変更できます。
なお,運用コマンドによる設定の場合,adduserコマンドでno-mcパラメータを指定して追加したアカウントのユーザは,装置を再起動したときに,CLI環境情報が初期導入時のデフォルト設定に戻ります。
運用コマンドで設定したCLI環境情報を待機系システムに同期させるには,synchronizeコマンドでuserfileパラメータまたはaccountパラメータを指定して実行してください。
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