コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2
フロー制御機能を設定します。
[入力モード]
グローバルコンフィグモード
[入力形式]
- 情報の設定・変更
- flow [{no | yes}]
- flow retrieval_mode_1 [<PSU No. List>]【AX7800S】
- flow retrieval_mode_1【AX5400S】
- flow retrieval_option_1 [<PSU No. List>]【AX7800S】
- flow retrieval_option_1【AX5400S】
- 情報の削除
- delete flow
- 情報の表示
- show flow
- エントリ数の表示
- show flow used_resources [{ shared_qos | ranking [psu <PSU No.>] [{filter | qos}] [<No.>]}]【AX7800S】
- show flow used_resources [{ shared_qos | ranking [{filter | qos}] [<No.>]}]【AX5400S】
[サブコマンド入力形式]
なし
[モード階層]
なし
[パラメータ]
- {no | yes}
- フロー制御機能の使用/未使用を指定します。
- no:未使用
- yes:使用
- 本パラメータ省略時の初期値
no
- retrieval_mode_1 [ <PSU No. List>]【AX7800S】
- retrieval_mode_1【AX5400S】
- 本パラメータを指定することで,フロー検出機能で,次の二つの運用方法を選択します。
表1-1 フロー検出条件モード運用一覧
項番 運用方法 運用内容 指定方法 1 きめ細かいフロー検出条件を指定したい MAC,IPヘッダなどを検出条件としてパケット検出可能 フロー検出条件モードの指定なし 2 パケット中継性能を劣化させない IPヘッダ,レイヤ4ヘッダを検出条件としてパケット検出可能 フロー検出条件モード1(retrieval_mode_1)を指定
- 本パラメータ省略時の初期値
なし
- 値の設定範囲【AX7800S】
<PSU No. List>
PSU番号を設定してください。指定できるPSU番号の値の範囲は,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1 パラメータに指定できる値」を参照してください。"−",",",または"*"による範囲指定が可能です。"*"指定時は,本パラメータ指定時点で実装されているPSUが対象となります。
<PSU No. List>省略
すべてのPSUが対象となります。
- 値の設定範囲【AX5400S】
なし
- 注意事項
・本パラメータ指定時,指定できないフロー検出条件および動作指定があります。詳細は,IPv4フィルタリングについては,「解説書 Vol.1 11.6.3 フィルタリングの運用について」を,IPv6フィルタリングについては,「解説書 Vol.1 16.6.3 フィルタリングの運用について」を,QoSについては,「解説書 Vol.2 1.3.1 フロー検出機能の運用について」を参照してください。
・本パラメータの設定または削除を実施した場合,フローフィルタ情報,フローQoS情報の追加・削除・変更をする前に,該当PSUまたはBSUに対して次の手順で運用コマンドを実行してください。
AX7800Sの場合
(1)close psu <PSU No.>
(2)free psu <PSU No.>
AX5402SおよびAX5404S 一重化の場合
(1)close bsu
(2)free bsu
AX5404S 二重化の場合
(1)コンフィグレーションファイルの保存
copy running-config startup-configコマンド,またはグローバルコンフィグモードでsaveコマンドを実行。
(2)reload cp
上記手順を実施後,show systemコマンドで,装置に反映されているかを確認してください。詳細については,「運用コマンドレファレンス Vol.1 show system」を参照してください。
・本パラメータを設定した状態で,別のPSUを同じフロー検出条件モードで運用する場合,設定済みのPSUと追加するPSUの両方を<PSU No. List>に指定してください。
また,設定されているPSUを削除する場合,設定済みのPSUから削除するPSUを除いた該当フロー検出条件モードで運用する全PSUを<PSU No. List>に指定してください。
なお,上記の指定で,指定の前後でフロー検出条件モードの変更がないPSUは,指定の際にフロー検出条件モードの変更なしとして扱います。
- retrieval_option_1 [ <PSU No. List>]【AX7800S】
- retrieval_option_1【AX5400S】
- 本パラメータを指定することで,フロー検出機能で次の二つの運用方法を選択します。
表1-2 フロー検出条件オプション運用一覧
項番 運用内容 フロー動作 指定方法 1 中継パケットでフロー検出したい 中継パケットでだけフロー検出可能 フロー検出条件オプションの指定なし 2 中継パケットおよび本装置宛パケット※でフロー検出したい 中継パケットおよび本装置宛パケット※でフロー検出可能 フロー検出条件オプション(retrieval_option_1)を指定
- 注※ 対象を次に示します。
- ・宛先MACアドレスがブロードキャストMACアドレスであるパケット
- ・宛先MACアドレスがマルチキャストMACアドレスおよび自MACアドレスである非IPパケット
- ・送信元IPアドレスまたは宛先IPアドレスがリンクローカルアドレスであるパケット
- retrieval_option_1は同一PSU(AX5400Sの場合は装置)に対して,次の指定のどちらかと組み合わせて設定できます。
- retrieval_mode_1指定なし
- retrieval_mode_1指定
- すでにretrieval_option_1が指定されているときにretrieval_option_1を再設定した場合は,上書き設定されます。
- 本パラメータ省略時の初期値
なし
- 値の設定範囲【AX7800S】
<PSU No List>
PSU番号を設定してください。指定できるPSU番号の値の範囲は,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1 パラメータに指定できる値」を参照してください。"−",",",または"*"による範囲指定が可能です。"*"指定時は,本パラメータ指定時点で実装されているPSUが対象となります。
<PSU No List>省略
すべてのPSUが対象となります。
- 値の設定範囲【AX5400S】
なし
- 注意事項
・本パラメータの設定または削除を実施した場合,次の手順で運用コマンドを実行してください。
AX7800Sの場合
(1)close psu <PSU No.>
(2)free psu <PSU No.>
AX5402SおよびAX5404S 一重化の場合
(1)close bsu
(2)free bsu
AX5404S 二重化の場合
(1)コンフィグレーションファイルの保存
copy running-config startup-configコマンド,またはグローバルコンフィグモードでsaveコマンドを実行。
(2)reload cp
上記手順を実施後,show systemコマンドで,装置に反映されているかを確認してください。詳細については,「運用コマンドレファレンス Vol.1 show system」を参照してください。
・本パラメータを設定した状態で,別のPSUを同じフロー検出条件オプションで運用する場合,設定済みのPSUと追加するPSUの両方を<PSU No. List>に指定してください。
また,設定されているPSUを削除する場合,設定済みのPSUから削除するPSUを除いた該当フロー検出条件オプションで運用する全PSUを<PSU No. List>に指定してください。
なお,上記の指定で,指定の前後でフロー検出条件オプションの変更がないPSUは,指定の際にフロー検出条件オプションの変更なしとして扱います。
- used_resources
- フィルタ機能,およびQoS機能それぞれで使用しているエントリ数を表示します。
- 本パラメータ省略時の初期値
エントリ数を表示する場合は省略できません。
- shared_qos
- QoS機能とエントリを共有している機能がある場合,それぞれの機能で使用しているエントリ数を表示します。
- 本パラメータ省略時の初期値
共有しているエントリ数を表示する場合は省略できません。
- ranking
- 設定したflow情報のうち,使用エントリ数の多い順にflow情報を10個表示します。表示したflow情報の設定条件を工夫することで,使用エントリ数を減らすことができます。
- 本パラメータ省略時の初期値
なし(ランキング表示を行いません)
- psu <PSU No.>【AX7800S】
- PSU番号を指定します。これによって,PSUごとにflow情報の使用エントリ数のランキングを表示します。
- 本パラメータ省略時の初期値
psu省略時:装置全体のランキング(PSUごとのランキング表示をしません)
<PSU No.>省略時:なし
- 値の設定範囲
<PSU No.>:PSU番号を指定します。指定できるPSU番号の値の範囲は,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1 パラメータに指定できる値」を参照してください。
- { filter | qos }
- 機能名を指定します。これによって,フィルタ機能ごとまたはQoS機能ごとにflow情報の使用エントリ数のランキングを表示します。
- 本パラメータ省略時の初期値
なし(機能ごとのランキング表示を行いません)
- <No.>
- ランキングの開始番号を指定します。指定した番号からランキングを10個表示します。
- 本パラメータ省略時の初期値
1(ベスト10を表示)
- 値の設定範囲
<No.>:1〜50
[サブコマンド]
なし
[入力例]
- 情報の設定
- フロー制御機能を使用に設定します。
(config)# flow yes (config)# show flow flow yes (config)#
- フロー検出条件モード1をPSU番号0,1,2に指定します。【AX7800S】
(config)# flow retrieval_mode_1 0-2 (config)# show flow flow yes flow retrieval_mode_1 0-2 (config)#
- フロー検出条件モード1を指定します。【AX5400S】
(config)# flow retrieval_mode_1 (config)# show flow flow yes flow retrieval_mode_1 (config)#
- フロー検出条件モード1をPSU番号0,1,2に指定し,フロー検出条件オプション1をPSU番号0,1,3に指定します。【AX7800S】
(config)# flow retrieval_mode_1 0-2 (config)# show flow flow yes flow retrieval_mode_1 0-2 (config)# flow retrieval_option_1 0-1,3 (config)# show flow flow yes flow retrieval_mode_1 0-2 flow retrieval_option_1 0-1,3 (config)#
- フロー検出条件モード1を指定し,フロー検出条件オプション1を指定します。【AX5400S】
(config)# flow retrieval_mode_1 (config)# show flow flow yes flow retrieval_mode_1 (config)# flow retrieval_option_1 (config)# show flow flow yes flow retrieval_mode_1 flow retrieval_option_1 (config)#- 情報の変更
- PSU番号0,1,2に指定されているフロー検出条件モード1をPSU番号3に変更します。【AX7800S】
(config)# show flow flow yes flow retrieval_mode_1 0-2 (config)# flow retrieval_mode_1 3 (config)# show flow flow yes flow retrieval_mode_1 3 (config)#
- PSU番号0,1,2に指定されているフロー検出条件オプション1をPSU番号3に変更します。【AX7800S】
(config)# show flow flow yes flow retrieval_option_1 0-2 (config)# flow retrieval_option_1 3 (config)# show flow flow yes flow retrieval_option_1 3 (config)#- 情報の削除
フロー制御機能の設定内容を削除します。
(config)# show flow flow yes (config)# delete flow (config)#- 設定情報の表示
- 使用エントリ数の表示【AX7800S】
BCUに1024MBのメモリを搭載しており,かつNetFlow統計コンフィグレーションで各PSUに1000エントリずつ使用している場合の表示例を示します。
出力された内容の各数値については,「表1-3 show flow used_resourcesの表示内容(AX7800S)」を参照してください。
(例)表示例内[1]に出力される数値は,表の[1]を参照してください。
表1-3 show flow used_resourcesの表示内容(AX7800S)
表示項目 入力例内番号 表示内容 Used resources in system Total Used [1] 装置当たりのフローフィルタ,フローQoS,NetFlow統計情報 使用エントリ数 Free [2] 空きエントリ数 Max [3] 最大エントリ数※1 NetFlow [4] 装置当たりのNetFlow統計情報の使用エントリ数 Policy Used [5] 装置当たりのPolicy機能 使用エントリ数※2 Max [6] 最大エントリ数 Used resources in PSU Flow resources filter [7] PSU当たりのフローフィルタ 使用エントリ数 (free) [8] 空きエントリ数
(フィルタ機能のPSU当たり収容条件※3−[7])qos [9] PSU当たりのフローQoSの使用エントリ数※2 NetFlow [10] PSU当たりのNetFlow統計情報の使用エントリ数※2 (free) [11] PSU当たりのフローQoS,NetFlow統計情報の空きエントリ数
(QoS制御のPSU当たり収容条件※3−[9]−[10])UPC resources Used [12] PSU当たりの帯域監視機能 使用エントリ数※2 (free) [13] 空きエントリ数 Policy resources [14] PSU当たりのPolicy機能の使用エントリ数※2
- 注
- バックアップコンフィグレーションファイル編集時では,「AX7816Sモデル,BCU搭載メモリ1024MB,全PSUはPSU-2を実装」の条件で表示します。
- PSUごとのフローフィルタ,フローQoS,NetFlow統計情報の使用エントリ数と空きエントリ数の合計値はBCU実装メモリ量,PSU種別によって変わります。次の表に示します。
PSU種別 使用エントリ数と空きエントリ数の合計値 PSU-1,PSU-12,PSU-12B 8,000 PSU-2,PSU-22,PSU-33,PSU-43,PSU-53 16,000
- 注※1
- BCU搭載メモリ量によって変わります。詳細は,「解説書 Vol.1 3.2.1(13) 基本制御機構(BCU)のメモリ量と収容経路エントリ数」,および「解説書 Vol.1 3.2.1(19)(a) フィルタ/QoSエントリ数」の「フィルタ/QoSエントリ数(装置当たり)」の表を参照してください。
- 注※2
- 1リストでの使用するエントリ数は,フローQoS,フローフィルタ,NetFlow統計情報と,帯域監視機能,Policy機能では異なります。詳細は,「解説書 Vol.1 3.2.1(19) フィルタリング・QoS (a),(b),(c)」を参照してください。
- 注※3
- フィルタ・QoSの収容条件エントリ数については,「解説書 Vol.1 3.2.1(19) フィルタリング・QoS (a)」を参照してください。
- 使用エントリ数の表示【AX5400S】
BCUに1024MBのメモリを搭載しており,かつNetFlow統計コンフィグレーションで1000エントリ使用している場合の表示例を示します。
出力された内容の各数値については,「表1-4 show flow used_resourcesの表示内容(AX5400S)」を参照してください。
(例)表示例内[1]に出力される数値は,表の[1]を参照してください。
表1-4 show flow used_resourcesの表示内容(AX5400S)
表示項目 入力例内番号 表示内容 Total Used [1] フローフィルタ,フローQoS,NetFlow統計情報 使用エントリ数 Free [2] 空きエントリ数 Max [3] 最大エントリ数※1 Policy Used [4] Policy機能 使用エントリ数※2 Max [5] 最大エントリ数 Flow resources filter [6] フローフィルタ 使用エントリ数 (free) [7] 空きエントリ数
(フィルタ機能のPSU当たり収容条件※3−[6])qos [8] フローQoSの使用エントリ数※2 NetFlow [9] NetFlow統計情報の使用エントリ数※2 (free) [10] フローQoS,NetFlow統計情報の空きエントリ数
(QoS制御の収容条件※3−[8]−[9])UPC resources Used [11] 帯域監視機能 使用エントリ数※2 (free) [12] 空きエントリ数 Policy resources [13] Policy機能の使用エントリ数※2
- 注
- バックアップコンフィグレーションファイル編集時では,「BCU搭載メモリ1024MB」の条件で表示します。
- 注※1
- BCU搭載メモリ量によって変わります。詳細は,「解説書 Vol.1 3.2.2(12) 基本制御機構(BCU)のメモリ量と収容経路エントリ数」を参照してください。
- 注※2
- 1リストでの使用するエントリ数は,フローQoS,フローフィルタ,NetFlow統計情報と,帯域監視機能,Policy機能では異なります。詳細は,「解説書 Vol.1 3.2.2(18) フィルタリング・QoS (a),(b),(c)」を参照してください。
- 注※3
- フィルタ・QoSの収容条件エントリ数については,「解説書 Vol.1 3.2.2(18) フィルタリング・QoS (a)」を参照してください。
- 共有使用エントリ数の表示【AX7800S】
BCUに1024MBのメモリを搭載しており,かつNetFlow統計コンフィグレーションで各PSUに1000エントリずつ使用している場合の表示例を示します。
出力された内容の各数値については,「表1-5 show flow used_resources shared_qos表示内容(AX7800S)」を参照してください。
(例)表示例内[1]に出力される数値は,表の[1]を参照してください。
表1-5 show flow used_resources shared_qos表示内容(AX7800S)
表示項目 No. 表示内容 Used resources in system Total [1] 装置当たりのフローQoS,NetFlow統計情報 使用エントリ数 Free [2] 空きエントリ数 Used resources in PSU qos [3] PSU当たりのフローQoSの使用エントリ数 NetFlow [4] PSU当たりのNetFlow統計情報の使用エントリ数 (free) [5] PSU当たりのフローQoS,NetFlow統計情報の空きエントリ数
- 注
- PSU未実装時は,PSU-2の収容条件で空きエントリ数を算出します。
- バックアップコンフィグレーションファイル編集時では,「AX7816Sモデル,BCU搭載メモリ1024MB,全PSUはPSU-2実装」の条件で表示します。
- 共有使用エントリ数の表示【AX5400S】
BCUに1024MBのメモリを搭載しており,かつNetFlow統計コンフィグレーションで1000エントリずつ使用している場合の表示例を示します。
出力された内容の各数値については,「表1-6 show flow used_resources shared_qos表示内容(AX5400S)」を参照してください。
(例)表示例内[1]に出力される数値は,表の[1]を参照してください。
表1-6 show flow used_resources shared_qos表示内容(AX5400S)
表示項目 入力例内番号 表示内容 qos [1] フローQoSの使用エントリ数 NetFlow [2] NetFlow統計情報の使用エントリ数 total [3] フローQoS,NetFlow統計情報の使用エントリ数合計 (free) [4] フローQoS,NetFlow統計情報の空きエントリ数
- 注
- バックアップコンフィグレーションファイル編集時では,「BCU搭載メモリ1024MB」の条件で表示します。
- 使用エントリ数のランキング表示
使用エントリ数の多い順にflow情報を10個表示します。一番多く使用しているflow情報「flow filter Tokyo in list 10」をエントリ数が減るように別の設定条件に変更します。
(config)# show flow used_resources ranking Ranking of all entries Rank Flow Entry Resources ----------------------------------------------------------------- 1 flow filter Tokyo in list 10 196 2 flow filter office1 out list 59999 171 3 flow qos Branch10 out list 11111 120 4 flow qos office123 in list 321 32 5 flow filter office1 in list 420 22 6 flow filter office1 in list 2000 22 7 flow filter office1 in list 4000 22 8 flow filter office1 out list 2000 22 9 flow filter office1 out list 42000 22 10 flow qos office1 in list 42000 22 (config)# show flow filter Tokyo in flow yes flow filter Tokyo in list 10 ip 10.10.10.1-10.10.10.254 10.10.20.1-10.10.20.254 list 20000 ip any any action drop (config)# show flow filter Tokyo in used_resources detail list 10 : 196 entries list 20000 : 1 entry total 197 entries (config)# flow filter Tokyo in [flow filter Tokyo in] (config)# list 10 ip 10.10.10.0 any action drop [flow filter Tokyo in] (config)# list 11 ip 10.10.10.255 any action drop [flow filter Tokyo in] (config)# list 12 ip any 10.10.20.0 action drop [flow filter Tokyo in] (config)# list 13 ip any 10.10.20.255 action drop [flow filter Tokyo in] (config)# list 14 ip 10.10.10.0/24 10.10.20.0/24 action forward [flow filter Tokyo in] (config)# exit (config)# show flow filter Tokyo in used_resources detail list 10 : 1 entry list 11 : 1 entry list 12 : 1 entry list 13 : 1 entry list 14 : 1 entry list 20000 : 1 entry total 6 entries (config)#
- 使用エントリ数のランキング表示(PSUごと)【AX7800S】
PSU0でのすべてのflow filter情報のうち,使用エントリ数を多い順に表示します。
(config)# show flow used_resources ranking psu 0 filter Ranking of the filter entries which has resources most within PSU0 Rank Flow Entry Resources ---------------------------------------------------------------- 1 flow filter Tokyo in list 10 196 2 flow filter 0/1 out list 59999 171 3 flow filter 0/0 out list 11111 120 4 flow filter office1 in list 321 32 5 flow filter office1 in list 420 22 6 flow filter 0/0 in list 2 12 7 flow filter 0/0 in list 4 2 8 flow filter 0/0 out list 2000 2 9 flow filter 0/0 out list 42000 2 10 flow filter 0/1 in list 59000 2
[関連コマンド]
flow qos,flow filter,netflow
[注意事項]
- ネットワーク経由でログインしている場合に,スタートアップコンフィグレーションファイルで本コマンドのパラメータをnoからyesに変更すると,フィルタリングの定義内容によってはフィルタリング機能が動作し,コネクションが切断される可能性がありますのでご注意ください。
- IPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストプロトコル情報の変更を行い,applyコマンドを実行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前にapplyコマンドを自動で実行し,変更したIPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
- フロー検出条件モード1を使用する場合は,対象PSU,BSUにはフロー検出条件モード1をサポートしたPSU,BSUを実装してください(「解説書 Vol.2 表1-5 フロー検出条件モードと対応可能PSU,BSUの関係」参照)。フロー検出条件モード1をサポートしていないPSU,BSUに対してフロー検出条件モード1を設定した場合,フローフィルタ機能,フローQoS機能のコンフィグレーションは編集・表示できますが,フローフィルタ機能,フローQoS機能は動作しません。
- フロー検出条件モード1指定時,宛先MACアドレスがレイヤ2マルチキャストアドレスかつ宛先IPアドレスがマルチキャストIPアドレスのパケットは,本装置でレイヤ2スイッチ中継およびIPv4,IPv6中継の両方を実施します。よって,本パケットをフロー検出する場合は,<Portlist>指定および<Interface Name>指定の両方の指定方法でフローコンフィグレーションを設定してください。フィルタ検出によってパケット廃棄する場合のフローフィルタコンフィグレーション設定例を次に示します。
[フィルタ検出する場合のフローコンフィグレーション設定例]
宛先MACアドレスがレイヤ2マルチキャストアドレスかつ宛先IPアドレスがマルチキャストIPアドレスのパケットをフィルタ検出によってパケット廃棄する場合は,次の(1)(2)のフローフィルタコンフィグレーションを設定してください。
(1)flow filter <Portlist> in list <List No.> mac any multicast action drop
(2)flow filter <Interface Name> in list <List No.> ip any <マルチキャストIPアドレス> action drop
- NetFlow統計コンフィグレーションとフローQoSコンフィグレーションは,エントリを共用します。したがって,NetFlow統計コンフィグレーションとフローQoSコンフィグレーションで使用しているエントリ数の合計が,収容条件以内となるように設定してください。また,NetFlow統計情報設定時,フローQoSコンフィグレーションの空きエントリ数は,NetFlowコンフィグレーションで使用しているエントリ数分減ります。
- retrieval_option_1パラメータを使用する場合,フロー検出条件オプションをサポートしているPSU,BSUを実装してください(「解説書 Vol.2 表1-9 フロー検出条件オプションと対応可能PSU,BSUの関係」参照)。
- retrieval_option_1パラメータを指定し,かつ入力側でQoSの帯域監視機能を運用している場合,本装置が受信するプロトコルの制御パケットも帯域監視対象となります。詳細については,「解説書 Vol.2 1.11 QoS制御使用時の注意事項」を参照してください。
- retrieval_option_1指定時,入力側では次の表で示すプロトコルの制御パケットもフィルタ対象となる場合があります。したがって,フィルタ定義ですべてのパケットの廃棄(drop)を指定した場合※に,本装置で使用するプロトコルの制御パケットを受信するには,該当PSU配下の該当インタフェース(またはポート)入力側ごとに,さらに,使用するプロトコルの制御パケットごとにフロー検出条件を設定し,フロー検出条件に一致した際の動作(action)で受信(forword)を指定する必要があります。設定例を次に示します。
注※ パケット検出条件として”mac any any”や”ip any any”を指定し,フロー検出条件に一致した際の動作(action)で廃棄(drop)を指定した場合など。
表1-7 flow filter設定例
レイヤ IPVersion 受信を許可するプロトコル flow filter設定例 隣接ノードが本装置の場合の設定要否※1 L2 − LACP list 1 mac <SMAC> 01:80:C2:00:00:02 action forward ○ BPDU※2 list 1 mac <SMAC> 01:80:C2:00:00:00 action forward ○ BPDU
(PVST+)※3list 1 mac <SMAC> pvst+ action forward ○ EAPOL list 1 mac any any 0x888e action forward ○ GSRP list 1 mac <SMAC> <DMAC> gsrp action forward ○ ARP list 1 mac any any arp action forward ○ IS-IS
(ES-IS)list 1 mac <SMAC> 01:80:C2:00:00:14 action forward
list 2 mac <SMAC> 01:80:C2:00:00:15 action forward
list 3 mac <SMAC> 09:00:2B:00:00:04 action forward
list 4 mac <SMAC> 09:00:2B:00:00:05 action forward○ LLDP list 1 mac <SMAC> lldp action forward ○ OADP list 1 mac <SMAC> oadp action forward ○ CDP list 1 mac <SMAC> cdp action forward ○ L3 v4 DHCP list 1 udp <SIP> <DIP> 67 action forward
list 2 udp <SIP> <DIP> 68 action forward○ RIP list 1 udp <SIP> <DIP> 520 action forward ○ OSPF list 1 89 <SIP> <DIP> action forward − BGP4 list 1 tcp <SIP> <DIP> 179 action forward
list 2 tcp <SIP> 179 <DIP> action forward− DVMRP/
IGMPlist 1 igmp <SIP> <DIP> action forward − PIM list 1 103 <SIP> <DIP> action forward − Tunnel
(IPv6 in IPv4)list 1 41 <SIP> <DIP> action forward − VRRP list 1 112 <SIP> <DIP> action forward − SNMP list 1 udp <SIP> <DIP> 161 action forward − RADIUS list 1 udp <SIP> <DIP> 1645 action forward
list 2 udp <SIP> <DIP> 1812 action forward
list 3 udp <SIP> <DIP> 1813 action forward− TACACS+ list 1 tcp <SIP> 49 <DIP> action forward − v6 NDP
(RA/RS)list 40001 icmp6 <SIP> <DIP> 133 action forward
list 40002 icmp6 <SIP> <DIP> 134 action forward○ NDP
(NS/NA)list 40001 icmp6 <SIP> <DIP> 135 action forward
list 40002 icmp6 <SIP> <DIP> 136 action forward○ DHCPv6 list 40001 udp <SIP> <DIP> 547 action forward
list 40002 udp <SIP> <DIP> 546 action forward○ Tunnel
(IPv4 in IPv6)list 40001 4 <SIP> <DIP> action forward ○ RIPng list 40001 udp <SIP> <DIP> 521 action forward ○ OSPFv3 list 40001 89 <SIP> <DIP> action forward ○ BGP4+ list 40001 tcp <SIP> <DIP> 179 action forward
list 40002 tcp <SIP> 179 <DIP> action forward○ MLD list 40001 icmp6 <SIP> <DIP> 130 action forward
list 40002 icmp6 <SIP> <DIP> 131 action forward
list 40003 icmp6 <SIP> <DIP> 132 action forward
list 40004 icmp6 <SIP> <DIP> 143 action forward○ PIM list 40001 103 <SIP> <DIP> action forward ○ Well-known マルチキャスト list 40001 ip <SIP> FF00::/12 action forward ○ VRRP list 40001 112 <SIP> <DIP> action forward ○ SNMP list 40001 udp <SIP> <DIP> 161 action forward ○ (凡例) ○:設定が必要である −:設定はなくてもよい
注※1 他装置と接続する場合,他装置の仕様をご確認のうえ,設定してください。
- 注※2
- ・シングルスパニングツリーの場合
- ・マルチスパニングツリーの場合
- ・untaggedポート,かつ一つのVLANしか定義していないポートでのPVST+検出の場合
注※3 ※2以外のPVST+検出の場合
- 使用エントリ数の表示で,PSU未実装時は,PSU-2の収容条件で表示します。
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