コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1

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routerid

自ルータのルータ識別子を設定します。OSPF,OSPFv3,BGP4,BGP4+を使用する場合は必ず設定してください。本コマンドはIPv4,IPv6共用コマンドです。

[入力モード]

グローバルコンフィグモード

[入力形式]

情報の設定・変更
routerid <Host Address>

情報の削除
delete routerid

情報の表示
show routerid

[サブコマンド入力形式]

なし

[モード階層]

なし

[パラメータ]

<Host Address>
BGP4,BGP4+やOSPF,OSPFv3が使用する自ルータのルータ識別子を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(省略不可)
  2. 値の設定範囲
    <Host Address>にIPv4アドレス(ドット記法,またはホスト名称)を指定します。

[サブコマンド]

なし

[入力例]

  1. 自ルータIDの設定
    自ルータのルータ識別子を172.16.178.1に設定します。
     
    (config)# routerid 172.16.178.1
    (config)# show routerid 
    routerid 172.16.178.1
    (config)# 
     
  2. 自ルータIDの変更
    自ルータのルータ識別子を172.16.178.2に変更します。
     
    (config)# routerid 172.16.178.2
    (config)# show routerid 
    routerid 172.16.178.2
    (config)# 
     
  3. 設定情報の表示
    自ルータのルータ識別子を表示します。
     
    (config)# show routerid 
    routerid 172.16.178.2
    (config)# 
     
  4. 設定情報の削除
    自ルータ識別子情報を削除します。
     
    (config)# delete routerid
    (config)# show routerid
    (config)# 
     

[関連コマンド]

ospf(OSPF情報)

ospf6(OSPFv3情報)

bgp(BGP4情報)

bgp4+(BGP4+情報)

apply(ルーティングプロトコルコンフィグレーション反映)

[注意事項]

  1. system config_update autoが定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行った場合は,applyコマンドを投入してください。
  2. OSPF,OSPFv3では各ルータのルータIDとネットワークアドレスを使用してネットワーク構成を学習し経路計算を行います。そのためルータIDに不正(異なるルータに同じルータIDを設定する)があるとネットワーク構成を正しく学習できません。したがって,一定のルールに沿ったルータIDの設定を推奨します(「解説書 Vol.1 12.5.12 OSPF使用時の注意事項」を参照してください)。
  3. 本コマンドを使用し自ルータIDを変更した場合,OSPFおよびOSPFv3ではすべての隣接ルータとの隣接関係がいったん切断されます。また,BGP4およびBGP4+ではすべてのコネクションがいったん切断されます。
  4. OSPF,OSPFv3,BGP4,BGP4+のどれかが設定された状態でdelete routeridを実行すると,ルータ識別子が未設定であることを注意するエラーメッセージが出力されます。routeridを削除する場合は,関連するルーティングプロトコルのコンフィグレーションをすべて削除してからdelete routeridを実行してください。

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