コンフィグレーションガイド
- <この項の構成>
- (1) 設定内容の概要
- (2) 構成図と設定条件
- (3) コンフィグレーション例
(1) 設定内容の概要
片方向へのリモートログインを禁止するときのIPv6フィルタリングコンフィグレーションの例を示します。
- 端末A,Bそれぞれのネットワークから他のネットワークの端末へのリモートログインを禁止します。
- 端末Cからは端末A,Bへのリモートログインを可能とします。
(2) 構成図と設定条件
- [構成図]
図11-1 構成図
- [設定条件]
- ネットワークアドレス3ffe:501:811:ff01::/64および3ffe:501:811:ff02::/64のサブネットからのリモートログインを禁止
- IPアドレス3ffe:501:811:ff01::/64を送信元とするtelnetの禁止
(ポート番号 = 23)
- IPアドレス3ffe:501:811:ff01::/64を送信元とするrloginの禁止
(ポート番号 = 513)
- IPアドレス3ffe:501:811:ff02::/64を送信元とするtelnetの禁止
(ポート番号 = 23)
- IPアドレス3ffe:501:811:ff02::/64を送信元とするrloginの禁止
(ポート番号 = 513)
(3) コンフィグレーション例
- [コマンドによる設定]
- <本装置A>
1 (config)# flow filter Department1 in [flow filter Department1 in] 2 (config)# list 41010 tcp 3ffe:501:811:ff01::/64 any 23 action drop [flow filter Department1 in] 3 (config)# list 41020 tcp 3ffe:501:811:ff01::/64 any 513 action drop [flow filter Department1 in] 4 (config)# exit 5 (config)# flow filter Department2 in [flow filter Department2 in] 6 (config)# list 42010 tcp 3ffe:501:811:ff02::/64 any 23 action drop [flow filter Department2 in] 7 (config)# list 42020 tcp 3ffe:501:811:ff02::/64 any 513 action drop [flow filter Department2 in] 8 (config)# exit 9 (config)# flow yes表11-1 本装置Aのコンフィグレーション解説
解説番号 解説 1 インタフェース名Department1のinbound(受信側)にfilterフロー情報を設定します。
flow filter inモードに移行します。2 3ffe:501:811:ff01::0〜3ffe:501:811:ff01:ffff:ffff:ffff:ffffのIPv6アドレスを送信元とするtelnetのパケットを廃棄します。宛先IPv6アドレスのチェックは行わないため,宛先IPv6アドレスはany指定を設定します。 3 3ffe:501:811:ff01::0〜3ffe:501:811:ff01:ffff:ffff:ffff:ffffのIPv6アドレスを送信元とするrloginのパケットを廃棄します。宛先IPv6アドレスのチェックは行わないため,宛先IPv6アドレスはany指定を設定します。 4 flow filter inモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 5 インタフェース名Department2のinbound(受信側)にfilterフロー情報を設定します。
flow filter inモードに移行します。6 3ffe:501:811:ff02::0〜3ffe:501:811:ff02:ffff:ffff:ffff:ffffのIPv6アドレスを送信元とするtelnetのパケットを廃棄します。宛先IPv6アドレスのチェックは行わないため,宛先IPv6アドレスはany指定を設定します。 7 3ffe:501:811:ff02::0〜3ffe:501:811:ff02:ffff:ffff:ffff:ffffのIPv6アドレスを送信元とするrloginのパケットを廃棄します。宛先IPv6アドレスのチェックは行わないため,宛先IPv6アドレスはany指定を設定します。 8 flow filter inモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 9 フロー制御機能を使用する設定にします。
- [コンフィグレーションの表示]
- <本装置A>
flow yes flow filter Department1 in list 41010 tcp 3ffe:501:811:ff01::/64 any 23 action drop list 41020 tcp 3ffe:501:811:ff01::/64 any 513 action drop flow filter Department2 in list 42010 tcp 3ffe:501:811:ff02::/64 any 23 action drop list 42020 tcp 3ffe:501:811:ff02::/64 any 513 action drop
Copyright (c)2005, 2011, ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.