コンフィグレーションガイド
- <この項の構成>
- (1) 設定内容の概要
- (2) 構成図と設定条件
- (3) コンフィグレーション例
(1) 設定内容の概要
サーバへの接続に2台のルータを使用するネットワークにおいて,各ルータから学習した同じ宛先の経路(サーバへの経路)から第1優先経路および第2優先経路を生成し,障害等により第1優先経路が使用不可能になった場合,高速に第2優先経路へ切替えます。
(2) 構成図と設定条件
- [構成図]
図9-7 構成図
- [設定条件]
- <ネットワークの環境>
- 本装置Aからサーバへの通信経路はルータCよりルータBを優先します。(RIP経路のメトリック値により優先経路を制御します)
- <本装置Aの環境>
- ルータB/C−本装置A間の経路制御はRIPを使用します。
- 同一宛先の経路を学習した場合,第2優先経路を生成します。
- <ルータB/Cの環境>
- ルータB/C−サーバ間の経路制御はRIPを使用します。
- ルータB/C−本装置A間の経路制御はRIPを使用します。
(3) コンフィグレーション例
- [コマンドによる設定]
- <本装置A>
1 (config)# rip yes [rip] 2 (config)# broadcast [rip] 3 (config)# gen-secondary-route [rip] 4 (config)# exit表9-25 本装置Aのコンフィグレーション解説
解説番号 解説 1 RIPプロトコルを動作させることを定義します。
ripモードに移行します。2 経路変化を早期に通知するためにアップ状態のインタフェースが一つの場合でもRIPパケットを通知するようbroadcastパラメータを定義します。 3 同一宛先の経路を複数学習した場合に第2優先経路を生成するように定義します。 4 ripモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
- <ルータB>
1 (config)# rip yes [rip] 2 (config)# broadcast [rip] 3 (config)# interface all [rip interface all] 4 (config)# exit [rip] 5 (config)# exit表9-26 ルータBのコンフィグレーション解説
解説番号 解説 1,2 <本装置A>の解説番号1,2に同じ。 3 全インタフェースに動作情報を設定することを定義します。
rip interfaceモードに移行します。4 rip interfaceモードからripモードに戻ります。 5 ripモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
- <ルータC>
1 (config)# rip yes [rip] 2 (config)# broadcast [rip] 3 (config)# interface all [rip interface all] 4 (config)# metricout 1 [rip interface all] 5 (config)# exit [rip] 6 (config)# exit表9-27 ルータCのコンフィグレーション解説
解説番号 解説 1〜3 <ルータB>の解説番号1〜3に同じ。 4 広告するRIP経路のメトリックに1を加算することで,ルータCよりルータBを優先するよう定義します。 5 rip interfaceモードからripモードに戻ります。 6 ripモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
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