コンフィグレーションガイド

7.1.6　プライベートVLANの設定

＜この項の構成＞

(1)　設定内容の概要

(2)　構成図と設定条件

(3)　コンフィグレーション例

(1)　設定内容の概要

外来者の使用する端末はSecondary VLAN（VLAN200）に収容し，isolated VLANとして設定することによって，外来者が他の作業者と通信できないようにします。内部作業者の端末はSecondary VLAN（VLAN300）に収容し，community VLANとして設定することによって，外来者との通信は遮断しつつ内部作業者同士の通信ができるようにします。プリンタなどの共有装置はPrimary VLAN（VLAN100）に収容し，外来者と内部作業者の両方から通信が行えるように設定します。

以上の様な場合の設定例を示します。

(2)　構成図と設定条件

［構成図］

図7-6　構成図

［設定条件］

1. VLAN100をPrimary VLANとします。
2. VLAN200をisolated VLAN，VLAN300をcommunity VLANとします。

(3)　コンフィグレーション例

［コマンドによる設定］

＜本装置＞

 1    (config)# vlan 100
      [vlan 100]
 2    (config)# untagged-port 0/0
      [vlan 100]
 3    (config)# private-vlan primary 200,300
      [vlan 100]
 4    (config)# exit
 5    (config)# vlan 200
      [vlan 200]
 6    (config)# untagged-port 0/1-2
      [vlan 200]
 7    (config)# private-vlan secondary isolated
      [vlan 200]
 8    (config)# exit
 9    (config)# vlan 300
      [vlan 300]
10    (config)# untagged-port 0/3-4
      [vlan 300]
11    (config)# private-vlan secondary community
      [vlan 300]
12    (config)# exit

表7-8　本装置のコンフィグレーション解説

解説番号	解説
1	ポートVLANとしてVLAN ID 100を定義します。 vlanモードに移行します。
2	ポート0/0をUntaggedポートに設定します。
3	VLAN ID 200，300をSecondary VLANとして設定します。 VLAN ID 100は，Primary VLANとなります。
4	vlanモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
5	ポートVLANとしてVLAN ID 200を定義します。 vlanモードに移行します。
6	ポート0/1，0/2をUntaggedポートに設定します。
7	当該VLANに関して，Secondary VLAN (isolated)を設定します。
8	vlanモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
9	ポートVLANとしてVLAN ID 300を定義します。 vlanモードに移行します。
10	ポート0/3，0/4をUntaggedポートに設定します。
11	当該VLANに関して，Secondary VLAN (community)を設定します。

［コンフィグレーションの表示］

＜本装置＞

vlan 100
  untagged-port 0/0
  private-vlan primary 200,300
!
vlan 200
  untagged-port 0/1-2
  private-vlan secondary isolated
!
vlan 300
  untagged-port 0/3-4
  private-vlan secondary community

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