解説書 Vol.2

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10.2.9 NetFlow機能に関する制限事項【AX5400S】

<この項の構成>
(1) ハードに依存する制限事項
(2) ハードに依存しない制限事項

(1) ハードに依存する制限事項

BSU-C1,BSU-S1では,IPアドレスを定義していないインタフェースで受信したパケットを廃棄する場合,当該パケットをフロー登録およびフロー統計収集の対象パケットとして扱います。この場合,あらかじめ設定されたサンプリングレートに従いフロー登録およびフロー統計収集を行うか否かを判定し,処理を行うと判定した場合だけ,当該パケットのフロー登録処理およびフロー統計収集処理を行います。

BSU-C1,BSU-S1では,マルチキャストの定義を設定していないインタフェースで受信したIPアドレスがマルチキャストであるパケットを廃棄する場合,当該パケットをフロー登録およびフロー統計収集の対象パケットとして扱います。上記以外のBSUでは非対象パケットとして扱います。ただし,IPv4アドレスが224.0.0.0/24,あるいはIPv6アドレスがFF00::/12のパケットは,フロー登録およびフロー統計収集の対象パケットとして扱います。

AX5404SでNIFを2枚以上搭載して,NetFlow が有効なポートを収容しているNIFから,中継されるパケットと廃棄されるパケットを混在して受信した場合,廃棄されたパケットのNetFlow統計を収集する場合があります。

注※
2枚搭載の場合は,実装位置がNIF番号0または1に1枚実装,NIF番号2または3に1枚実装される場合にだけ上記現象が発生します。

(2) ハードに依存しない制限事項

IPオプションパケットは,NetFlow統計収集の対象外パケットとして扱います。

IPv6拡張ヘッダ付きパケットは,フラグメントヘッダ付きパケットを除き,NetFlow統計収集の対象外パケットとして扱います。

Nullインタフェースで廃棄されるパケットはNetFlow統計収集の対象外パケットとして扱います。

dot1x(IEEE 802.1X機能情報)構成情報を有効にしているポートに対して,NetFlow統計情報を有効にした場合,該当ポートで802.1Xとして廃棄している自宛パケットが,NetFlow統計の対象パケットとして誤って採取する場合があります。

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