解説書 Vol.2
GSRPは五つの状態を持ち動作します。状態の一覧を次の表に示します。
状態 内容 バックアップ バックアップ状態として稼働する状態です。バックアップ状態のGSRPスイッチは,VLANグループ内のVLANに対してポートごとにブロッキングします。GSRP制御フレーム以外のフレームの中継は行わないため,MAC学習は行いません。初期稼働時は必ずバックアップ状態から開始します。 バックアップ
(マスタ待ち)バックアップ状態からマスタ状態へ切り替わる際,対向のGSRPスイッチが確実にバックアップ状態,またはバックアップ(固定)状態であることを確認するための過渡的な状態です。バックアップ(マスタ待ち)状態では,バックアップ状態と同様,GSRP制御フレーム以外のフレームの中継は行いません。 バックアップ
(隣接不明)バックアップ状態,およびバックアップ(マスタ待ち)状態で,対向のGSRPスイッチからのGSRP Advertiseフレームの受信タイムアウトを検出した際に遷移する状態です。対向のGSRPスイッチはマスタ状態として稼働中の可能性があるため,GSRP Advertiseフレームを再受信する,または運用コマンド(set gsrp masterコマンド)によってマスタ状態へ遷移させる以外は,本状態で留まり続けます。バックアップ(隣接不明)状態では,バックアップ状態と同様,GSRP制御フレーム以外のフレームの中継は行いません。 バックアップ
(固定)コンフィグレーション(コンフィグレーションコマンドgsrpのbackup-lockサブコマンド)によって,強制的にバックアップ固定にされた状態です。コンフィグレーションが削除されるまで,本状態で留まり続けます。バックアップ(固定)状態では,バックアップ状態と同様,GSRP制御フレーム以外のフレームの中継は行いません。 マスタ マスタ状態として稼働する状態です。マスタ状態のGSRPスイッチは,VLANグループ内のVLANに対してポートごとにフォワーディングします。GSRP制御フレームを含むすべてのフレームの中継を行い,MAC学習を行います。
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