コンフィグレーションガイド Vol.2


20.2.2 ポートミラーリングの設定

ポートミラーリングのコンフィグレーションでは,モニターポートとミラーポートの組み合わせをモニターセッションとして設定します。

組み合わせごとに1から4のセッション番号を使用します。設定したモニターセッションを削除する場合は,設定時のセッション番号を指定して削除します。設定済みのセッション番号を指定すると,モニターセッションの設定内容は変更されて,以前のモニターセッションの情報は無効になります。

モニターポートには,通信で使用するポートを指定します。ミラーポートには,トラフィックの監視や解析などのために,アナライザなどを接続するポートを指定します。

〈この項の構成〉

(1) 受信フレームのミラーリング

[設定のポイント]

設定できるインタフェースはイーサネットインタフェースです。リンクアグリゲーションで使用している場合も,単独のイーサネットインタフェースを指定します。また,ミラーポートはvlanなどを設定していないポートに設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# monitor session 2 source interface gigabitethernet 1/1/1 rx destination interface gigabitethernet 1/1/5

    アナライザをポート1/1/5に接続し,ギガビットイーサネットインタフェース1/1/1で受信するフレームをミラーリングすることを設定します。セッション番号は2を使用します。

(2) 送信フレームのミラーリング

[設定のポイント]

設定できるインタフェースはイーサネットインタフェースです。リンクアグリゲーションで使用している場合も,単独のイーサネットインタフェースを指定します。また,ミラーポートはvlanなどを設定していないポートに設定します。送信フレームのミラーリングは,セッション番号は1だけが使用できます。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# monitor session 1 source interface gigabitethernet 1/1/2 tx destination interface gigabitethernet 1/1/6

    アナライザをポート1/1/6に接続し,ギガビットイーサネットインタフェース1/1/2で送信するフレームをミラーリングすることを設定します。セッション番号は1を使用します。

(3) 送受信フレームのミラーリング

[設定のポイント]

設定できるインタフェースはイーサネットインタフェースです。リンクアグリゲーションで使用している場合も,単独のイーサネットインタフェースを指定します。また,ミラーポートはvlanなどを設定していないポートに設定します。送受信フレームのミラーリングは,セッション番号は1だけが使用できます。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# monitor session 1 source interface gigabitethernet 1/1/3 both destination interface gigabitethernet 1/1/11

    アナライザをポート1/1/11に接続し,ギガビットイーサネットインタフェース1/1/3で送受信するフレームをミラーリングすることを設定します。セッション番号は1を使用します。

(4) 複数モニターポートのミラーリング

[設定のポイント]

複数のモニターポートをリスト形式で設定できます。設定済みのリストにポートを追加することや,削除することもできます。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# monitor session 1 source interface gigabitethernet 1/1/1-20, tengigabitethernet 1/2/1 both destination interface gigabitethernet 1/2/20

    アナライザをポート1/2/20に接続し,ギガビットイーサネットインタフェース1/1/1から1/1/20および10ギガビットイーサネットインタフェース1/2/1で送受信するフレームをミラーリングすることを設定します。セッション番号は1を使用します。