26.2.5 VXLAN Accessポートの設定
VXLAN AccessポートにVNI IDを設定する場合は,先に該当するVNI IDをVTEPに所属させてください。VXLAN AccessポートのVNI IDにVTEPに所属していないVNI IDを設定すると,該当するVNI IDで通信する場合があります。
- 〈この項の構成〉
(1) VLANマッピング
拠点Aと拠点BをVXLANトンネルで接続する構成を設定します。VNIマッピング方式としてVLANマッピングを使用します。VLANマッピングの構成例を次の図に示します。
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- [設定のポイント]
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VLANマッピングには次に示す情報を設定します。
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VNIのマッピング
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VLANのポートへのマッピング
VLANにVNI IDを割り当てたあとで,物理ポートまたはチャネルグループに該当するVLAN IDを設定してください。物理ポートまたはチャネルグループにVLAN IDが割り当てられた状態で該当するVLANにVNI IDを設定すると,VXLAN Accessポートで受信したフレームが一時的に折り返して通信する場合があります。
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[コマンドによる設定]
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(config)# vlan 20
(config-vlan)# vxlan-vni 2
(config-vlan)# exit
VLANにVNI IDを割り当てます。
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(config)# interface gigabitethernet 1/1/1
(config-if)# switchport mode access
(config-if)# switchport access vlan 20
(config-if)# exit
ポート1/1/1にVLAN 20を割り当てます。
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(config)# interface gigabitethernet 1/1/2
(config-if)# switchport mode access
(config-if)# switchport access vlan 20
(config-if)# exit
ポート1/1/2にVLAN 20を割り当てます。
拠点B側も,同じVNIで同様に設定してください。
- [注意事項]
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VXLAN Accessポートを削除する場合は,物理ポートまたはチャネルグループからVLAN IDを削除したあと,該当するVLANに設定されているVNI IDを削除してください。物理ポートまたはチャネルグループにVLAN IDが割り当てられた状態で該当するVLANからVNI IDを削除すると,VXLAN Accessポートで受信したフレームが一時的に折り返して通信する場合があります。
(2) サブインタフェースマッピング
拠点Aと拠点B,拠点Aと拠点CをVXLANトンネルで接続する構成を設定します。VNIマッピング方式としてサブインタフェースマッピングを使用します。サブインタフェースマッピングの構成例を次の図に示します。
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- [設定のポイント]
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サブインタフェースマッピングには次に示す情報を設定します。
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サブインタフェース
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VNIのマッピング
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[コマンドによる設定]
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(config)# interface gigabitethernet 1/1/1
(config-if)# no switchport
(config-if)# exit
ポート1/1/1でレイヤ2インタフェースの設定を無効にします。
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(config)# interface gigabitethernet 1/1/1.100
(config-subif)# encapsulation dot1q 10
(config-subif)# vxlan-vni 2
(config-subif)# exit
ポート1/1/1にサブインタフェース1/1/1.100,およびVLAN IDとして10を設定します。また,VNI 2に割り当てます。
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(config)# interface gigabitethernet 1/1/1.200
(config-subif)# encapsulation dot1q 20
(config-subif)# vxlan-vni 3
(config-subif)# exit
ポート1/1/1にサブインタフェース1/1/1.200,およびVLAN IDとして20を設定します。また,VNI 3に割り当てます。