20.6.1 機能一覧
100BASE-FXの光ファイバを使用したインタフェースについて説明します。
(1) 接続インタフェース
(2) フローコントロール
フローコントロールは,装置内の受信バッファ枯渇でフレームを廃棄しないように,相手装置にフレームの送信をポーズパケットによって,一時的に停止指示する機能です。自装置がポーズパケット受信時は,送信規制を行います。
本装置では,受信バッファの使用状況を監視し,相手装置の送信規制を行う場合,ポーズパケットを送信します。本装置がポーズパケット受信時は,送信規制を行います。フローコントロールのコンフィグレーションは,送信と受信とでそれぞれ設定でき,有効または無効モードを選択できます。本装置と相手装置の設定を送信と受信が一致するように合わせてください。例えば,本装置のポーズパケット送信をonに設定した場合,相手装置のポーズパケット受信は有効に設定してください。本装置と相手装置の設定内容と実行動作を「表20‒13 フローコントロールの送信動作」および「表20‒14 フローコントロールの受信動作」に示します。
本装置のポーズパケット送信 |
相手装置のポーズパケット受信 |
フローコントロール動作 |
---|---|---|
on |
有効 |
相手装置が送信規制を行う |
off |
無効 |
相手装置が送信規制を行わない |
desired |
desired |
相手装置が送信規制を行う |
(凡例)on:有効 off:無効 desired:有効
本装置のポーズパケット受信 |
相手装置のポーズパケット送信 |
フローコントロール動作 |
---|---|---|
on |
有効 |
本装置が送信規制を行う |
off |
無効 |
本装置が送信規制を行わない |
desired |
desired |
本装置が送信規制を行う |
(凡例)on:有効 off:無効 desired:有効
(3) ジャンボフレーム
ジャンボフレームは,MACヘッダのDA〜データが1518オクテットを超えるフレームを中継するための機能です。コンフィグレーションコマンドip mtuのMTU長を合わせて変更することで,IPパケットをフラグメント化するサイズを大きくすることもできます。
本装置では,Ethernet V2形式フレームだけをサポートします。802.3形式フレームはサポートしていません。フレームについては,「20.1.3 MACおよびLLC副層制御」のフレームフォーマットを参照してください。Taggedフレームについては,「24.1.5 VLAN Tag」のTaggedフレームのフォーマットを参照してください。また,物理インタフェースは100BASE-FX(全二重)だけサポートします。ジャンボフレームのサポート機能を次の表に示します。
項目 |
フレーム形式 |
内容 |
|
---|---|---|---|
EthernetV2※ |
IEEE802.3※ |
||
フレーム長 (オクテット) |
1519〜9234 |
× |
MACヘッダのDA〜データの長さ。FCSは含みません。 |
受信機能 |
○ |
× |
IEEE802.3フレームは,LENGTHフィールド値が0x05DD(1501オクテット)以上の場合に廃棄します。 |
送信機能 |
○ |
× |
IEEE802.3フレームは送信しません。 |
(凡例) ○:サポート ×:未サポート
注※ 「20.1.3 MACおよびLLC副層制御」のフレームフォーマットを参照してください。