コンフィグレーションガイド Vol.1


20.5.1 イーサネットの設定

〈この項の構成〉

(1) 速度とduplexの設定

本装置と相手装置の伝送速度とduplexを設定できます。デフォルトではオートネゴシエーションで,相手装置と伝送速度とduplexを決定します。

(a) オートネゴシエーションに対応していない相手装置と接続する場合

[設定のポイント]

10BASE-Tおよび100BASE-TXでは,相手装置によってはオートネゴシエーションで接続できない場合があります。その場合は,相手装置に合わせて回線速度とduplexを指定し,固定設定で接続します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 1/1/10

    (config-if)# shutdown

    (config-if)# speed 10

    (config-if)# duplex full

    相手装置と10BASE-T全二重で接続する設定をします。

  2. (config-if)# no shutdown

(b) オートネゴシエーションでも特定の速度を使用したい場合

[設定のポイント]

本装置は,オートネゴシエーションで接続する場合でも,回線速度を設定できます。オートネゴシエーションに加えて回線速度を設定した場合,相手装置とオートネゴシエーションで接続しても,設定された回線速度にならないときはリンクがアップしません。そのため,意図しない回線速度で接続されることを防止できます。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 1/1/10

    (config-if)# shutdown

    (config-if)# speed auto 1000

    相手装置とオートネゴシエーションで接続しても,1000BASE-Tだけで接続するようにします。

  2. (config-if)# no shutdown

[注意事項]

回線速度とduplexは正しい組み合わせで設定してください。オートネゴシエーションの場合は,回線速度とduplexの両方ともにオートネゴシエーションを設定する必要があります。固定設定の場合は,回線速度とduplexの両方を固定設定にする必要があります。正しい組み合わせが設定されていない場合は,オートネゴシエーションで相手装置と接続します。