コンフィグレーションガイド Vol.1


9.1.1 マネージメントポート接続

マネージメントポートについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) マネージメントポート機能仕様

マネージメントポートはリモート運用端末を接続するためのインタフェースを提供します。マネージメントポートの機能仕様を次の表に示します。

表9‒1 マネージメントポートの機能仕様

機能概要

仕様

インタフェース種別

10BASE-T,100BASE-TX および1000BASE-T

オートネゴシエーション

サポート

自動MDI/MDIX 機能

サポート

フローコントロール

未サポート

ジャンボフレーム

未サポート

MAC およびLLC 副層制御フレーム

Ethernet V2 形式

対象プロトコル

IPv4/IPv6

フィルタリング

未サポート

QoS

未サポート

マルチキャスト

未サポート

10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tのオートネゴシエーション,自動MDI/MDIX機能については,「20.4 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tの解説」を参照してください。

マネージメントポートでは,IPv4 中継およびIPv6 中継をするかどうか,コンフィグレーションで選択できます。なお,マネージメントポートに設定できないIPv4 機能およびIPv6 機能の仕様を次の表に示します。

表9‒2 マネージメントポートのIPv4/IPv6 機能仕様

機能概要

仕様

MTU

1500(固定)

サブネットブロードキャスト中継

未サポート

ICMP/ICMPv6 リダイレクト

発行

IPv4 ソースルーティング

中継機能が設定されている場合は中継

ProxyARP

未サポート

ローカルProxyARP

未サポート

ARP 関連パラメータ

再送回数1 回(固定)

再送間隔2 秒(固定)

満了時間14400 秒(固定)

スタティックARP / NDP

未サポート

VRRP(IPv4/IPv6)/ GSRP

未サポート

(2) マネージメントポート使用時の注意事項

  1. 伝送速度,または全二重および半二重モードが相手装置と不一致の場合,接続できないのでご注意ください。

  2. 使用するケーブルについては,「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。

  3. 全二重インタフェースはコリジョン検出とループバック機能を行わないことによって実現しています。このため,10BASE-T または100BASE-TX を全二重インタフェース設定で使用する場合,相手接続インタフェースは必ず全二重に設定して接続してください。

  4. 1000BASE-Tを使用する場合は,全二重のオートネゴシエーションだけとなります。

  5. 10BASE-Tおよび100BASE-TXを使用する場合は,全二重の接続だけとなります。

  6. マネージメントポートは,リモート運用を主目的としたインタフェースです。マネージメントポートとNIF を経由する通信は250pps を目安としてください。250pps を大幅に超える通信環境では,動作が保証できません。