コンフィグレーションガイド Vol.1


7.6.2 リンクアグリゲーションの転送動作

複数のメンバスイッチと接続するリンクアグリゲーションが転送先となる場合,受信したメンバスイッチのポートへ優先して転送します。フレームを受信したメンバスイッチのポートに優先して振り分けることで,スタックリンクの帯域を有効に利用できます。また,スタックを構成するほかのメンバスイッチに障害が発生しても,通信に影響を受けなくなります。優先振り分けを有効に利用するために,スタックでリンクアグリゲーションを使用する場合は,複数のメンバスイッチにわたって設定することをお勧めします。

振り分け対象となるポートが複数存在する場合の転送ポートの選択については,「21.1.5 フレーム送信時のポート振り分け」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 正常時の転送動作

複数のメンバスイッチと接続するリンクアグリゲーションが転送先となる場合,受信したメンバスイッチのポートへ優先して転送します。リンクアグリゲーションで正常時の転送動作を次の図に示します。

図7‒12 正常時の転送動作(リンクアグリゲーション)

[図データ]

(2) 転送元のポート障害時の転送動作

リンクアグリゲーションで転送元のポートが障害になって受信するメンバスイッチが変更された場合,受信したメンバスイッチのポートへ優先して転送します。リンクアグリゲーションで転送元のポート障害時の転送動作を次の図に示します。

図7‒13 転送元のポート障害時の転送動作(リンクアグリゲーション)

[図データ]

(3) 転送先のポート障害時の転送動作

リンクアグリゲーションで転送先のポートが障害になって受信したメンバスイッチに転送するポートがない場合,スタックリンクを経由してほかのメンバスイッチのポートへ転送します。リンクアグリゲーションで転送先のポート障害時の転送動作を次の図に示します。

図7‒14 転送先のポート障害時の転送動作(リンクアグリゲーション)

[図データ]