コンフィグレーションガイド Vol.1


3.2.1 テーブルエントリ数

本装置では,装置の適用形態に合わせ,モードの選択によってテーブルエントリ数の配分パターンを変更できます。モードには,IPv4モード,IPv4/IPv6モード,およびIPv6ユニキャスト優先モードの3種類があり,コンフィグレーションコマンドswrt_table_resourceで設定します。

この項では,モードごとのテーブルエントリ数について説明します。

なお,マルチパス経路のエントリ数については,「コンフィグレーションガイド Vol.3」 「表7‒5 マルチパス仕様」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) テーブルエントリ数

モードごとの,装置当たりのテーブルエントリの最大数(最大装置エントリ数)を次の表に示します。

表3‒5 最大装置エントリ数

項目

最大装置エントリ数

IPv4

モード

IPv4/IPv6

モード

IPv6

ユニキャスト

優先モード

IPv4

ユニキャスト経路

13312

8192

1024

マルチキャスト経路

2048

1536

32

ARP※1

45054※2

30718※2

768

IPv6

ユニキャスト経路

2048

5632

マルチキャスト経路

768

32

NDP※1

12288※2

12288

L2

MACアドレステーブル

98304※3

(凡例)−:該当なし

注※1

エクストラネット使用時に他VRFからインポートされた直結経路で通信が発生すると,該当する通信で使用するARPエントリおよびNDPエントリがインポート先のVRFにも生成されます。インポート先のVRFに生成されたARPエントリおよびNDPエントリは,通常のARPエントリおよびNDPエントリと同様に1エントリ分のリソースを消費します。【OS-L3CA】

注※2

VXLAN機能有効時は収容条件が変わります。詳細は「表3‒6 最大ダイナミックエントリ数および最大スタティックエントリ数」〜「表3‒7 最大ダイナミックエントリ数および最大スタティックエントリ数」を参照してください。

注※3

ハードウェアの制限によって,収容条件の最大数まで登録できないことがあります。

モードごとの,ダイナミックエントリとスタティックエントリの最大数(最大ダイナミックエントリ数および最大スタティックエントリ数)を次に示します。ダイナミックエントリとスタティックエントリの合計値が,最大装置エントリ数を超えないようにしてください。

(a) IPv4モード

IPv4モードを使用する場合の最大ダイナミックエントリ数および最大スタティックエントリ数を次の表に示します。

表3‒6 最大ダイナミックエントリ数および最大スタティックエントリ数

分類

項目

最大装置エントリ数

最大ダイナミックエントリ数

最大スタティックエントリ数

スタンドアロン時

スタック時

IPv4

ユニキャスト経路エントリ

13312

13312

13312※1

2048

マルチキャスト経路エントリ

2048

2048

2048

ARP

45054

30718※2

45054

30718※2

13000

4096

(凡例)−:未サポート

注※1

ハードウェアとしては16285エントリまで設定可能です。

注※2

VXLAN機能有効時の収容条件です。

(b) IPv4/IPv6モード

IPv4/IPv6モードを使用する場合の最大ダイナミックエントリ数および最大スタティックエントリ数を次の表に示します。

表3‒7 最大ダイナミックエントリ数および最大スタティックエントリ数

分類

項目

最大装置エントリ数

最大ダイナミックエントリ数

最大スタティックエントリ数

スタンドアロン時

スタック時

IPv4

ユニキャスト経路エントリ

8192

8192

8192

2048※1

マルチキャスト経路エントリ

1536

1536

1536

ARP

30718

24574※2

30718

24574※2

7000

4096

IPv6

ユニキャスト経路エントリ

2048

2048

2048

2048※1

マルチキャスト経路エントリ

768

768

768

NDP

12288

6144※2

12288

6144※2

3000

128

(凡例)−:未サポート

注※1

IPv4とIPv6の合計は2048以内としてください。

注※2

VXLAN機能有効時の収容条件です。

(c) IPv6ユニキャスト優先モード

IPv6ユニキャスト優先モードを使用する場合の最大ダイナミックエントリ数および最大スタティックエントリ数を次の表に示します。

表3‒8 最大ダイナミックエントリ数および最大スタティックエントリ数

分類

項目

最大装置エントリ数

最大ダイナミックエントリ数

最大スタティックエントリ数

スタンドアロン時

スタック時

IPv4

ユニキャスト経路エントリ

1024

1024

1024

1024

マルチキャスト経路エントリ

32

32

32

ARP

768

768

700

128

IPv6

ユニキャスト経路エントリ

7560

5632

5632

2048

マルチキャスト経路エントリ

32

32

32

NDP

12288

12288

8000

128

(凡例)−:未サポート

注※ IPv4とIPv6の合計は2048以内としてください。