コンフィグレーションガイド Vol.1


2.2.1 ハードウェア

本装置は,装置筐体,NIF,PS,FANで構成されています。ハードウェアの構成を次の図に示します。

図2‒2 ハードウェアの構成

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 装置筐体

装置筐体には,メインボード,バックボード,パネルボードが含まれています。

(a) メインボード(Main Board)

メインボードはCPU部,PA部,SW部,FLASH部,RAM部から構成されます。

  • CPU部(Central Processing Unit)

    CPUを搭載し,装置全体の管理,PHY部の制御,各種プロトコル処理をソフトウェアで行います。また,温度センサ監視やFAN監視もCPUで行います。

    ソフトウェアはFLASH部に搭載される内蔵フラッシュメモリに格納されます。

  • PA部(Protocol Accelerator)

    パケットの制御,加工等の処理をソフトウェアで行います。ソフトウェアはFLASH部に搭載される内蔵フラッシュメモリに格納されます。

  • SW部(Switch processor)

    L2フレーム,L3(IPv4/IPv6)パケットのスイッチングを行います。SW部はハードウェアによるMACアドレス学習/エージング,リンクアグリゲーション,ルーティングテーブル検索,フィルタ/QoSテーブル検索,自宛/自発パケットのDMA転送を行います。これによってIPフォワーディングを実現します。

  • FLASH部(FLASH memory)

    ソウトウェア,コンフィグレーションファイル,ログ情報が格納されます。

  • RAM部(Random Access memory)

    ソフトウェアの動作中に使用します。

(b) バックボード(BB:Back Board)

バックボードには,メインボード,パネルボード,PSモジュール,NIFを接続します。

(c) パネルボード(Panel Board)

パネルボードはMC,PHY部から構成されます。

  • MC

    MCにはSD/SDHCカードを使用しており,コンフィグレーションファイルの格納,障害情報の保存に用います。

  • PHY部(Physical Interface)

    マネージメントポートのインタフェース部です。

(2) NIF(Network Interface)

NIFは各種メディア対応のインタフェース制御部で,複数の種類があり,物理レイヤを処理します。NIFを搭載しない場合,空きスロットにブランクパネル(BPNL-NF31)を搭載します。

(3) PS(Power Supply)

PS(電源機構)は,外部供給電源から本装置内で使用する直流電源を生成します。電源機構はAC電源(PS-A31F)とDC電源(PS-D31F)があり,電源機構を2個搭載することで,冗長化構成が可能です。冗長化構成時は本装置の運用中にPSが故障しても装置を停止させることなく運用できます。電源機構を1台で運用する場合は,空きスロットにブランクパネル(BPNL-PS31)を搭載します。

(4) FAN

FANは装置内部を冷却するファンユニットです。ファンユニットは3個搭載して運用します。ファンユニットが故障した場合はファンユニット交換となります。