運用コマンドレファレンス Vol.1
NIF情報およびポートのsummary情報を表示します。
[入力形式]
show nif [switch <switch no.>] [<nif no.>]
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- switch <switch no.>
- 指定したスイッチ番号のメンバスイッチに対してコマンドを実行します。
- 本パラメータは,スタック構成時のマスタスイッチで指定できます。指定できる値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- 本パラメータ省略時の動作
- スタックを構成しているすべてのメンバスイッチに対してコマンドを実行します。
- <nif no.>
- NIF番号を指定します。指定できるNIF番号の値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- 本パラメータ省略時の動作
- 本装置内の全NIFが指定対象となります。
[スタック構成時の運用]
マスタスイッチからスタックを構成しているすべてのメンバスイッチを対象にコマンドを実行します。メンバスイッチのスイッチ番号を指定してコマンドを実行することもできます。
なお,remote commandコマンドも使用できます。
remote command {<switch no.> | all} show nif [<nif no.>]
[実行例]
NIF情報およびポートのsummary情報を表示します。
図12-1 NIF指定実行結果画面
>show nif 2 Date 20XX/01/16 17:46:49 UTC NIF2: active 24-port 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T retry:0 Port1: active up 1000BASE-T full(auto) 0012.e201.0253 Bandwidth:1000000kbps Average out:0Mbps Average in:0Mbps Port2: active down - 0012.e201.0254 Bandwidth:10000kbps Average out:0Mbps Average in:0Mbps Port3: active down - 0012.e201.0255 Bandwidth:10000kbps Average out:0Mbps Average in:0Mbps Port4: active down - 0012.e201.0256 Bandwidth:10000kbps Average out:0Mbps Average in:0Mbps (省略) >
[表示説明]
NIF情報は,以下のフォーマットで表示します。表示項目の説明を「表12-1 NIF情報表示内容」に示します。
NIF<nif no.>: <NIF状態>[(<NIF再起動要否状態>)] <NIF種別> retry:<Counts>
ポートのsummary情報は,以下のフォーマットで表示します。表示項目の説明を「表12-2 ポートのsummary情報表示内容」に示します。
Port<port no.>: <ポート状態> <回線種別> <MACアドレス>
<トランシーバ種別>※ <トランシーバ状態>※
Bandwidth:<回線の帯域幅>kbps Average out:<送信側平均使用帯域>bps Average in:<受信側平均使用帯域>bps description:<補足説明>
注※ トランシーバが交換可能なNIFの場合に表示します。
表12-1 NIF情報表示内容
表示項目 表示内容 表示詳細情報 NIF<nif no.> NIF番号 <NIF状態> active 運用中(正常動作中) initialize 初期化中 fault 障害中 inactivate inactivateコマンドによる運用停止状態 notconnect 未実装 disable
- コンフィグレーションコマンドno power enableによる運用停止状態
- 未サポートボードが実装されている
- 運用中にNIFを挿した場合
− NIF0の場合は"−"を表示します。 <NIF種別>※1 24-port 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T・24回線 24-port 1000BASE-X(SFP) 1000BASE-X・SFP・24回線 24-port 10GBASE-R(SFP/SFP+) 10GBASE-R・SFP/SFP+・24回線 6-port 40GBASE-R(QSFP+) 40GBASE-R・QSFP+・6回線 retry:<Counts> NIFが障害によって再起動した回数※2
- 注※1 運用中(正常動作中)の場合に表示します。
- 注※2 NIFが障害によって再起動した回数は,1時間ごとに初期化されます。
表12-2 ポートのsummary情報表示内容
表示項目 表示内容 表示詳細情報 Port<port no.> ポート番号 <ポート状態> active up 運用中(正常動作中) active down 運用中(正常動作中) initialize 初期化中またはネゴシエーション確立待ち(オートネゴシエーション機能が動作中) test 回線テスト中 fault 障害中 inactive
- コマンドでinactive中
- リンクアグリゲーションのスタンバイリンク機能
- スパニングツリーのBPDUガード機能
- GSRPのポートリセット機能
- 片方向リンク障害検出機能によるポート閉塞
- L2ループ検知機能によるポート閉塞
- ストームコントロールによるポート閉塞
disable コンフィグレーションコマンドshutdown,schedule-power-control shutdownによる運用停止状態 <回線種別> 回線種別については,「show interfaces」の表示項目<回線種別>を参照してください。 <MACアドレス> 該当回線のMACアドレス <トランシーバ種別>※ SFP SFP SFP+ SFP+ QSFP+ QSFP+ <トランシーバ状態>※ connect 実装 notconnect 未実装 not support 未サポートのトランシーバが実装 fault 障害中 − トランシーバ状態が不明です。
以下の場合,本表示となります。
- ポート状態がinitialize
- ポート状態がfault
Bandwidth:<回線の帯域幅>kbps 回線の帯域幅を"kbps"で表示します。コンフィグレーションコマンドbandwidthが設定されていない場合は,該当ポートの回線速度を表示します。設定されている場合はその設定値を表示します。ただし,本設定により該当ポートが帯域制御されることはありません。 Average out:<送信側平均使用帯域>bps コマンドを実行した時刻の前1分の平均の該当回線送信側使用帯域を"bps"で表示。
本値は1bitも通信がない場合は0Mbps,1bit以上1.5Mbit未満の場合は1Mbpsを表示。
1.5Mbit以上は,小数点第一位に対して四捨五入を行い表示。
bpsの算出には,フレーム長のMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。Average in:<受信側平均使用帯域>bps コマンドを実行した時刻の前1分の平均の該当回線受信側使用帯域を"bps"で表示。
本値は1bitも通信がない場合は0Mbps,1bit以上1.5Mbit未満の場合は1Mbpsを表示。
1.5Mbit以上は,小数点第一位に対して四捨五入を行い表示。
bpsの算出には,フレーム長のMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。description:<補足説明> descriptionコンフィグレーションの内容を示します。descriptionコンフィグレーションは,該当回線に関する利用目的などをコメントとして設定できる情報です。なお,descriptionコンフィグレーションを設定していない場合は表示しません。
- 注※ トランシーバが交換可能なNIFの場合に表示します。
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表12-3 show nifコマンドの応答メッセージ一覧
メッセージ 内容 Can't execute for accounts mismatch. バックアップスイッチのアカウントが不一致のため,本コマンドを実行できません。アカウントを操作するコマンド(adduser,rmuser,password,clear password)を実行して,アカウントを同期してください。 Can't execute. コマンドを実行できません。再実行してください。 No such Switch <switch no.>. 指定されたスイッチ番号が存在しません。指定パラメータを確認して再実行してください。
また,メンバスイッチの追加直後などは,コマンドを実行できないことがあります。その場合は,再実行してください。
<switch no.>:スイッチ番号Switch <switch no.> was deleted from stack. メンバスイッチはスタック構成から削除されました。
<switch no.>:スイッチ番号
[注意事項]
なし
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